留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2025年に調査した内容を掲載しています。

ペーチ大学留学センターによれば、ハンガリーでの滞在費用はヨーロッパの基準よりも低く、家賃と食事、少しの娯楽を嗜むには、最低でも月額 250,000 フォリント(約10万円) が必要です。

住まいには、寮、個室アパート、シェアアパートが選択肢として挙げられます。いずれも都市によって金額は変わりますが、首都であるブタペストや主要都市であるジェール、ペーチでは高い傾向があり、その他の都市は主要都市の半分低度の金額になります。具体的には、寮費に関しては、主要都市では月約35,000フォリント、その他都市では約20,000フォリントとなります。個室アパートは主要都市では約200,000フォリント、その他都市では約130,000フォリントです。シェアアパートに関しては都市間であまり差がなく、大体100,000フォリントです。

大学のページで紹介されている場合があるため確認してみましょう。
以下はペーチ大学で紹介されているウェブサイトの例です:
【参考】ペーチ大学  Home>Admission Prepare for your stay>Housing  [英語、ハンガリー語]  
以下のようなErasmus用の部屋探しウェブサイトもあります:

外食は一般的なお店ですと約3,000フォリントかかりますが、スーパー等での食料品に関しては日本より少し安いくらいです 。
日本食に関しては、ブダペストにいくつか手に入る食料品店やレストランはありますが、それ以外の都市では少なく、日本食を入手するにはブダペストに行くのが無難と言えるでしょう。

ハンガリーでは、外国人が緊急時に応急処置や救急医療を受ける場合は無料で対応されますが、それ以外の治療には費用がかかります。留学生の場合、特定の条件を満たせば医療サービスを無料または低額で利用できます。具体的には、国際協定やハンガリー人材省からの奨学金に基づいて全日制で学んでいる学生や、学生交換プログラムに参加している場合、または国立教育機関で学んでいる場合は、ハンガリーの社会保障制度を利用できるため無料で医療を受けることができます。それ以外の留学生は、ハンガリー健康保険基金(NEAK)と契約し、現地最低賃金の30%に相当する保険料を支払うことで医療サービスを利用することが可能です。

ハンガリーは、他の欧州各国と比べて大規模テロや暴動等が発生する危険性は低いと言われています。近年は犯罪認知件数も減少傾向にあり、比較的治安の良い国と言って良いでしょう。ただし、人口比で見ると犯罪発生率は日本より高く、主に財産犯が多くを占めています。日本人から在ハンガリー日本国大使館に寄せられる被害連絡のほとんどが窃盗被害であることからも、一般犯罪の被害に遭う可能性は十分にあるので、注意を怠らないようにしましょう。

EU圏からの学生の場合は、就労時間に制限はなく、Registration Cardと呼ばれるものを所持していれば自由に就労ができます。
それ以外の留学生は、就学目的の居住許可証を取得していれば就学中に就労することができますが、就学期間内は週30時間、就学期間外は90日間就業可能という制限があります。2025年1月時点の最低賃金(時給)は1,672フォリントです。

握手が一般的な挨拶方法で、男女ともに行います。最初は姓で呼び合うことが一般的です。また、ハンガリー人は会話中にジェスチャーや体の動きを多用する傾向にあり、声が大きめで表現豊かな話し方をしますが、怒りや攻撃性を示すものではありませんので誤解しないようにしましょう。
日本と同様に時間厳守が重視され、遅刻する場合は必ず連絡をした方が良いですし、公共交通機関では高齢者や子連れの人に席を譲るのが一般的なマナーです。週末(土日)は、大都市では多くの店舗、美術館、レストランなどは営業していますが、小さい町では営業していないこともあるので注意しましょう。

大都市では英語は難なく通じることが多いですが、タクシーの予約やレストランでの食事など、必ずしも英語が通じるわけではないので、英語を話せることが当たり前だとは思わないようにしましょう。
ハンガリー語が少しでも話せると現地の人から好意的に受け止められるので、基本的な単語や表現を覚えておくと生活に馴染みやすくなるでしょう。

ハンガリー語の試験についてはCEFR(A1~C1のレベルに対応)に準拠する形でECL試験というものが実施されています。読む、書く、聞く、話す4技能を測るテストで、スペイン語やドイツ語などの多くのヨーロッパ言語に対応していますが、ハンガリー語に関してはペーチ大学が運営をしています。試験日程などはECLのサイトやペーチ大学に問い合わせをするのが良いでしょう。

銀行口座はパスポートや居住許可証な在学証明書などがあれば開設することができます。オンラインバンキングを利用する際には電話番号が必要になることもあるので、その場合は電話番号が申込時に必要になります。
 
キャッシュレス、デジタル決済の対応状況は、近年高まりつつありますが、他の欧州諸国と比べるとまだ使用率は低い状態です。スーパーでの購入や公共料金の支払いには電子決済を利用することが多いですが、タクシーや美容院などで依然として現金の利用が多いため、両者を利用できるようにしておくことが大事です。またハンガリーの多くの人がAndroidユーザーであるため、Google Payの使用率が今後増えると思われます。
 
VisaやMastercard、American Expressなどのクレジットカードはショッピング モール、市内中心部のレストランやショップの多くで使用できます。使用できるクレジットカード会社のロゴがレジや看板に書かれているので確認するようにしましょう。ATMも街中で数多く設置されています。

ハンガリーの携帯電話サービスプロバイダーはTelekom、Telenor、Vodafoneの3 社で、ハンガリー全土に展開されています。どのプロバイダーもプリペイドカードを提供しており、ニューススタンドや郵便局、ガソリンスタンドなどで購入できます。また、多くのカフェ、ホテル、書店、公共の建物で無料Wi-Fiが提供されていますし、ほぼすべての大学でも独自のWi-Fiが利用可能ですのでインターネットに外にいても、インターネットで困ることは少ないと思われます。
 
家庭で使うインターネット料金はTelekomを例にとると、大体月額8,000フォリント前後です。

タクシーと男性

ハンガリーでは、公共交通機関が充実しており、都市部や地方どちらでも便利に移動できます。首都ブダペストでは、バス、地下鉄、郊外鉄道(HÉV)などが利用可能です。チケットは新聞売店や駅、券売機で購入でき、モバイルアプリ「BudapestGO」でもオンライン購入や経路検索が可能です。バスや電車の片道切符は450フォリントで180円弱となっています。
タクシーも日本と比べて安価で、初乗り料金は1,100フォリント(約430円)で1kmあたり440フォリント(約170円)となっています。利用する際は、正規の黄色いタクシーを選びましょう。
また、自転車道も整備されており、大都市ではシェアサイクルサービス(例:ブダペストのMOL BuBi)が利用できます。空港から市内へは、公共交通機関の空港シャトルバスが安価で便利です。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。