シンガポールの教育は、シンガポール教育省(MOE:Ministry of Education)が管轄しています。義務教育は初等教育の6年間です。
初等教育卒業時の初等学校卒業試験(PSLE:Primary School Leaving Examination)、中等教育卒業時のシンガポール・ケンブリッジ普通教育認定試験(GCE-O:Singapore Cambridge General Certificate of Education, Ordinary Level)、大学準備教育(ジュニアカレッジなど)卒業時のシンガポール・ケンブリッジ上級教育認定試験(GCE-A:Singapore Cambridge General Certificate of Education, Advanced Level)の結果に基づいて、進学先が決まります。PSLEの結果により中等教育進学の時点で、中高一貫校、特別独立学校、中等学校エクスプレスコース、中等学校ノーマルコース、特別学校職業指導コースに振り分けられ、その後の進路に大きく影響します。
二言語政策と初等教育段階からの能力主義がシンガポールの教育制度の特徴です。
授業料
国立大学の授業料は、シンガポール国民か、永住権保持者か、外国人留学生かで費用が異なります。フルタイムのコースに在学する外国人留学生は、卒業後にシンガポールに基盤を置く組織で3年間働く契約をすると、教育省からの補助金により減額された授業料が適用されます。
この制度は、学士課程では授業料交付契約(Tuition Grant Scheme)、修士・博士課程ではサービス義務契約(Service Obligation Scheme)と呼ばれます。どちらもオンラインで申請できます。これらの契約をしない、もしくは何らかの理由でできない外国人留学生は、教育省からの補助金がない学費が適用されます。医学部など、シンガポール政府の規定により契約対象外の専攻もありますので、各大学のホームページから授業料を直接確認してください。