海外留学を考え始めた方や、準備を進めている方にお勧めの基礎情報。
国・地域・教育機関を限定しない一般情報が中心です。

日本の大学生が留学する方法は大きく分けて3種類あります。
在籍校にどのような制度があるのかを調べ、自分の目的に合った留学を選択しましょう。
 
    協 定 留 学    認 定 留 学    休 学 留 学 
留学先 在籍校と交流協定のある大学 自由選択
(在籍校からの認定が必要)
自由選択
期間 1週間から1年 1学期から1年 自由
(在籍校の認める休学範囲内)
単位の
互換
あり あり なし
授業料 在籍校または留学先のどちらかの学費 留学先の学費+在籍校両方の学費※ 留学先の学費
(+在籍校の休学在籍料)
修行年限 算入あり 算入あり 算入なし
手続き 在籍校での学内選考と在籍校を通しての留学手続き 留学先校での入学手続きと在籍校での認定手続き 留学先校での入学手続きと在籍校での休学手続き
※認定留学では、両方の大学に学費を納めることになっていますが、日本の在籍大学が授業料を免除してくれる場合もあるため、事前にご確認ください。

在籍している大学が交流協定を結んでいる海外の大学に留学することを「協定留学」、「交換留学」、「派遣留学」などといいます。学生は、留学先の大学・大学院の正規授業や大学付属の語学学校での授業を受講します。

<留学先>
留学先は、在籍する日本の大学が協定を結んでいる大学に限られます。
※交流協定が学生の交換を目的としている場合、日本人の学生が留学を希望していても、海外の協定校に日本への留学を希望している学生が同数いない場合は留学できないこともあります。


<期間>
1週間から1年間くらいまで期間はプログラムによります。留学時期は、2年次以降とする大学が多いようです。
※このページでは主に学籍の変更を伴う留学を扱っていますが、夏休みなどを利用した短期の留学プログラムを実施している大学もあります。

<修行年限への算入>
留学した期間も日本の在籍校の修業年限に算入されるので、必要な単位や要件を満たせば留学を含めて最短修業年限で卒業することも可能です。
留学前に半期履修した科目を留学から帰国後に継続履修できる制度など、在籍大学にどのような制度があるのか確認して、卒業までの履修計画を立ててください。

<単位の互換>
留学先の大学で取得した単位は、交流協定の範囲内で在籍校の単位として認められます。互換できる科目の種類や単位数の上限などについての決まりは大学ごとに異なります。

<学費>
留学中は、通常、日本の在籍校か留学先校かのどちらか一方のみを負担するため、一般的には認定留学や休学留学よりも費用を安く抑えられます。

<手続き>
協定留学の場合、留学先の大学ごとに派遣できる人数が定められており、大学内で選抜試験が行われます。通常、書類選考と面接によって語学力や成績などの評価を含め総合的に判断されます。
ビザ取得の手続きなどは基本的に本人が行うことになりますが、留学先の大学への出願や滞在先などの手配は国際交流課が行う場合が多く、手続きがスムーズです。
国際共同学位プログラム
在籍校と留学先校の両方の学位を取得できる「ダブルディグリー」「デュアルディグリー」などの制度を設けている大学もあります。交換留学とは期間や履修方法など異なりますので詳細は実施校に問い合わせてください。

協定留学の制度を利用せず、自分で選択した海外の大学へ在籍校の認定を受けて留学する制度を「認定留学」と言います。一般的に、学位授与権のある教育機関であることが前提となります。在籍校で認定されれば、休学扱いではなく留学扱いとなります。

<留学先>
自分で留学先の学校を選んで自分で手続きを行います。認定留学の場合、協定留学のように留学先の大学や定員が限定されないため、自分の目的や希望に合わせて留学先の学校を選ぶことが可能です。

<期間>
1学期間から1年間が一般的です。留学時期は、2年次以降とする大学が多いようです。

<修業年限への算入>
大学の認定を受けて留学する制度のため、協定留学の場合と同様、留学期間も在籍校での修業年限として算入されます。そのため、必要な単位と要件を満たせば留学を含めて最短修業年限で卒業することも可能です。
留学前に途中まで履修した科目を留学から帰国後に継続履修できる制度など、在籍大学にどのような制度があるのか確認して、卒業までの履修計画を立ててください。

<単位の互換>
留学先の大学へ学費全額を支払います。在籍校の大学にも学費を支払う必要がありますが、学校によっては、授業料の減免や助成金の制度が利用できるので問い合わせてみてください。

<手続き>
留学先校の入学手続きを自分で行う必要があります。※入学要件(語学力および成績)を要確認。
大学によっては外部団体を活用した認定留学プログラムを紹介しているところもあるので、詳細は問い合わせましょう。
在籍校に対しては留学先の認定を申請します。互換可能な単位の種類や上限数など、留学前に在籍校に相談してください。

日本の在籍校を休学し、海外に留学することを「休学留学」と呼びます。

<留学先>
自分の目的・希望に合う留学先やプログラムを選ぶことができます。協定留学や認定留学で認められない専攻分野の留学や民間の語学学校やインターン・ボランティアなども組み合わせて、自由に留学の計画を立てることができます。

<期間>
在籍校の認める休学の範囲。

<修業年限への算入>
休学期間は在籍校の修業年限に算入されないため、最短修業年数で卒業することはできません。学籍の扱いについては、在籍校に相談してください。

<単位の互換>
一般的には休学留学中に留学先で単位を取得しても、在籍する日本の大学では単位として認められません。
一部の大学では、休学中に留学先校で取得した単位を認定するところもありますが、その場合は、他の大学での認定留学のように、事前に大学から留学を認定されている必要があり、学校選択などに制限がかかります。

<学費>
留学先の学費は自分で負担します。在籍校の休学期間の授業料は減額または免除されますが、在籍料の支払いを求められる場合があります。

<手続き>
留学先校の入学手続きを自分で行う必要があります。※入学要件(語学力や成績)を要確認。
在籍校では休学の手続きを行います。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。