留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

セントトーマス大学

2024年のデータによると、フィリピンには2,400以上の総合大学、単科大学、職業技術訓練校などの高等教育機関が存在します。
具体的には、国立総合・単科大学(SUCs:State Universities and Colleges)が546校、地方総合・単科大学(LUCs:Local Universities and Colleges)が137校、私立の大学・単科大学が1,708校となっています。

フィリピンの大学レベルで取得できる学位は学士号で、大学院レベルでは修士号、博士号を得ることができます。一般的には準学士課程は2~3年,学士課程は4~6年,修士課程は2~3年、博士課程は3年の期間をかけて修了します。
また一部の大学ではCertificateやDiplomaが得られるプログラムを提供しています。Diplomaコースは学士号取得者に対し24単位(1年)の授業の履修によりさらに専門的な教育を受けることができるもので、Certificateは1つの特定のテーマに関し所定の単位を履修したことを証明するものです。

国内大学ランキング上位のフィリピン国立大学ディリマン校では教育、理学、工学、社会科学、人文科学、教養、音楽、経営、言語、行政、観光、建築、情報工学、医療保健、食品を含む多くの学部・プログラムが提供されています。

大学、専攻するコースによって異なります。

<例>
・フィリピン大学ディリマン校:4,662~31,490フィリピン・ペソ/学期
・リチェウム大学:50,000~60,000フィリピン・ペソ/学期
・デ・ラ・サール大学ダスマリニャス校:50米ドル/学期
この他に実験室費、手数料等がかかる場合があります。
詳細は大学に確認しましょう。

マニラ大学の場合、日本で高校卒業までを持っている志願者は、以下の条件を満たしていれば、UPCAT(フィリピンの大学入学試験)を受験することなく、ノン・クオータ・プログラムの新入生として入学することができます。

・中等教育を受けた国の高校課程を修了していること。
・教育一般検定試験(GCE)、学力試験(SAT)、またはそれに相当する試験など、大学入学資格に相当する国または国際的な外国が実施する試験で資格を取得していること(GCE:普通レベルの合格と上級レベルの合格2回、SAT:合計1,200点以上、IBE: 国際バカロレア資格)。
・母国語が英語でない、または学校での教育媒体が英語でない申請者の場合、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)で500点以上、またはコンピュータ化されたTOEFLで173点以上。

海外の高校を卒業し、上述の自動入学の条件を満たさない場合は、UPCATを受験することができます。

常に募集されているわけではありませんが、定員に空きがある場合は、編入生を受け入れている大学もあります。要件は各プログラムによって異なりますが、マニラ大学では33単位以上取得していること、また平均成績が「2」または「86」、「B」であることが求められています。

フィリピン大学では、大学新入生として入学するほか、日本の提携大学との交換留学生として在籍するプログラムが用意されています。

例としてフィリピン大学(UP)の、日本の提携大学から交換留学生として入学する場合は、留学先大学の国際交流課の推薦を受けること、授業に十分対応できる英語力を有すること、GPA:3.0以上の成績が望ましく、履修可能な科目と前提条件を満たしていることが条件となっています。

修士課程への出願資格は、学士号を取得していること、博士課程への出願資格は修士号を取得していることです(学士課程の後に直接博士課程に進む専攻を除く)。日本の大学の学士課程、修士課程を修了していれば、それぞれ修士課程、博士課程への出願資格があります。
ただし、ビジネス関連の専攻など、一定の勤務経験が求められる専攻があります。

コース・プログラムにより応募方法が異なるため、詳細については各大学のホームページ等で確認が必要です。
フィリピン大学ディリマン校を例とすると、出願は6~7月頃オンラインにて行うこととなっています。郵送での提出が求められる書類もありますので、提出期限などをよく確認し、間に合うように準備をしましょう。

多くの大学では、非英語圏からの留学生には追加の条件として英語能力の証明としてTOEFLやIELSTのスコア提出が求められます。
※ペーパーベースのTOEFLは500点以上、コンピューターベースのTOEFLは173点以上、TOEFL iBTは61点以上。IELTSは5.5以上。
書類選考のみで合否が決まる大学もありますが、オンラインにて面接選考を行う場合もあります。

フィリピンでは就職活動における競争が非常に激しく、高等教育機関の多くが就職フェアなどの支援サービスを提供しています。
就職フェアでは企業ブースが設置され、学生が直接採用担当者と対話できるほか、就活に関するディスカッションやワークショップも開催され、大学のウェブサイトやSNS上では、実施情報など各種ニュースが告知されています。
現地にはマニラ日本人会、セブ日本人会をはじめ、様々な地域や日本の出身地をベースとする日本人会があり、交流活動を行っています。
2021年のフィリピンにおける学士課程に在籍する外国人留学生数の合計は19,109人で、出身国別では多い順にインドの12,790人、中国の4,423人、ナイジェリア537人、それにネパール、タイ、インドネシアが続いています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。