留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2025年に調査した内容を掲載しています。

1か月に必要な生活費は約500~750ユーロです。プラハやブルノなどの大きい都市に留学するのであれば、費用は高くなります。
 
物価

ほとんどの大学では手頃な料金の学生寮を提供しています。1人部屋(月額190~260ユーロ)もありますが、2人部屋(月額150~200ユーロ)が一般的です。部屋にはベッド、机、椅子、棚、冷蔵庫などがあります。2人部屋2部屋で小さなキッチンとバスルームを共有することが多いです。
私立大学には一般的に寮はありませんが、民間の学生寮を紹介できます。月額家賃は約400~600ユーロと比較的高額です。
 
学生寮以外では、アパートを1人で借りるか他の留学生などとシェアすることが一般的です。1ベッドルームの家賃は郊外で420~750ユーロ、都市部では500~1,000ユーロです。3ベッドルームの家賃は郊外で630~1,500ユーロ、都市部では730~1,900ユーロになります。

大学の学生寮の情報詳細については各大学のウェブサイト(Study in Czechia>Universities)[チェコ語・英語] を確認してください。例えばカレル大学のサイト(Student residence)[チェコ語・英語] には、学生寮の概要や料金、申込方法などが書かれています。
アパートを探すには、大学関連の掲示板やFacebook、あるいは Student-room-flat.com [チェコ語・英語・その他] 、Forstudents.cz [チェコ語・英語] などのポータルを活用します。

外食の相場
学生食堂の昼食は4ユーロ、レストランの昼食は8ユーロ、カフェのコーヒー一杯3ユーロです。
 
日本食材の入手方法
Globus、Tescoなどのハイパーマーケットでは日本食材を買うこともできます。
チェコ国内にはプラハなどにJapa Shop、Susi.czなどの日本食材店があり、配送にも対応しています。
 
Japa Shop [英語・チェコ語・ドイツ語など]
Susi.cz [チェコ語のみ]
 

https://swisscare.com/en/product-plansチェコに住む外国人は健康保険に加入する必要があり、公的保険と民間保険の2種類あります。公的保険は、以前に別のEU加盟国に居住していて、そこで健康保険に登録されていた非EU市民とその家族であれば加入が可能です。
一方、民間医療保険には大きく分けると、包括的な医療保険(Comprehensive medical insurance)と基本的な医療保険(Basic medical insurance)の2種類があります。

基本的な医療保険(Basic medical insurance)は、チェコのどの公共医療機関でも基本的な治療と入院をカバーしています。この保険は、公的保険に加入しておらず、チェコへの滞在が90日以内の人が対象になります。この保険はチェコでの事故や突然の病気の結果として発生した費用をカバーする他、本国送還の費用が含まれます。
包括的医療保険は、チェコに90日以上滞在する予定で、公的保険の対象外である外国人に適しています。外国人のためのこの健康保険は、公的保険に似ており、妊娠・出産に関連するケアを含む、予防・調剤医療をカバーしています。
留学生向けの医療保険を提供している保険会社は以下のとおりです。
MAXIMA〔チェコ語・英語・ロシア語〕
UNIQA〔チェコ語・英語〕
VZP 〔チェコ語・英語・その他〕
SWISSCARE 〔チェコ語・英語・その他〕
 
チェコ政府奨学金を授与された留学生は、奨学金の期間中、チェコで標準医療を無料で受けることができます。保健省は、チェコの被保険者と同額の医療費を支払います。支払対象外の医療費(例:医薬品の共同支払い、特定の医療機器の場合の共同負担)は、奨学金受給者が負担します。受診の際には、チェコ政府奨学金を受給している旨が記載された、教育青年スポーツ省の有効な証明書を提示する必要があります。

チェコの緊急時の連絡先は、次の通りです。
◎緊急番号:電話112(EU域内共通番号、警察、消防、救急等のあらゆる緊急時用の番号)
◎警察:電話158
◎救急車:電話155
在チェコ共和国日本国大使館:電話(国番号420) 257-533-546
 

チェコの社会・治安情勢は概ね安定的ですが、日本ほど治安が良いわけではありません。2023年の人口一人当たりの犯罪発生率は、日本の約3倍となっています。
日本人が最も多く受ける被害はスリと置き引きです。
スリ被害の多くは、観光地の路上や施設、商店、地下鉄、トラム(路面電車)、バス等で発生します。気が付かないうちにリュック等を開けられて貴重品を奪われています。対策としては、貴重品はリュック等には入れずに衣服の内側のポケット等に入れるようにし、観光地の路上等では、景色を見ずに観光客を観察している人物がいないか気を付けてください。
置き引きは、長距離列車もしくはバスの網棚など目の届かない所に置いた荷物、または飲食店等で椅子の背もたれや座席の上もしくは足下に置いていた荷物が狙われています。対策として、荷物は目の届かないところに置かず、常に手元や体から離さないようにしてください。

留学生がアルバイトをする機会もありますが、ほとんどの仕事ではチェコ語が堪能であることが求められるため、仕事の範囲は限られる可能性があります。アルバイト代は時給約150~200チェココルナです。EU/EEA以外の学生は、就労許可なしでチェコで働くことが認められていますが、年齢が26歳以下で、労働日数が連続7日または1暦年あたり合計30日を超えないことが条件となっています。
店の閉業日
チェコでは、祝祭日(年13日)には、売場面積が200m2を超える店舗では営業を行ってはならないと、「小売業の営業時間に関する法律」で決められていますが、空港や鉄道駅、バス停などの大勢の乗客が集まる場所の店舗などは例外とされています。
 
宗教等日本の文化と異なることによる生活上の注意など
実質的に人口の約58%が無宗教、約26%がローマ・カトリックを信仰していると言われますが、それにより日本人の生活感覚に違和感が生じるわけではありません。チェコ人の国民性は概して温和かつ理性的で暴力を嫌います。衛生事情も良いので、チェコは海外の中では過ごしやすい国だと思われます。 

公用語はチェコ語で、英語は観光地や大都市ではある程度通じます。チェコ語の試験としては、チェコ語検定試験(Czech Language Certificate Exam, CCE)があり、チェコ語での大学入学や就職の要件となります。

銀行口座は、18歳以上であれば、留学先の学生証(ISICカードと呼ばれる国際学生証)とパスポート、念のためビザや入学許可証のコピーを持参して近くの支店へ行くと開設できます。Ceska sporitelnaならば、パスポートのみでOKです。
チェコでは、まだまだ現金取引がメインですが、デビットカードやクレジットカードの使用が増えています。両替所(特に市街地の両替所)は銀行よりも良いレートである傾向があります。
一般的に、日本の一般的な銀行とチェコの銀行間の送金には最大で7~10日を要します。どちらの国でも祝祭日がある場合、または週末を挟む場合は送金が遅れることがあり、取引に為替が含まれる場合はさらに時間がかかることがあります。ほとんどの海外送金には銀行取引手数料がかかります(海外他行あての場合、オンライン申し込みで1件あたり3,500円、店頭窓口で1件あたり7,500円)。近年ではオンライン海外送金サービスWiseが、迅速かつレートも良く手数料も安いため人気を集めています。

チェコには3つの電話会社(O2、T-Mobile、Vodafone)があり、携帯電話サービスを提供しています。これらの電話会社では携帯電話本体(iPhoneやXiaomi、Samsung、Motorola)とSIMカードのセット、またはSIMカードのみの販売を行っています。いずれの電話会社もプリペイドと月額支払いのサービスを提供しています。プリペイドの場合はおおよそ200~500チェココルナから契約が可能です。プリペイドの場合でもプランによってはパケット通信を利用できます。月額支払サービスの場合は、無料通話分、パケット通信の制限などサービスによりますが、おおよそ月500~3,000チェココルナとなります。


アパートなどでインターネットサービスを利用したい場合は、個別にブロードバンドインターネットサービスを契約することもできます。チェコでは携帯電話と同じく、O2、T-Mobile、Vodafone等がサービスを提供しています。アパートメントによって利用できるブロードバンドインターネットサービス会社が異なるため、アパートメントの大家さんへの確認が必要です。料金はサービスによって異なりますが、おおよそ月300~600チェココルナとなります。
また街中でもレストラン、カフェなど多くの場所で無料Wi-Fiを利用することも可能です。トラムや電車でも車両によっては無料Wi-Fiを提供しています。大学でもWi-Fiを提供しています。チェコの各都市での無料Wi-Fiについては、Wi-Fi Map [英語・その他]をご覧ください。

鉄道
チェコは欧州で最も鉄道網が発達しています。
国営のチェコ鉄道(Ceske drahy)、民営のレギオジェット(REGIO JET)、レオエキスプレス(LEO EXPRESS)が運行しています。チェコ鉄道はチェコ全域、近隣諸国を結ぶ普通電車や特急列車を運行、レギオジェット及びレオエキスプレスはいずれも主にプラハからオロモウツ、オストラヴァなどの東部の主要都市、スロバキアの主要都市を結ぶ特急列車を運行しています。
いずれの鉄道会社にも学割があり、チェコの学生証または国際学生証(ISIC)を持つ18歳から25歳までの学生は50パーセント割引で乗車券を購入することが出来ます。
 
バス
バスでの交通網も発達しており、長距離バスは主にレギオジェット、FLIX BUSやARRIVAなどの会社が運行しています。特にレギオジェットやFLIX BUSは近隣諸国への国際路線も運行しています。長距離バスにも学割があり、レギオジェット、ARRIVAでは鉄道同様チェコの学生証または国際学生証を持つ18歳から25歳までの学生は50パーセント割引でチケットを購入できます。FLIX BUSの場合は国際学生証があれば75パーセント割引でチケットを購入できます。
 
タクシー
タクシーの初乗り料金は40チェココルナ、走行距離1km毎に28チェココルナ、乗車中の待ち時間1分毎に6チェココルナが加算されます。プラハ空港からプラハ中心部へは約500~700チェココルナの範囲です。代表的なタクシー会社は AAA-Radiotaxi [チェコ語・英語] です。
 
主要都市の交通
首都のプラハには市内交通として、郊外電車、地下鉄、トラム、バス、船、ケーブルカーが運行しています。
プラハの地下鉄は3路線で、モルダウ川を越えてチェコ市内の東西を結ぶA線、C線と南北を結ぶB線があります。
プラハ市内を運行するバスには都市バス(番号100~299)と、プラハと中央ボヘミア地方の市町村を結ぶ郊外バス(300~899)があります。都市バスは午前5時~午前0時の間、ピーク時に6~8分間隔、それ以外の時間は15~30分間隔で運行しています。また、深夜0時~午前5時の間は夜間バス(901~917市内、950~960郊外)も運行しています。
 
プラハ以外ではブルノ、オストラヴァ、プルゼニ、オロモウツなどの主要都市でもバスやトラムを運行しています。
市内交通にも学割があり、チェコ国内の全日制大学に通う18~26歳の学生であれば定期券を50パーセント割引で購入することができます。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。