留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 私費留学

最新の情報については、 ビザについては日本国内の大使館・総領事館に、学校情報は留学を希望する学校に、必ず直接確認してください。
Jさん(20代男性)
都市名:マニラ
学校名:アテネオデマニラ大学
専攻名:文化人類学
留学期間:2010年6月~2013年2月
取得資格・学位:応用社会文化人類学修士
留学形態:私費留学
留学の動機
なぜフィリピンに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
東南アジアでNGOに関わりたい、かつ英語で授業を受講したかったため。
留学前の準備期間、言語の勉強方法
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
1年程度

準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
学校とのやりとり。特に外国人の入学手続きが明記されていないことが多く、人によって言うことに乖離があったため。

留学前に英語またはタガログ語などの現地語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
特になし。

語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
文法。
情報収集方法
どのようにしてフィリピン留学について情報収集しましたか?
留学1年前のゴールデンウイークを利用し、現地大学を訪問。教授との面談を行った。
現地学校への問い合わせ
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差支えない範囲で教えてください。
主にメール、電話。

連絡の際に困ったことはありましたか?
なかなか返事が来なかったこと。1ヶ月程返事が来ないこともあった。時折電話で確認し、それでも来ない時は、上のポジションの方に直接問い合わせたりもしていた。
出願
出願時に提出した書類と、提出方法を具体的に教えてください。
願書、成績証明書、卒業見込証明書、エッセイ、TOEFLスコアを郵送にて出願。

出願から正式な入学許可書を受け取るまでに苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
いつ発表されるか不明だったため、入学許可証を受け取る前に渡航し、サマークラス(単位無し)で受講、その間学部長との面会も行い、正式な入学許可を得たのは、5月中旬であった。
入学試験
入学試験を受けましたか?またその教科や内容を教えてください。
数学、英語、IQテストを受講。
ビザ・居住の許可等の取得
(JASSO注:手続き上の必要書類等は当該地における当時のもので、申請にあたっては、自己の責任において最新の情報を確認する必要があります。)

留学にあたり取得したビザ(査証)の種類を教えてください。また、申請から取得までにかかった時間も教えてください。

渡航後、現地で取得。1ヶ月程度。

ビザ(査証)の取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
健康診断書、入学許可証の提出。

SSPの取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
正規入学のため必要無し。
学費、生活費、お金の送金・管理方法等
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
学費は、年間25万円程度。
少額であったため、全てクレジットカードのキャッシングを利用し、シティバンク経由で引き下ろし。

学費以外の生活費の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
5万円
(内訳)
住居費=8,000PHP
食費=8,000PHP
光熱費、通信費=2,500PHP
テキスト、教養費=3,000PHP
交通費=1,500PHP
その他=2,000PHP

学費、生活費をどのように捻出しましたか?
日本にいる際の貯金、両親からの仕送り。

お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
銀行口座を持っていなかったため、現金で保管。

日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
クレジットカード、キャッシンング。
健康管理
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
年間6万円ほどの海外旅行保険に2年間加入。

日本またはフィリピンで予防接種・健康診断を受けた場合、その内容を教えてください。
破傷風、B型肝炎の予防接種(日本で受けた)。

現地の医療サービスを受けましたか?またその場合、気をつけるべき点があれば教えてください。
歯医者。日本人の駐在の方に教えてもらった。
学校生活
日本の授業に比べて異なる点、フィリピンらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
リーディング課題は週に300ページから500ページ。少人数制(15名程)のクラスであるため、教授に質問もしやすかった。

予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
リーディングが多いため、読破するのに必死だった。

試験やエッセイ・レポート対策について、工夫や苦労した点があれば教えてください。
エッセイやレポート課題はフィリピン人のルームメイトに最終チェックをしてもらっていた。

英語による授業または英語研修に参加した方に伺います。現地語は、授業・リサーチ・日常生活において必要でしたか?
授業内では必要ないが、フィールドワーク、修論執筆の際は必要。

授業やレポートにおいて、語学上・学習上のサポートはありましたか?
学校からはなし。

学校の施設(図書館・Computer Lab・カフェなど)は充実していましたか?
私立学校のため充実していた。

学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
日本人の正規入学は私のみ。他外国人は教会関係者(シスターやプリースト)。大学院生は、基本的に30歳前後。

現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
NGO関係者を除き、日本人学生とはあまり交流しなかった(大学院のクラスにいなかった)。フィリピンでの様々なコネクション(政界、経済界)ができた。

日本人留学生との交流はできましたか?得られたことや大変だったことはありましたか?
交換留学生とは情報交換程度の交流を行った。

指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
大変よくしていただいた。論文の指導をはじめ、プライベートでも家族との食事に招いてもらったりもしていた。
食事
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
ほぼ現地の人と変わらない生活をしていた。水も50ペソ/5リットルの濾過水を買うなど、フィリピン人のルームメイトに方法を教えてもらって生活をしていた。

日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
日本の食材は高いため、購入はしていないが、マカティで購入が可能。
住居
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともに教えてください。
フィリピン人の友人と1LDKのアパートをシェア。洗濯機なし。水シャワーだがホットシャワーは設置可能。

住居を決めた際の基準や、探した方法を教えてください。
なし。

住居でトラブルはありましたか?あった場合、どのように対処しましたか?
特になし。
現地の治安状況・注意したこと等
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
特にしていないが、旧市街地に行く際は少し気をつける。またスラムではNGOの規定に沿って行動。

居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください。
特になし。

犯罪に巻き込まれたことはありましたか?その際どのように対処しましたか?
なし。
通信
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
PC持参。校内でのWi-Fi環境は問題なかった。

現地で上記の通信機器やインターネットを利用した際、機器・プロバイダの選択や手続きはどのように行いましたか?
携帯電話はプリペイド式のものを使用していた。
気候
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
特になし。
現地生活状況・各種相談先
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあれば教えてください。
大体の生活必需品はスーパーで揃う。

学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
フィリピン人ルームメイト。

住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?その支援を受けましたか?
なし。

現地の人との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
スラムの住民との言語的な障壁。タガログ語を習得するにつれ、少なくなっていった。
帰国後の進路/留学と進路との関係
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
現職:商社(人事)
前職:大学職員

留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
留学中にお世話になっていた教授から声がかかり、帰国後1週間で就業。その後転職活動をし、現職へ。

フィリピンで就職活動をされましたか?その場合、その内容や特徴、現地大学・語学学校からの支援の有無について、差し支えない範囲で教えてください。
現地大学から外国人学生に対する支援はなし。セミナー等で知り合った、ビジネスマンにお話を伺う程度。

日本で就職活動をされましたか?その場合、その内容や留学とのかかわりを差し支えない範囲で教えてください。
卒業後の帰国だったため、どのように日本で就職活動していいのかわからないまま、前職に就いた。その後の転職活動は地道にリクルーティングウェブサイト等を通して行った。

留学経験は進路決定に影響しましたか?また、留学経験は現在の仕事・学業にどのようにいかされていますか?
現職にて各国で行う研修等を任されている。
後輩へのアドバイス
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にフィリピンを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
とても満足のいく留学でした。学位も取得でき、NGOでのインターンシップも行えました。
留学前は英語、特に文法はきっちりと復習し、TOEFL等のテスト勉強を何度もして受験に備え、英語の基礎を作ることで、留学後のスタートダッシュが切れます。正規入学を試みる方は少ないと思いますが、学費・生活費も安価な上に、リベラルアーツ式の教育が受けることができます。入学前、入学後の学校との手続きは外国人を受け入れるシステムが整っていない分、根気のいる作業ですが、とてもいい経験になりました。
留学中の1週間の授業時間割
 
時限
4 (17時00分~20時00分) 社会学理論 文化人類学理論 統計学 地域研究論 文化人類学理論

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。