留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:オーストラリア
留学期間:2017年5月~2019年5月 
学校名: アデレード大学(University of Adelaide)
専攻名:国際食料農業ビジネス(Global Food and Agricultural Business) 
留学形態:大学院への進学(修士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

大学卒業後、伝統的な日本企業で3年ほど勤務し、自身のキャリアに対して漠然とした不安感があったため。
当時自身に不足していた①ビジネスで英語を使う能力と②専門性を強化し、かつそれらを目に見える修士学位という形で保持したかったため。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

【オーストラリア】
・英語圏の国
・比較的治安が良い
・学生の多様性が富んでいる
・専攻分野の研究が盛んである

【留学先校】
・専攻分野において一定の知名度を誇っている


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

基本的に家族は①日本でのキャリアを止める点、②異国の地での生活が問題なくできるか分からない点、等の理由で消極的反対でしたが、私がすでに成人しており、留学に係る費用等も自身で目途をつけていたため、私自身のやりたいようにやらせてくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

・2013年4月 就職 (大学卒業前頃には漠然と留学したいと考えていました)
・2014年5月 留学決意、エージェント①へのコンタクト開始
・2014年6月~2015年2月 エージェント①のスクールに通う
・2015年7月~2015年9月 休職し奨学金を得てシドニー大学へ語学留学
・2015年10月 復職
・2015年11月 エージェント②にコンタクト開始
・2016年3月 エージェント②経由で、オーストラリア大学院2校出願
・2016年5月 出願大学からの入学許可受領(2017年1、2月入学)
・2016年9月 退職
・2016年10月~2017年1月 奨学金を得てカンボジアでインターンシップ
・2017年5月 アデレード大学院入学


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

<留学情報:奨学金>
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/index.html

<留学情報:国別>
①(掲載省略) :アメリカ大学院(エージェントサイト)
https://go8.edu.au/ :オーストラリア大学院(主要8校まとめサイト)
<エージェント>(掲載省略)


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

エージェントのスクールと英会話教室に通ったことに加えて、TOEFLの問題集を自身で解いていました。
出願先をアメリカからオーストラリアに変更したため、IELTSへ勉強内容を変更しました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

エージェントは2つ利用しました。
①は、主に高校生向けの大学留学準備だったため、数か月エージェントのスクールに通ったのちに解約しました。
②は、出願大学院の選定に利用しましたが、学校側から紹介料のマージンが入るため、出願する私本人は利用料金がかかりませんでした。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

資金
・自己資金(就職後貯金) 300万円
・給付型奨学金(日本学生支援機構) 1年間分
・留学中のアルバイト 225AUD/週程度(15AUD/時給)


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

オーストラリアの場合、出願、入学、学生登録、ビザ申請、学生医療保険申請、年金申請、銀行口座開設等すべて自分でできます。
費用をかけてまでエージェントに依頼する必要はないと思います。
何事も最初はハードルが高いですが、英語の勉強もかねてご自身ですることをお勧めします。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

<学生生活:全般>
大変充実し楽しく生活できました。
留学生や移民・難民が多い国なので、大学や地域(州)も様々な生活・勉学サポートを用意しており、それらを利用しあまり困ることは少なかったです。

<苦労すること>
自身の能力の問題で英語での会話には苦労しました。レポートメインの授業を受講するなど自身にあったカリキュラムを選択すれば問題ないと思います。
日本人の大学院留学生は少数派となります。中国やオーストラリア本国の多数派の大学生といかに関係を築けるかが学生生活の充実の鍵になると思います。

<学校生活での楽しみ>
多様なバックグラウンドを持つ人たちとともに学べる楽しさがあります。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

<学校外生活>
①英語学習:英語の学習として州立図書館が提供する英語教室に通ったり、大学の教育学部が実施する教育実習の生徒役として英語を学んだりしました。
②アルバイト:日本料理店でウエイトレスとして働きました。最低賃金とは言え、生活費の十分な足しになりました。
③余暇:カフェと多様な食文化のオーストラリアで美味しいコーヒー店や飲食店を友達とめぐっていました。センタービジネスディストリクト(CBD)所謂繁華街はおしゃれなバーも多くバーホッピングも楽しみました。
素晴らしいビーチや自然も多いので、トレッキング等に出かけることも多かったです。

<寮での生活>
最初半年は寮で過ごしました。ベッドルームが共用だったため大変神経を使いました。また、共用部のキッチンをきれいに使えない学生もおり、よく学生同士で揉めていました。

<街の治安>
犯罪に巻き込まれる危険を日常的に感じることはまずありません。日本の繁華街と同じような感覚で生活できました。
CBDエリアであれば深夜に女性一人で歩いていてもあまり問題ありませんが声を掛けられることも多いのであまりお勧めはしません。
麻薬中毒者やホームレスとみられる方が時々街中にいらっしゃいますが、こちらから何か声を掛けたりしない限り問題ありません。
バスやトラム内も同様ですが、何かトラブルが起きても運転手が対処してくれます。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

<アルバイト>
日本人が経営する日本料理店のウエイトレスをしていました。最低賃金ではあるものの、違法な低賃金で雇用する店も多い中良心的に雇用していただきました。週に3,4回3-5時間お店で注文を取ったり、給仕をしていました。お酒を扱う店ではオーストラリア政府の提供する酒類扱い免許が必要となるので、オンラインコースを受講し免許を取得しました。

<インターンシップ>
大学院のカリキュラムの中にインターンシップが組み込まれていたので、リサーチワークの一環として、現地の穀物協会でインターンシップしました。協会の研究テーマの一部を自身の研究とし調査することが仕事でした。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

<留学をしてみて感じたこと>
日本という島国で日本人だけに囲まれて生活するのはとても心地よいですが、多様な人々と多様な価値観の中で生活することは自身の視野を大変広げたと思います。少しきつい言い方になりますが、留学や海外生活を経験せずに日本で心地よく生き続けるのはもったいないと思います。

<学んだこと>
大学院での専門分野の内容はもちろん学んだのですが、自ら行動することの大切さを特に学びました。待っていても誰も助けてくれないし教えてくれません。自ら行動し求めることによってはじめて物事が動くということを強く感じました。


Q. 留学後の進路について教えてください。

専攻分野に関係するコンサルティング会社でコンサルタントになりました。その後、より専攻分野に関係する、ECで職を得ています。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

少しでもやりたいと思ったら行動すべきです。
たとえ、あまり上手くいかなかったとしても修正は可能ですし、そもそも失敗はありません。全ての経験は自身の糧になるので、是非楽しんでやってみてください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。