留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。
ベルギーは連邦政府のもとに、ブリュッセル首都圏、フランダース地域、ワロン地域という3つの行政区分に分けられます。話される言語、文化的な区分としても3つに分けられ、フランス語共同体、オランダ語(フラマン語)共同体、ドイツ語共同体と呼ばれます。

アントワープやブリュッセルなどの大都市では物価が高く、国境を接しているフランスと比べてもアントワープでは+16%、ブリュッセルでは+19%とされています。

物価の相場観は以下の通りです。
平均月収:2,386 ユーロ
ガソリン代:1.8ユーロ/1L
レストランでのランチ:18ユーロ
映画館チケット:12 ユーロ
都市中心部での賃貸アパート月額 1,252 ユーロ

留学期間、条件、予算に応じて、大学寮、学生向けアパートシェアシステム「Kt」、一般的な民間のマンションから選ぶことができます。

大学の寮:
教育機関の学生課を通して申請します。大学が提供する部屋数には制限があり、留学が決定したら早めに申請をしましょう。一室の料金は、水道代、暖房費、電気代込みで平均月額350ユーロとされています。

学生向け宿泊施設「Kt」:
「Kap」と呼ばれることもあります。
共通のプロジェクト(文化、人道・社会福祉、スポーツ、環境保護などの活動)に参加する学生を受け入れる宿泊施設で、学生や近隣住民を対象にしています。さまざまなバックグラウンドやプロフィールを持つ学生が共同生活をする宿泊施設であり、他の学生たちとの関わる機会も多いでしょう。

民間のアパートなど:
民間アパート、間借り、ホームステイの平均価格は月額350~550ユーロです。
学生向けのアパートシェアシステム「KT」の平均家賃は、2023年時点で565ユーロです。2022年520ユーロ、2020年の469ユーロに比べて大きく値上がりしています。

ベルギー国内の一般的なワンルーム物件の平均家賃は2024年3月現在、大都市の都心で平均818.96ユーロ/月です。最低額は650ユーロ、最高額は1,200ユーロとなっています。
所属する教育機関の学生課に問い合わせるほか、インターネット検索、他の教育機関やスーパーマーケットの掲示板を調べる、張り紙を見るなどして、個人的に探すこともできます。不動産業者を通して探す場合、一般的に家賃の高い物件が対象となります。

学生食堂(教育機関ごとの運営)、自炊が一般的です。Super Stre Tagawa(ブリュッセル、Chaussée de Vleurgat, 119, 1050 Bruxelles)など日本食材店もいくつかあります。個人経営のアジア系食料品店のほか、一般的なスーパーマーケットチェーンでも購入できるようになってきています。オンラインで購入することも可能です。
 
<一例>
レストラン:16ユーロ
ファストフード:9.07ユーロ
牛乳1L:1.03ユーロ
卵12個:2.82ユーロ
米1kg:1.99ユーロ
カプチーノ1杯:3.16ユーロ

○医療事情○
ベルギーはヨーロッパで最も優れた医療制度を備えた国の1つとされています。GDPの10% 以上が医療に充てられており、住民1,000人あたりの病院のベッド数は、他の欧州連合諸国の平均よりも高くなっています。ワロン・ブリュッセル首都圏地域には、研究開発の分野で世界最先端の大学病院があります。
高等教育機関でも学生の健康と生活の質に注意を払っており、総合大学内では医療サービス(内科および専門医)が提供されています。小規模な教育施設でも学生の医療機関への予約などをサポートするところがあります。
 
○保険○
ベルギーでは留学生も含めて健康保険への加入が義務づけられています。ベルギーに留学する際には、到着後すぐに保険加入手続きを行うことが推奨されています。保険に加入することより医療費や特定の医薬品の全額または一部が補償されます。

○救急医療○
ブリュッセル首都圏地域を中心に、救急往診システム「SS Médecins」を利用することができます。週7日/24時間、自宅への往診を依頼することができます。

ベルギー連邦政府が決定するベルギー全土のテロ脅威度は、2023年10月に発生したテロによって4に設定されていましたが、2024年3月時点ではレベル3となっています。変化する国際情勢に応じて危険の度合いは刻々と変化するため、常に注意が必要です。また、スリやひったくりなどの軽犯罪が多く、荷物の管理に関する注意喚起も行われています。安全のための三原則「目立たない」「行動を察知されない」「警戒心を怠らない」ことが大切です。

ベルギーに留学中の学生は、有効な滞在許可証を所持している限り、週に20時間まで就労可能です。時給は雇用主との契約に準拠します。
就労可能な時期は自治体が発行する滞在許可証に記載されています。一般的に、教育機関の休暇中(冬、春、夏~7月、8月、9月)は制限なく就労することが可能ですが、学年度中は週に20時間以下とされています。

物品やサービスの値段にサービス料金はすでに含まれており、チップは必ずしも必要ではありません。ただし、バー、レストラン、タクシーでは5~10%のチップを渡すことが一般的です。ホテルでは、清掃員、ドアマン、ポーターに1ユーロを渡すことが多いです。

オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語のほか、全域で英語が通じます。

銀行
一般的に、銀行口座開設に必要な書類は以下のとおりです。
・パスポートまたは身分証明書
・ベルギーでの居住証明書(ベルギーの住所が記載された賃貸契約書)
・教育機関への登録証明書

両替や送金
・銀行(オンライン含む)
・両替所(駅、空港、都心部)
両替はオンラインで行うこともできます。銀行によってはウェブサイトでアカウントを作成後、マイページから手続きを行い、支店で受け取ることもできます。またATMでデビットカードまたはクレジットカードを使用して現金を引き出すこともできます。カードの種類や送金先によっては、出金時に手数料がかかる場合がありますので注意しましょう。

ベルギーでは公共交通機関(鉄道、バス、地下鉄、トラムなど)が発達しています。
・鉄道事業者:SNCB
・ワロン地域:TEC(バス、電車)
・フランダース地域:De Lijn(バス、電車、トラム)
・ブリュッセル:STIB(バス、地下鉄、トラム)
・都市部では異なる事業者を一本化した共通パスが存在します。
・レンタサイクルが普及
(出典)ベルギー連邦政府HP belgium.be
 
交通費の参考公共交通機関の片道:2.5ユーロ
公共交通機関のマンスリーパス:49ユーロ
ガソリン1L:1.84ユーロ

無料Wi-Fiは広く普及しています。
例えばブリュッセル首都圏で利用できる「wifi.brussels」は、パーソナルアカウントを作成することで、Wi-Fi利用可能ゾーン(ブリュッセル首都圏に200箇所以上)が表示されます。Wi-Fiネットワークのリストにアクセスして「wifi.brussels」を選択すれば、インターネットを使用することができます。アカウントは 1 年間有効です。
プロバイダー比較サイトによると、電話/インターネットの個人使用契約料金は50ユーロ前後となっています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。