都市名:ルーヴァン・ラ・ヌーヴ
学校名:CLL語学学校
専攻名:フランス語
留学期間:2012年8月~2012年9月
留学形態:私費留学
なぜベルギーに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
都会すぎず、田舎すぎず、治安もさほど悪くないところを探していた。通っていた学校にある先輩方の留学体験談を読みあさり、フランス語圏の留学先の中でマイナスポイントがほぼなかったのがベルギーだった。ベルギーのことはあまり知らなかったが、それはそれで色々発見があって面白いのではと思い、思い切ってベルギーへの留学を決めた。
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
約3か月
準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
受け入れ側のレスポンスも早く、ビザ申請もすんなりと進み、大変だと感じることはほぼなかった。
留学前にフランス語またはオランダ語または英語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
大学の授業のみ。特に試験も受けていない。
語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
人と話すこと、ネイティブが使っている表現を真似すること。
どのようにしてベルギー留学について情報収集しましたか?
インターネット、留学していた先輩に話を聞く。
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差支えない範囲で教えてください。
メール
連絡の際に困ったことはありましたか?
特になし。
出願時に提出した書類と、提出方法を具体的に教えてください。
特になし。
出願から正式な入学許可書を受け取るまでに苦労したことはありましたか?
特になし。
入学試験を受けましたか?またその教科や内容を教えてください。
現地でクラス分けテストを受験。フランス語によるライティングとリスニング。
ビザ(査証)を取得しましたか?申請から取得まで、どのくらいの時間がかかりましたか?
CLLの3週間のみなら必要ないが、CLL後にベルギーの総合大学での1年間の交換留学があったため、ビザを取得。申請から1週間程度で発行された。
ビザ(査証)の取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
申請書、添付用カラー写真、パスポート、入学許可証、無犯罪証明書(警察署および外務省に行く必要あり)、英文健康証明書(赤十字または聖路加病院)、保証書(保証人の身分証明書、保証人名義の英文銀行残高証明書、保証人の収入証明書:職場からの英文給与証明書、前年度分源泉徴収票)、英文履歴書、宣誓書、英文在学証明書、保証人関係の書類の発行や、書類発行のために行かなければならないところが多いことが大変でした。また、保証人のサインが必要で、ビザ発行申請の際に保証人本人も大使館に行かなければならないので、その点は注意が必要。疑問点はメールや電話などですぐに対応してくれる。ビザ申請の時間が決まっており、予約制だが、混むことはないので申請も発行もすぐ。(フランスのビザ取得はかなり大変なようなので、ベルギーでよかったと思った。)
滞在許可を取得しましたか?取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点や申請から取得までにかかった時間も教えてください。
現地の市役所に何度も通わなければならない。(しかも、ものすごく混んでいるので朝一で並んだことも。)住居証明書、入学許可書、パスポート、証明写真
当時はまだフランス語に慣れておらず、不安だったので、次に自分が何をしなければいけないのか、市役所の人と復唱確認した。
取得まで2か月ほどかかったと思う。
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
CLL 3週間 370ユーロ(約5万円)、ホームステイ 3週間 400ユーロ(約5万4千円)
銀行での海外送金は高い手数料が発生するため、現地での現金払いにしてもらった。
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
1カ月約700ユーロ(約9万4千円)
お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
現地で銀行口座開設。口座開設のために電話番号が必要だったので、まずはプリペイド携帯を購入。銀行の窓口に行って口座を開きたい旨伝えれば、仏語と英語で優しく教えてくれる。
また日本では、手数料が安く、現地通貨で引き出せて旅行時にも便利な銀行の口座を開設。
日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
現地で作った銀行口座に海外送金。レートが良い時に一気に送金してもらうのがおすすめ。
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
日本で海外保険に入った。
現地でも保険の勧めがあったが、加入せず。
日本またはベルギーで予防接種・健康診断を受けた場合、その内容を教えてください。
ビザ取得のために赤十字または聖路加病院にて健康診断を受け、英文による診断書が必要。
現地の医療サービスを受けましたか?またその場合、気をつけるべき点があれば教えてください。
一度皮膚科を利用。保険がきくので、領収書等申請に必要なものは必ずそろえるべき。
日本の授業に比べて異なる点、ベルギーらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
“ヨーロッパの中心”なだけあって、ヨーロッパ人の学生がかなり多かった。アジア人は割と少ない。会話中心の授業。ゲームを利用してフランス語を学んだり、美術館に行ってベルギー人アーティストの絵画に触れたり、学生たちが自国の料理を作って紹介・みんなで試食したりと、座学だけではない学びがたくさんあった。
予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
語彙力が圧倒的に弱かったので、その日学んだ新出単語は、例文と共に単語帳に書いていった。夜寝る前に見直して、習得を目指した。
学校の施設(図書館・Computer Lab・カフェなど)は充実していましたか?
Computer roomあり。
学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
20歳前後のヨーロッパ人が多い。私が参加した夏の3週間のプログラムは、私と同じように、総合大学での学習(留学)が始まる前に言語に慣れることを目的に参加している学生が多かった。もちろん仕事をしている人や、子どもがいる人などもいた。
現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
CLLでのクラスが同じだった子とは、CLLでの授業が終わってからも仲良くしている。総合大学での授業が一緒になると共に課題に取り組んだり、クリスマスの時期にはみんなでクリスマスマーケットに出かけたりした。
日本人留学生との交流はできましたか?得られたことや大変だったことはありましたか?
関西や九州出身の子ばかりで、関東出身の私にとっては彼らとの交流も刺激的だった。CLLでの各国料理紹介パーティーの際には、みなで巻寿司をつくり、好評を得た。また住民票取得等に関する情報交換もでき、心強かった。
指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
みな優しい。体調を崩して休みの電話をしたときも、かなり心配してくださった。
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
朝晩はホームステイ先でのごはん。昼は自分で用意することになっていたが、ホストマザーがお弁当を用意してくれることもしばしば。水道水も飲めなくはないが、私はスーパー等で購入していた。食事の量はかなり多い。
日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
ブリュッセルまで行けば日本食材店あり。お米はリゾット用のお米が丸くて日本のお米に近い。醤油はルーベンのスーパーにも売っている。日本食コーナーにうどんやそばも売っているが、あまり美味しくないのでおすすめはしない。カレールーやラーメン等を持って行った。菜箸、しゃもじは持参すると便利。
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともに教えてください。
ホームステイ。9歳の娘さんがいる3人家族。隣町に住んでいたが、ホストファザーがルーベンで働いていたため、毎朝出勤ついでに車で送ってもらい、帰りも仕事が終わる時間まで街をぶらぶらし、一緒に帰宅していた。とても優しく、あたたかい家族で、留学が終わった今でもメールのやり取りをしている。
住居を決めた際の基準や、探した方法を教えてください。
CLLにホームステイしたい旨を伝え、いくつか紹介してもらった。メールアドレスしか教えてくれなかったため、CLLまでの距離、3週間の値段、食事込みかどうか、家族構成等を聞き、最も良いと感じたステイ先を選んだ。住居探しに苦労している友人がいたので、早めに動くことをおすすめする。
住居でトラブルはありましたか?
なし。
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
インターネット、現地の口コミ、先輩方の話。
居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください。
良くないが、フランスほどではない。部屋に鍵をかける、貴重品は出しっぱなしにしない、スリに注意する等基本的なことは気をつけなければいけない。
犯罪に巻き込まれたことはありましたか?
なし。
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
PC持参。現地でプリペイドのスマートフォン購入。
ネットはホームステイ先のWi-Fiを利用させていただいた。
街にも至る所にWi-Fiがとんでいるところがある。
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
朝晩は一年中寒いので、夏でも羽織るものは必要。昼間は東京より少し温度が低いくらい。カラッとしているので夏でも過ごしやすい。冬は日照時間が短く、夏は長い。よく雨が降るので、折り畳み傘必須。(現地人はパーカーでしのいでいた)日焼け止めは子供用のものしかないので、肌が弱い方は日本から日焼け止めを持参するべき。
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあれば教えてください。
GOパス:50ユーロ(約6700円)で10回使える電車の回数券。実質一回5ユーロでベルギー国内どこにでも行ける。
学生定期券:総合大学の学生証明証が必要だが、決められた区間を10回分、格安で電車に乗れる。(例:頻繁にブリュッセルに行くのであれば、ルーヴァン・ラ・ヌーヴ~ブリュッセルの学生定期券を発行してもらえば電車賃がかなり安くすむ)
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
ホストファミリー、日本人留学生
現地の人(学生に限らず)との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
イスラム教の友人がいたので、彼女との食事の際は食べるものを気をつけた。
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
大学職員
留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
帰国後である大学4年の12月から(留学前に、通常より一年長く大学に残ることを決意)
日本で就職活動をされましたか?その場合、その内容や留学とのかかわりを差し支えない範囲で教えてください。
留学での経験をアピールポイントとして就職活動を行った。ただし、留学経験のある学生はたくさんいるので、自分は何をどのように頑張ったのか、問題に直面した時にどのように解決したのかなど、具体例を挙げて説明するようにしていた。留学を通して感じた思いと経験が、採用につながったのではないかと思う。
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にベルギーを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
恐れず、積極的に人とコミュニケーションをとってください。現地人や外国人留学生はもちろん、現地に住んでいる日本人(社会人)との交流も、とても刺激的だと思います。なるべく外に出て、面白そうだと思ったら挑戦してみる、やってみたいことは何が何でもやるなど、ちょっとした勇気と強い気持ちが大切です。ただ現地にいるだけでは何も変わりません。アクションを起こしてください。また、疲れたら思い切って休むことも大事です。
前期:
フランス語総合(B1レベル) 2時間×週2回
フランス語オーラル(B1レベル) 2時間×週1回
後期:
フランス語総合(B2レベル) 2時間×週2回
フランス語ライティング(B2レベル) 2時間×週1回