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学士号、修士号、応用修士号、博士号を授与する研究集約型の総合大学と、実践に基づいた教育を行うカレッジ（University College／Hogeschool）および芸術系大学があります。カレッジでは、職業系学士課程と大学院の学位が取得できます。

私立大学は、コミュニケーション学、視聴覚分野、経営学などの専門分野の教育機関が多い傾向にあります。
ベルギーの大学における英語で授業を行うプログラムは、オランダ語圏ではフランダース省（ベルギー・オランダ語圏）大学間協議会のウェブサイト Study in Flanders、フランス語圏では Wallonia-Brussels 連合の高等教育振興機関 Wallonie-Brussels Campus (WBC)の公式ウェブサイトStudy in Belgiumで検索できます。

■Study in Flanders[英語]
■Study in Belgium[英語]


下記は各地域の大学の例です。ドイツ語圏には高等教育機関はありません。

○ワロン-ブリュッセル地域（フランス語圏）
総合大学：5校
カレッジ：19校
芸術大学：16校
＜例＞リエージュ大学、ナミュール大学、ブリュッセル自由大学（フランス語）、ルーヴァン・カトリック大学（ベルギー最大の大学でキャンパスが全国に分布）、モンス大学など
 
○フランダース地域（オランダ語圏）
総合大学：5校
カレッジ：13校
ルーヴァン・カトリック大学、アントワープ大学、ブリュッセル自由大学 （オランダ語）、ゲント大学、ハッセルト大学、ルーヴェン・カトリック神学大学など

総合大学では、学士（3年）、修士（1年以上）、博士（規定は見られないが一般に3～4年）のほか、修士取得後さらに1年以上で応用修士が取得できます。カレッジと芸術大学では職業系学士（3年）、さらに1年以上で応用学士を取得することができます。フランス語圏ではカレッジと芸術大学で、総合大学と同様の学士（3年）、修士（1～2年）を取得できます。オランダ語圏では総合大学と提携するカレッジで、総合大学と同様の学士、修士、応用修士を取得することができます。

大学は総合的な分野、カレッジでは、産業、教育、ビジネス、農業、健康、リハビリ、福祉、情報、応用芸術、メディアなど、実践に基づく分野の教育が行われます。

学費の例は以下の通りです。
 
○ワロン-ブリュッセル地域の大学の学費○
ワロン-ブリュッセル地域在住の学生またはEU国籍の学生：年間 835 ユーロ
EU以外の国籍の学生：年間 2,505ユーロ（2023-2024）
 
○フランダース地域の大学の学費○
フルタイム学位プログラム（60単位）の授業料の一般的なガイドライン（2022-2023）:
EU／EEA国籍の学生：979.60ユーロ
EU／EEA以外の国籍の学生：（プログラムに応じて）979.60 ユーロ～8,000 ユーロ

オランダ語、フランス語以外の言語圏の学生は、希望する教育機関の事務局に事前に入学条件を確認します。
 
○フランダース地域（オランダ語圏）
通常、日本の大学進学資格があれば同等と認められますが、大学や専攻によっては、入学試験が課されることもあります。
選考や分野によっては異なりますが、学士課程、修士課程の英語コースではおおむねB2 レベルの英語力が求められます。
※B2レベル（TOEFL(ペーパーベース) 510 ～ 559、 (インターネットベース)  72 ～ 94、IELTS バンドスコア 6.0相当）

オランダ語で勉強したい場合、ほとんどの学士課程では言語レベル B2 が必要です。
一部の特定のプログラムではレベル C1 が必要です (例: 応用言語学の学士号 (Bachelor of Arts in de toegepaste taalkunde))。
 
○ワロン-ブリュッセル地域（フランス語圏）
一部の高等機関では、日本で取得した学位や資格がベルギーのそれと同等であると、認証機関 Service Equivalencesによる審査が必要な場合があります。ただし、ヨーロッパ圏で認められている国際バカロレアなどを取得している場合は、この Equivalence は不要です。これを証明する書類 (Equivalences de Diplomes de l'Enseignement Secondaire) を得るには時間がかかるので、早めに準備を進めておきましょう。
■Service Equivalences〔フランス語〕
 
フランス語で学ぶ場合は、フランス語の十分な運用能力が必要です。語学力を証明する世界共通試験として、DELF（Diplome d'Etudes en Langue Francaise）・DALF（Diplome Approfondi de Langue Francaise）やTCF (Test de Connaissance du Francais) が挙げられます。

留学の申請は、教育機関に宛ててオンラインで書類を提出します。
求められる書類のうち主要なものは以下のとおりです。

審査のための提出書類＜一例＞：
・所有している学位（オランダ語共同体の中等教育の卒業証書、オランダのその他の大学入学資格、あるいは同等とみなされる学位）と成績証明書
※申請時に卒業前であれば成績証明書をアップロードします。
※卒業証明書と成績証明書が英語、オランダ語、フランス語、ドイツ語以外の外国語であれば、その法定翻訳
・英語能力証明書（ケンブリッジ英語検定、TEFL、IELTSなど）
・パスポート
・志望動機書
・経歴書
 
一般的に、フランダース地域（オランダ語圏）の高等教育機関への申請は 11 月から 12 月頃に開始されます。
ワロン-ブリュッセル地域（フランス語圏）の高等脅威機関の入学の締め切りは3月末ですが、2月までに申し込むことが推奨されています。
詳細は志望校のウェブサイトで確認してください。

留学後、就職または起業する目的でベルギーに滞在するには、滞在許可延長手続きを行います。最長で12か月延長することができます。就職情報に関しては、在籍する高等教育機関に照会することで情報を得られる場合もあります。

ベルギー日本人掲示版【BNK】Japn village／Japandorpでは、Facebookを通じて現地日本人を対象に情報提供や交流を行っています。

2021年の統計では、留学生の約半数が欧州国籍（フランス36％、オランダ8％、ルクセンブルク4％、イタリア2％、スペイン1％）の学生であり、その他、カメルーン（5％）、モロッコ（2％）、中国（2％）、コンゴ（1％）、インド（1％）などが続いています。