留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:ブダペスト ハンガリー・ロンドン イギリス
留学期間:2010-2011(ブダペスト) 2012-2017(ブダペスト) 2017-2018(ロンドン)
学校名:Varosmajori高校(ブダペスト ハンガリー)、ハンガリー国立リスト音楽院(ブダペスト ハンガリー)、英国王立音楽院(ロンドン イギリス)
専攻名:ピアノ
留学形態:大学/大学院への進学(学士号取得、修士号取得)、高校留学

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

小さい頃から両親の関係で海外旅行に行くことが多い環境でした。その中で、もっとその国の人と話をしたり、習慣や文化を知りたいと思うようになりました。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

高校生の時に、Rotaryクラブ青少年交換留学制度を知り申し込みをしました。
Rotaryの制度で国は選ばないという条件付きでしたが、その人の適正にあった国をRotary側が選んでくださいました。その時、私はとても音楽に興味がありました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

家族は海外に留学することにとても積極的でした。色々な準備を助けてくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2008年夏 Rotaryの派遣制度を知り、留学を考える→ 2009年春 Rotaryの派遣生の試験を受ける/合格する → 2009年夏~2009年冬 Rotary派遣予定生として、準備プログラムとして、日本文化(裏千家茶道 2週間に1度など)を学ぶ → 2009年12月 留学国 ハンガリーが決定する → 2010年1月~2010年夏 Rotary派遣生として その年に日本へ留学しているインバウンドと共に 日本文化(Japan Tourなど)を学ぶ。留学の準備をする → 2010年8月ハンガリーへ出発

2011年夏 Rotary留学から日本へ帰国。リスト音楽院への受験の準備を始める。→2012年1月 ハンガリーへ渡る。→ 2012年1月~5月 リスト音楽院の教授や、現地の音楽の先生とのレッスンや受験勉強をする。→ 2012年7月 リスト音楽院の受験/合格

2016年夏(リスト音楽院 修士課程最終学年が始まった時期)ピアノ教授に世界の中心都市へ行きなさいと背中を押される→2016年10月 英国王立音楽院の受験を申し込む→2016年12月 受験・合格する→2017年夏 ドイツの語学研修プログラムに参加しながらビザの申請、入学準備→2017年9月 入学


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

成蹊高等学校にて留学プログラムの説明会がありました。
成蹊中学 高等学校が行なっている留学プログラム、AFSなどの留学プログラム、Rotaryの留学プログラムの説明会があり、その後、それらのWebsiteで内容を確認しました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

英語については、小学校低学年から私設の英語教室に週2回通いました。中学生になってからは、語学学校の小グループ制(2名)の英会話教室に週1回通っていました。
中学生、高校1年生の際に、冬休みの期間にCISV短期留学制度を使い、ヨーロッパへ短期留学、語学研修をしました。
ハンガリーへの留学決定後は、ハンガリー語の教室が見つからなかったので、ハンガリー大使館に問い合わせをし、その関係の方の個人レッスンを数回受けました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

していません。
留学の始めは、Rotaryの制度を使っての留学でしたので、その必要がないほど、安心できるプログラムでした。
その後は、その国の様子を知っていたので、個人で申請や手続きをしました。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

Rotary留学: Rotary派遣生のプログラムで1年間留学資金がサポートされました。渡航費用、保険、おこづかい等は家族からの支援。

ハンガリー国立リスト音楽院:ハンガリー政府Stipendium Hungaricum奨学金を頂き、学費、家賃代、保険がサポートされました。渡航費、生活費は家族からの支援。

Royal Academy of Music (英国王立音楽院):家族からの支援


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

ハンガリー:渡航書類、学校関係書類はRotary側が整えてくれました。

リスト音楽院の入学が決定した後は、ビザ申請書類一式を持って、ブダペストのハンガリー移民局で申請手続きを行いました。

イギリス:イギリス入国前に、語学留学で滞在していたドイツ・ベルリンで、イギリスのビザセンターにて申請手続きを行いました。

卒業後:イギリス Tier 1 Exceptional Talent (アーティスト)ビザの申請の為、弁護士の元必要書類を揃え、イギリス芸術協会へ申請、2, 3ヶ月後申請が通りました。その後、ビザセンターでビザを習得しました。

注意すべきことは、健康保険(特に歯科)には入っておいた方が良いです。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

Rotary時代(高校生) : ハンガリー語を早く習得した事によって、家族、教員、友人と近しい関係になり、充実した楽しい留学生活が遅れました。1つは、東日本大震災のチャリティを計画し、学校全体で皆が協力をしてくれました。また、音楽に優れた高校だったので、私のその先の将来につながる事になりました。
Rotaryの制度で、1年間に3つのHost Familyに滞在する規定があり、その通学は遠方のところもあり、苦労がありました。Host Familyについては、とても良い方に恵まれ、大変お世話になったfamilyは今でも仲良くしており、ハンガリーが大好きになった理由になりました。

リスト音楽院時代:日本で音大に進む予定はなかったので、奇跡のような合格でした。そのレベルの高さに日々大変苦労しました。1人暮らしを始めたのも初めてで、生活面でも苦労の多い日々でしたが、リスト音楽院の友人たちの力を借りて、有意義な学校生活になりました。多国籍の友人達が私の視野も広げてくれました。

Royal Academy of Music時代:世界中から集まった才能溢れる人たちの中で、自分を磨くために苦労の多い日々でした。またそこでは、楽器(ピアノ科や弦楽器科など)を超えた演奏活動により、私の領域が広がり、各科の教授との交流もあり、その後Royal Academy of Music 弦楽器科ピアニストとして仕事のポジションを頂くことに繋がりました。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

ハンガリー:RotaryのHost Familyが快く迎えてくれ、ハンガリー人の生活を体験することができました。
リスト音楽院生時代は、学校と自宅との往復で日々練習や勉強に励んでいたので、特別なイベント(クリスマスや、建国記念日など)には、友人と出かけました。生活物資などは、市場やスーパーマーケットに出かけました。

イギリス:Royal Academy of Musicの学生時代は、ドイツやハンガリーなどのヨーロッパの国々へ、演奏やコンクールなどへ出かけていました。住宅事情が日本とすごく違うので、見つけることも難しいです。自宅にはピアノがなく、学校の練習室を利用しました。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

していませんでした。(練習などによって、する時間がありませんでした。)

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

現在も海外滞在中(ロンドン在住)です。
留学のきっかけは音楽ではなかったので、ハンガリーという国に留学派遣が決まったことが、現在の私の方向を決断する事になりました。
17歳からの留学については、大学や大学院からの留学より、垣根のない受け入れができるので、国際人としての考え方や行動ができるようになる気がします。


Q. 留学後の進路について教えてください。

Royal Academy of Musicを卒業後、イギリスTier 1 Exceptional Talent (アーティスト)ビザを取得したので、Royal Academy of Musicの仕事につく事ができました。
また、ソリストとしての演奏活動も行える環境に恵まれて、イギリス、アメリカ(NY)、イタリア、スペインなどで行なっています。
その合間をぬって、子供達のピアノ教室を開き、コンクールを受ける為の指導なども行なっています。(スペシャルコンディション(ADHDなど)の子供達へのピアノ指導も行なっています)


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

日本国内での考え方で自分の将来を決めるのでなく、若いうちに、グローバルな視野を得て、自分の生き方を決めるものとして、留学はとても有意義なものであると思います。

語学(特に英語)は、ある程度のレベルを習得してくるべきだと私は思います。今までとは違う環境下で生活するということは、人との関係、日々の習慣などを理解する最低限の語学力がないと、意味のないものに終わってしまうという可能性が高いと思います。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
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「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
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人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。