留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

オーストリア 生活情報

特に突出して高い州があるわけではないですが、一般に都市部は住居費が高めの傾向にあります。ウィーンは他のヨーロッパの都市に比べると、生活費はそれほど高くないと言えます。
 
生活費の例は以下のとおりです。
・家賃:住居形態に大きく左右されますが、約450ユーロ。
電気代:アパート、1人世帯当たり500ユーロ/年(1300kwh/年で計算)
カフェのコーヒー/紅茶:1杯約3.5ユーロ、
パン屋のサンドイッチ:約4.5ユーロ
学生向け食堂での夕食:約12ユーロ(多くの大学に学生食堂あり)
交通費(ウィーン):市内交通片道2.4ユーロ、月間パス51ユーロ、年間パス365ユーロ、26歳未満の大学生学期パス78ユーロ(5か月間)

学生向けの住居には、学生寮、学生アパート、民間のアパート、アパートのシェアなどが考えられます。学生寮に空きがない場合や、滞在先について特別な希望がある場合は、まずは大学の留学生担当部署に問い合わせるのがよいでしょう。学生寮を持つ大学もあるので最初に大学のホームページで確認するといいでしょう。学生寮は基本的に家具付きです。

民間アパートを借りる場合は複数人でシェアをするのが一般的です。その場合、代表者が借り手になるケースと、それぞれが大家と契約を結ぶケースがあります。
インターネットで探すと、誰かが借りているシェアハウスの1部屋のみの入居者を募集しているケースが多く、家具付きの場合が多いです。
民間のアパートを個人で借りる場合、不動産屋に頼るかインターネットのポータルで探すことになります。既に市場に出ている物件を斡旋してもらう場合、借り手に手数料は掛かりません。
オーストリア学術交流会(OeAD)のウェブサイト「Housing Office」で学生用住宅を検索できます。サイト上で希望の寮や部屋のタイプを選び、入学許可証が手元にあれば渡航前にオンラインで申し込みが可能です。その他オーストリア大学生組合(OeH)も学生向けの物件を紹介していますし、労働会議所の提供する空き部屋情報サイトも有益です。
■Housing Office [英語]
■オーストリア大学生組合(OeH) [英語]
■労働会議所の学生寮データベース [ドイツ語]

食費の目安は月あたり約350ユーロです。
多くの大学に学生食堂がありますが、寮にも部屋にキッチンのあるアパートタイプのものがあります。
オーストリアにはディスカウント・スーパーもあり、食料品は比較的安いほうです。ウィーンには日本食材店がありますが、近年の日本食ブームで韓国・中国系の食料品店でも日本食材が手に入りやすくなっています。

学生組合費(OeH-Beitrag)として22.70ユーロ(学期毎)を支払う必要がありますが、学生組合員として保険に加入したこととなり、事故保険や自賠責保険が付帯しています。
6か月以上の滞在の際に必要となる滞在許可証の申請には、これとは別に全てのリスクを補償する医療保険への加入していることが条件となります。オーストリアの大学に登録している学生であれば、各地域にある疾病金庫(Krankenkasse:いわゆる健康保険組合)の学生保険に加入できます。学生保険は月額約69.13ユーロ(2024年)で、一般の診療所や公立の病院を無料で受診できます。保険の継続には、毎年大学の登録証を示す必要があります。滞在期間が6か月以内の短期の留学生は、海外旅行保険に加入していれば問題ありませんが、補償の範囲がオーストリア滞在を十分カバーしているか注意してください。 

オーストリアの衛生状況は良好ですが、気を付ける病気としては、冬にインフルエンザ、春から秋にかけてダニ脳炎があります。ダニ脳炎の予防接種は日本国内ではワクチンを見つけることが難しく、大変高額です。現地の病院で受けましょう。 
救急車を呼ぶ電話番号は144番です。オーストリアの健康保険に入っていない人は有料で約700ユーロかかります。

オーストリアはヨーロッパの他の諸国と比較しても安全で住みやすい国と言われています。しかし、強盗、窃盗、車上狙い、空き巣や詐欺などの犯罪は発生していますので、日頃から防犯意識をもって行動することが必要です。 

■外務省 海外安全ホームページ オーストリア:安全対策基礎データ[日本語]

外国人留学生がアルバイトをするためには、原則として就労許可の申請が必要です。就労許可があれば、週に20時間までは働くことが認められますが、アルバイトの収入のみで生活費をまかなうことは難しいでしょう。

レストランのウェイターやタクシーの運転手などへのチップは、料金の5~10%程度です。

オーストリア 生活情報

オーストリアのドイツ語は、地域ごとに特徴的なアクセントを持ち、標準ドイツとは一部、語彙、発音などが異なります。都市部では英語が通じます。 

学生向けの銀行口座が多数あり、条件は様々です。口座維持費が掛かるものとそうでないもの、手数料の違いなど、自分のニーズに応じて選ぶといいでしょう。オーストリアでは現金の引き出しはどこの銀行でもできるので、支店の数はあまり重要でないと言えます。労働会議所による口座比較のページがあるので、見比べてみるのもいいでしょう。
クレジットカードは銀行口座の特典として付いていることもあるので、上記の点と合わせて総合的に検討するといいでしょう。最近は店舗を持たないネット銀行で無料のクレジットカードを売りにしているところもあります。
普通口座向け送金は一般的です。両替は銀行などでも可能なので、レートを比較してみるといいでしょう。
■労働会議所提供の銀行口座比較  [ドイツ語]

オーストリアは携帯電話料金が安めです。携帯キャリアはA1、Magenta、DREIの3社ですが、近年多くの事業者から様々な格安SIMが販売されています。事業者の多くは、プリペイドと契約のSIMを販売しており、選択したプランにより通話料金が異なります。契約のSIMの場合、最低契約年数が設定されている場合もあるので、留学の長さによって契約の種類を決定しましょう。電話機とのセット購入もSIMカードのみの購入もできます。大学構内や学生寮の多くではインターネットが完備されています。また街中で無線LANを使用できる場所も多く、たとえばウィーン市のウェブサイトでは無線LANを利用できるスポットがチェックできます。
次のような料金比較のページでニーズにあったプランを見つけるといいでしょう。
■労働会議所提供の携帯電話プラン比較  [ドイツ語]

オーストリアでは鉄道網が発達しており、公共バス路線も全国いたるところに伸びています。オーストリア国鉄の年間半額パスがあり、一般で66ユーロ(オンライン)、26歳未満は19ユーロで購入できるので、頻繁に国鉄を使う、もしくは長距離旅行をするときは検討するといいでしょう。
■オーストリア国鉄半額パス  [英語]

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。