留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

ウィーン経済大学

国立大学:22校
オーストリアの国立大学にはウィーン大学をはじめとする伝統的な総合大学、特定の専門分野に特化した工科大学や専門大学(応用科学大学)に加えて、社会人の大学院教育に特化したドナウ大学クレムスなど、大学によってそれぞれの特色があります。

医科大学:3校(ウィーン、グラーツ、インスブルック。リンツのJKUにも医学部あり)
芸術大学:6校(ウィーン、ザルツブルク、グラーツ、リンツ)
そのほか獣医学部(ウィーン)、経済大学(ウィーン)や、オーストリアらしさのある鉱業・金属工学系の工科大(レオーベン)、農業系の土壌資源大学(ウィーン)があります。

専門大学(応用科学大学):21校
ビジネス、観光、工学、IT、安全、メディア、デザイン、医療といった経済・産業界からのニーズの高い分野において活躍できる人材を育てることを目的とした高等教育機関です。実践的演習や職業実習などがカリキュラムの一部に必修として組み込まれています。 

教育大学:14校
幼稚園から高等教育までの教員養成のほかに、教育研究、他分野から教員に転職したい人を対象にした教育なども行っています。

私立大学:19校
公立音楽学校から発展した音楽大学や、教会系の神学大学、そのほか医科、法律、ビジネスなど様々な分野があります。

一般的な取得学位は学士(6~8学期)、修士(4~6学期)、博士号、そのほかに理学士(BSc)6学期、工業士(Dipl-Ing.)8~12学期、ディプロム(Mag. Art)などがあります。

総合大学に限らず、工科大学、社会人大学、音楽大学、芸術大学などでもかなり専攻が分化しています。
オーストリア教育科学研究省(bmbwf)のウェブサイト(studienwahl.at)では、大学のタイプ(総合大学か応用科学大学か)、どんな最終学位を取得できるのか、学科、場所、英語で行われる授業(基本的には)などの条件でプログラムを検索できます。
■studienwahl.at[ドイツ語・英語]

日本から学士課程に留学する場合、一般的に以下の条件があります。
1.高校を卒業していること
2.日本の4年制大学に合格していること
3.十分なドイツ語運用能力

公立大学に通うEU加盟国以外の外国人留学生には、基本的に毎学期726.72ユーロの学費(2024年)が課せられます。この他に、学生組合費(OeH-Beitrag)として22.70ユーロを支払う必要がありますが、学生組合員として付帯保険に加入したこととなり、事故などの補償を受けることができるようになります。専門・私立大学の学費は、学校やプログラム毎に設定されています。

一般留学:国立大学共通で冬学期は7月末、夏学期は1月初旬から応募が始まります。詳細は各大学ホームページ、オーストリア教育科学研究省(bmbwf)のウェブサイト(​studienwahl.at)を参照してください。
※入学試験を課す専攻、特別な入学条件の専攻、専門・応用科学大学や私立大学では出願期限が異なります。
■studienwahl.at[ドイツ語・英語]

公立大学の多くのコースは一部例外を除き入学試験は無く、書類審査で合否が決定されます。申請書類などの詳細は希望する大学に問い合わせてください。

日本から学士課程に留学する場合、一般的に以下の条件があります。
1.高校を卒業していること
2.日本の4年制大学に合格していること(高校の卒業証明でも可の場合有り)
3.十分なドイツ語運用能力(専攻によっては高いレベルを求められる)

競争率の高い大学・学部は、学籍数に制限があるため、全ての志願者が入学できるわけではありません。
学籍数が制限されている専攻では、入学資格を満たしていても、入学が許可されるとは限らず、入学者を選抜する試験:Aufnahmepruefung(独)/Zulassungspruefung(独)が課される場合があります。

専門大学(応用科学大学)・教育大学・私立大学では基本的に入学審査が行われます。

芸術やスポーツ科学の分野では入学許可をもらう前に、適正試験:Eignungspruefung(独)を受けて才能を示す必要があります。また、入学試験に先行して、作品ポートフォリオ:Portfolio(英)/Mappe(独)の提出などを求められることがあります。

入学のための各種試験は、通常の入学手続きよりも前に行われることが多いので、日時などを必ず各自で確認し、余裕を持って登録を行うようにしましょう。 

オーストリアの大学における講義言語は基本的にドイツ語です。多くの専攻において、出願時に、授業についていけるだけのドイツ語能力があることを示す証明書の提出が求められます。多くの大学では、ドイツ語能力B2レベル(CEFR)以上の証明書をもってオーストリアの大学の書類審査が受けられますが、入学前までにC1レベルの証明を求められます。その他専門大学(応用科学大学)などでB2を求めるところ、あるいは音楽大学で遅くとも入学後2学期目までに提出を求めるところなどがあります。
書類審査の結果、オーストリアの大学入学資格と同等の資格を持たないとみなされた場合は、大学側からドイツ語およびその他の科目について補足試験:Ergaenzungspruefungen(独)に合格することを求められることがあります。

・日本国内で受験できる主なドイツ語の語学能力試験
■TestDaF: [日本語]
■OeSD[ドイツ語・英語]
■ゲーテ・ドイツ語検定試験[日本語]

補足試験:Ergaenzungspruefungen(独)の準備として、オーストリア学術交流会(OeAD)が、ウィーン、グラーツ、レオーベンにて大学入学準備コース:Vorstudienlehrgaenge(独)/University Preparation Programmes(英)を開講しています。また、大学独自の準備コースを設けている場合もあるので、志望する大学の情報を調べてみましょう。 
A2~B1レベルのドイツ語証明書の場合、受付はされますが、審査の前に上記の準備コースを受けることが必要になります。
この方法の場合、受付後は別の機関の新たなドイツ語証明書は受け付けられません。
■大学入学準備コース[英語] 
専門分野によっては英語での受講も可能です。リンクのオーストリア教育科学研究省ウェブサイトで英語にて受講可能なプログラムの検索ができるので、Filter criteriaでLanguageをEnglishと設定して希望する専門分野を英語で学ぶことができるかどうか確認してみましょう。 
■オーストリア教育科学研究省(bmbwf) [英語]

インターンシップは就学中にカリキュラムとして組み込まれていることが多く、卒業後はあまり一般的ではありません。正社員雇用の場合は試用期間があることが多いです。
日本人の留学生会はありませんが、ウィーンにオーストリアの日本人会があり、クリスマス会やウォーキングツアーなど交流の機会を提供しています。
■日本人会[日本語]
主な学生の割合は以下の通りです:
・オーストリア 73.1% 
・ドイツ 9.7%
・イタリア 2.7%
・トルコ 1.4%
・ボスニア・ヘルツェゴビナ1.1% など

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。