留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:オーストラリア・Melbourne
留学期間:2022年2月~2025年8月(予定)
学校名:The University of Melbourne
専攻名:Medicine, Dentistry and Health Sciences
留学形態:博士課程への進学
奨学金名:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
キャリアの早い段階で英語圏での研究を行い、研究者としての可能性を広げたいと考えていました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
・興味のある研究内容:メルボルンは脳画像研究が盛んでした。
・学部生の頃の留学経験:周囲の環境や人の温かさなど総合的に見て、オーストラリアにとても良い印象を持ちました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
とてもサポーティブでした。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
論文検索を通して研究室を探す。 

2021年3月:希望する研究室にCV、Personal Statementを添付してメール。
現在の指導教官と最初の面談。 
そこから、研究内容を検討。 

2021年10月:応募書類揃えて応募完了。ビザ申請。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
ほとんどオーストラリアの博士課程についての情報がなかったので、大学のWebsiteがメインでした。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
現地に到着後、しばらくはホテルに住み、物件の内見を行いました。時期によっては競争率がかなり高いので、住居を決定するのに時間がかかる場合があることに注意です。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
結局、どんなに準備をしても自分の英語力不足に悩んでしまうとは思うのですが、
・オンライン英会話
・発音矯正アプリ
・オーストラリア人が投稿しているポッドキャストや動画 
はためになったと感じます。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
大学から支給される奨学金があり、それを獲得できれば学費は全額カバーされ、生活費(Stipend)は月に20万円ほど支給されます。
しかし、そのような奨学金は競争率が高く、GPAやそれまでの業績が重要になります。学費は自費で払うと年間400万円程度になりますので、かなり高額になります。そのため、途中で退学されても困ってしまうためか、大学や学部によっては自費での留学を断っているケースもあるようです。

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
奨学金をもらえるかどうかが大学院(研究課程)を始められるかどうかの鍵になりますので、GPAを高めておく、研究業績を作ることなどが大事になってきますし、いろいろな奨学金の情報にアンテナを貼っておいたほうがよいと思います。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
上記のように奨学金はかなり重要です。書類提出後に奨学金を持っていないと入学できないと言われ、とても焦りました。これは大学のWebsiteにも載っていない情報ですので大学スタッフに入学時の奨学金の必要性について直接確認した方が良いと思います。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
日本の研究室に所属したことがなく、また研究室の様子はそれぞれ違うと思いますのであくまで参考として読んでいただければと思います。

日本と異なる点:大学院の一年目は文献レビューがメインであり、これまでの研究でどこまでわかっているか、そしてこれからどのような研究をすべきかということを考えていく必要があります。日本では教授が研究テーマを決めるようなトップダウン的な形式が多いと聞きますのでこの点は異なるかもしれません。研究テーマを設定し、研究計画を立てる流れは卒業後ポスドクとして研究していく上でとても勉強になりました。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
PhDの学生を中心とする学生グループがそれぞれの研究室や学部であり、パブに行ったり、旅行したり、学生同士で楽しく過ごす機会は多いです。 メルボルンの治安は比較的良く、海外の中ではとても安全な印象は受けます。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
主に英語力のなさで苦労することが多いです。留学するだけで英語力が上がるわけではないので、とにかく留学した後も英語の勉強は続けても良いと思います。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?留学前と比べて成長した面はありますか。
一番重要なことはキャリアの可能性の広がりだと思います。様々な研究者とのコネクションができましたし、度胸がついたのか気持ちの面でも世界のどこでも研究に従事できるだろうと感じるような自信がつきました。

Q. 留学後の進路について教えてください。
ポスドクとしてオーストラリアでの研究を続け、日本の研究機関との共同研究も進めて参ります。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学とは一体どんな意味があるのだろう、と考えることがあるかもしれません。留学前にその意義について深く考えることはもちろん大切ですが、実際に留学して得られる経験や体験は必ず想像を超えて来ると思います。それがプラスであれマイナスであれ、そこから得られる学びや気づきは、その後の人生において大きな糧となることは間違いありません。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というように、新たな挑戦には不安やリスクが伴うものですが、それを乗り越えた先にこそ得られるものがあります。その一歩を踏み出すきっかけとなるように今後も情報発信をしていければと思っています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。