このページは2019年度の調査をもとに作成した情報です。特殊文字や記号は省略しています。
学校外のアパートなどは、新聞広告、ウェブサイト、不動産業者を通じて見つけることができます。また大学棟の掲示板に広告が掲示されることもあります。下記のサイトよりアパートを検索することも可能です。
価格はアパートのサイズ、場所、設備によって異なります。家賃は、2~3ベッドルームのフラットの場合、約500~800ユーロ/月、プライベートフラットで一部屋を借りる場合は約250ユーロ/月かかります。デポジットを支払う準備もする必要があります。支払ったデポジットは部屋の退去時の状態によっては、返金されることもあります。
各大学の寮については、学校情報を参照してください。
一人当たりGNI(国民総所得)は 22,000米ドルです(2019年)。物価の目安は以下の通りです。
チェコの物価は比較的安いとされています。市内のお手頃な食堂風のレストランであれば100~300コルナ、プラハ市内の高級レストランで700~1,500コルナとされています。大学内の食堂はより安く、50コルナ前後で食事をすることができます。
ハイパーマーケットでは日本食材を買うこともできます。
また、チェコ国内にもプラハをはじめとして日本食材店があり、価格は高いですが、日本食材を買うことが出来ます。
チェコでは、ショップやカフェなどでは現金取引がメインですが、デビットカードやクレジットカードの使用は比較的普及しており、スーパーマーケット、観光スポット、多くのレストランで使用が可能です。
インターネットバンキングは、主に若い世代で普及しています。家賃、授業料の支払いなどの一般的な取引についても口座振替で行われています。両替所は銀行よりも良いレートである傾向があり、ほとんどの場合手数料がかかりません。一方、取引としては銀行の方が両替所よりも安全です。銀行で両替を行う場合は手数料を支払います。
一般的に、外国の銀行とチェコの銀行間の送金には、少なくとも2日、最大で7~10日を要します。どちらの国でも祝祭日がある場合、または週末を挟む場合は送金が遅れることがあり、取引に為替が含まれる場合はさらに時間がかかることがあります。ほとんどの海外送金には銀行取引手数料がかかります。銀行口座を開設できる基本的な条件は、18歳以上であることです。
EU域外の国民の場合、開設の際にパスポート、チェコの滞在許可証、身分証明書(出生証明書や運転免許証など)が必要となります。
学生向けの銀行口座を開設する場合は、チェコで在学していることを証明する必要もあります。
街中にあるATMの多くは基本的に24時間稼働していますが、中には5時00分~23時59分、6時00分~21時00分など利用時間が制限されているものもあります。ATMを利用した際のスキミング被害が報告されていることもあり、利用の際には注意が必要です。対策としては人通りの多く、監視されている場所、例えば銀行や大きいホテル、空港などのATMを利用することが挙げられます。
主要な銀行は以下のとおりです。
症状に応じてPrakticke lekarと呼ばれる総合診療医、歯科医または婦人科医を往診します。診察の前に総合診療医へ登録する必要があります。総合診療医にかかる時には、加入している保険が受診予定の総合診療医と契約しているか、診察料がカバーされるかを確認するとよいでしょう。総合診療医、歯科医、婦人科医を受診し、さらに専門医の診療が必要と判断された場合には、関連の専門医および診療所を紹介してもらいます。
任意の健康保険に加入している場合、提携病院のリストを確認の上受診してください。
学生は大学内の病院や大学が紹介する総合診療医を利用することができますが、いずれの場合もその場で診察料を支払う必要があり、後日保険会社に請求します。
事故に遭ったり、急に体調が悪化した場合には最寄りの病院で救急診療を受けることができます。救急診療を受ける際にはおおよそ90コルナが別途かかります。一人で病院に行けない場合には112または155に電話をかけ、救急車をよぶこともできます。通話料は無料ですが、救急車を利用した場合は費用(220米ドル程度)が発生します。
チェコに住む外国人は健康保険に加入する必要があり、公的保険と商業保険の2種類があります。公的保険は、以前に別のEU加盟国に居住していて、そこで健康保険に登録されていた非EU市民とその家族であれば加入が可能です。
一方、商業医療保険には包括的な医療保険(Comprehensive medical insurance)と基本的な医療保険(Basic medical insurance)の2種類があります。
基本的な医療保険(Basic medical insurance)は、チェコのどの公共医療機関でも基本的な治療と入院をカバーしています。この保険は、公的保険に加入しておらず、チェコへの滞在が90日以内の人向けになります。この保険はチェコでの事故や突然の病気の結果として発生した費用をカバーする他、本国送還の費用が含まれます。法的には、補償範囲は、被保険者が支払う余剰分を除いて60,000ユーロ以上でなければなりません。
包括的医療保険は、チェコに90日以上滞在する予定で、公的保険の対象外である外国人に適しています。外国人のためのこの健康保険は、公的保険に似ており、妊娠・出産に関連するケアを含む、予防・調剤医療をカバーしています。
留学生向けの医療保険を提供している保険会社は以下のとおりです。これらの保険会社は通常17~26歳の学生に学割も提供しています。
チェコには3つの電話会社(O2、T-Mobile、Vodafone)があり、携帯電話サービスを提供しています。これらの電話会社では携帯電話本体とSIMカードのセット、またはSIMカードのみの販売を行っています。いずれの電話会社もプリペイドと月額支払いのサービスを提供しています。プリペイドの場合はおおよそ200~500コルナから契約が可能です。プリペイドの場合でもプランによってはパケット通信を利用できます。月額支払サービスの場合は、無料通話分、パケット通信の制限などサービスによりますが、おおよそ月500~3,000コルナとなります。また電話会社によっては26歳未満に学割を提供している場合もあります。
プリペイドカードの場合は、電話会社が運営する店舗の他、空港や鉄道駅、郵便局やスーパーなどでも購入することが出来ます。
アパートなどでインターネットサービスを利用したい場合は、個別にブロードバンドインターネットサービスを契約することもできます。チェコでは携帯電話と同じく、O2、T-Mobile、Vodafone等がサービスを提供しています。アパートメントによって利用できるブロードバンドインターネットサービス会社が異なるため、アパートメントの大家さんへの確認が必要です。料金はサービスによって異なりますが、おおよそ月500~800コルナとなります。
また街中でもレストラン、カフェなどで無料Wi-Fiを利用することも可能です。トラムや電車でも車両によっては無料Wi-Fiを提供しています。大学でもWi-Fiを提供しています。
チェコは欧州で最も鉄道網が発達しています。
国営のチェコ鉄道(Ceske drahy)、民営のレギオジェット(REGIO JET)、レオエキスプレス(LEO EXPRESS)が運行しています。チェコ鉄道はチェコ全域、近隣諸国を結ぶ普通電車や特急列車を運行、レギオジェット及びレオエキスプレスはいずれも主にプラハからオロモウツ、オストラヴァなどの東部の主要都市、スロバキアの主要都市を結ぶ特急列車を運行しています。
いずれの鉄道会社にも学割があり、チェコの学生証または国際学生証(ISIC)を持つ18歳から25歳までの学生は75パーセント割引で乗車券を購入することが出来ます。
バスでの交通網も発達しており、長距離バスは主にレギオジェット、FLIX BUSやARRIVAなどの会社が運行しています。特にレギオジェットやFLIX BUSは近隣諸国への国際路線も運行しています。長距離バスにも学割があり、レギオジェット、ARRIVAでは鉄道同様チェコの学生証または国際学生証を持つ18歳から25歳までの学生は75パーセント割引でチケットを購入できます。FLIX BUSの場合は国際学生証があれば10パーセント割引でチケットを購入できます。
タクシーの平均的な利用料金は20 コルナ(0.75 ユーロ、0.85米ドル)/キロメートルです。利用料金は都市によって異なり、プラハが最も高く、市内からプラハ空港へ500 コルナ(18 ユーロ、20 米ドル)~700 コルナ(25 ユーロ、29 米ドル)の範囲です。
タクシーを利用する際には、違法タクシーに乗らないためにも、通りで直接タクシーを拾わずに、電話で呼んでください。
首都のプラハには市内交通として、郊外電車、地下鉄、トラム、バス、船、ケーブルカーが運行しています。
プラハの地下鉄は3路線で、モルダウ川を越えてチェコ市内の東西を結ぶA線、C線と南北を結ぶB線があります。
プラハ市内を運行するバスには都市バス(番号100~299)と、プラハと中央ボヘミア地方の市町村を結ぶ郊外バス(301~499)があります。都市バスは午前4時45分~午前0時15分の間、ピーク時に6~15分間隔、それ以外の時間は10~30分間隔で運行しています。また、深夜0時~午前4時45分の間は夜間バス(901~915市内、951~960郊外)も運行しています。
プラハ以外ではブルノ、オストラヴァ、プルゼニ、オロモウツなどの主要都市でもバスやトラムを運行しています。
市内交通にも学割があり、チェコ国内の全日制大学に通う18~26歳の学生であれば定期券を75パーセント割引で購入することができます。