最新の情報については、 ビザについては日本国内の大使館・総領事館に、学校情報は留学を希望する学校に、必ず直接確認してください。
都市名:ケソン
学校名:フィリピン大学ディリマン校
専攻名:社会福祉および地域開発学部地域開発学科
College of Social Work and Community Development (CSWCD)
留学期間:2012年11月~現在
取得資格・学位: 修士号(予定)
留学形態:私費留学
なぜフィリピンに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
理論と実践を同時に学べる環境で地域開発を学びたかったからです。フィリピンはNGOなどの活動が活発で、また、大学院の授業でもフィールドワークが多くあるため、理論と実践を同時に学ぶにふさわしい環境だと思い、日本や欧米ではなくフィリピンに留学しました。
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
9か月くらいかかりました。2012年の2月くらいから本格的に準備を始めました。
準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
出願に必要な書類や入学に必要な書類の準備と、それらの書類がちゃんと届いたかフィリピン大学とのメールや電話でのやり取りが大変でした。早めに取り掛かっていたつもりでしたが、願書の出願や入学に必要な書類の準備ともぎりぎりでした。
留学前に英語またはタガログ語などの現地語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
英語はフィリピン大学が指定する基準点TOEFL iBT61点以上をとるために、9か月くらいTOEFLの勉強会に所属し、そこで1日平均8時間くらい勉強していました。TOEFLは計4回ほど受けました。タガログ語はほとんど勉強しませんでした。
語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
まずはボキャブラリーを最大限まで増やすことが大事だと思います。ボキャブラリーがリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングすべての基礎となるので、ボキャブラリーが増えるとリーディングなどのスキルの大きな成長につながると思います。あとは、文法や構文、全体の論構成を意識しながら、何回も音読するのも効果的だと思います。
どのようにしてフィリピン留学について情報収集しましたか?
フィリピン大学CSWCDのホームページや日本学生支援機構のフィリピン留学体験談、すでにCSWCDに留学されていた日本人の先輩、知人に紹介していただいたフィリピン人から情報を集めました。
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差支えない範囲で教えてください。
直接電話やメールをしたり、知り合いのフィリピン人に大学まで行っていただき、連絡を取り合っていました。質問内容は主に、こちらから送った書類がちゃんと届いたか、また、不備はないかなどの確認についてです。
連絡の際に困ったことはありましたか?
メールの場合だと、返信が返ってこないケースが多かったです。
出願時に提出した書類と、提出方法を具体的に教えてください。
願書、大学の成績証明書、推薦状、写真、大学の卒業証明書、結婚証明書(既婚の場合)、出生証明書、TOEFL iBT61点以上のスコア証明書、研究計画書(博士課程の場合)、出願料35ドル。
出願から正式な入学許可書を受け取るまでに苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
7月末に出願してから9月上旬まで合否の結果がわからず、そのため、合格がわかってから入学に必要な書類の準備が大変でした。
入学試験を受けましたか?またその教科や内容を教えてください。
入学試験は特にありませんでした。しかし、書類の準備やフィリピン大学とのやり取りに想像以上の忍耐力や労力を強いられるため、このプロセスに耐えるのが入学試験と他の留学仲間と話しています。
最新の情報については、 ビザについては日本国内の大使館・総領事館に、学校情報は留学を希望する学校に、必ず直接確認してください。
留学にあたり取得したビザ(査証)の種類を教えてください。また、申請から取得までにかかった時間も教えてください。
9fの学生ビザで、ビザ申請から取得には約1か月かかりました。
ビザ(査証)の取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
申請書、健康診断書、大学からの入学許可書、パスポートのコピー、申請者による依頼状。
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
2学期制で1学期に約3万ペソかかるので、1年間で6万ペソ+αです。また、履修する授業数によっても多少費用が変わります。
学費以外の生活費の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
フィリピン人家庭にホームステイしているため、ホームステイ先に月2万ペソ払っています。食費、光熱費、インターネット通信費などすべて含まれているため、1か月の平均生活費は約3万ペソくらいです。
学費、生活費をどのように捻出しましたか?
生活費は親から援助してもらい、学費は大学時代にアルバイトで貯めたお金を使っています。
お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
インターネット銀行を利用し、フィリピン大手の銀行のATMからお金を引き出して利用しています。
日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
利用するインターネット銀行の口座に振り込んでもらいました。
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
海外留学用の保険に入りました。金額は20万円程度で保険期間は1年です。留学先校からの保険の指定はありませんでした。
日本またはフィリピンで予防接種・健康診断を受けた場合、その内容を教えてください。
フィリピンでビザを取得するために、検疫局(Bureau of Quarantine)で健康診断を受けました。血液検査、検便、検尿を行いました。
現地の医療サービスを受けましたか?またその場合、気をつけるべき点があれば教えてください。
フィリピン大学内にあるメディカルセンターを利用したことがあります。ここはフィリピン大学の学生は無料で診察を受けることができます。処方箋をもらい、それを大手の薬局に持って行って薬を購入します。メディカルセンター横に薬局があるのですが、ほとんどの場合、在庫不足によりそこでは手に入りません。
日本の授業に比べて異なる点、フィリピンらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
ディスカッションがすごく盛んである点。レクチャー中に学生から質問が出て、そこからディスカッションに発展するケースがよくあります。また、実践に重きが置かれていて、学生のほとんどがNGOやその他の機関で働いているため、そこでの経験をシェアしながら理論が現場でどう実践できるかということについて学ぶことができます。学生と教授との距離も近いので、授業外でも教授との意見交換や話をすることも出来て、とても親しみやすい雰囲気です。
予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
課題文献の多い授業では、計画的に授業までに文献を読み切るよう工夫しました。
試験やエッセイ・レポート対策について、工夫や苦労した点があれば教えてください。
授業の復習をしっかり行い、試験やレポートを書きました。
英語による授業または英語研修に参加した方に伺います。現地語は、授業・リサーチ・日常生活において必要でしたか?
地域開発のコースは、他のコースと違い、教授や学生もタガログ語を話すため、タガログ語の習得は必須です。最初のころは、タガログ語が全く分からず授業についていけないケースが数多くありました。また、フィールドワークでも住民の方々と話すのももちろんタガログ語なので、地域開発のコースではタガログ語は必須です。
授業やレポートにおいて、語学上・学習上のサポートはありましたか?
大学からサポートはありませんでしたが、自分がわからない点などは担当の教授のところへ行き、個別に対応していただいたり、クラスメートからフォローしてもらったりしました。
学校の施設(図書館・Computer Lab・カフェなど)は充実していましたか?
ディリマン校には数多くのキャンパスがあるため、図書館の数はとても充実しています。
学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
地域開発の修士課程はほとんどが現地の学生で、日本人以外の留学生では私が知っている範囲ではパプアニューギニア人が一人います。日本人の学生は現在私以外に5名在籍しています。年齢層はだいたい20代後半から30代前半、40代以上の方が多いです。
現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
授業(グループワークなど)を通じて、仲良くなったクラスメートと食事や飲みに行ったり、休み期間中には旅行に行ったりしました。ありがたいことによく遊びに誘ってくれるのですが、私にとっては1人になる時間もほしかったので、1人の時間を確保するのが大変でした。
日本人留学生との交流はできましたか?得られたことや大変だったことはありましたか?
同じ地域開発の学生や交換留学などで来ている日本人の学生と食事に行くなどの交流をしています。お互い日々の悩みやうれしかったことなど、真剣な話からくだらない話までできるので、とても大切な存在です。
指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
どの教授も親身になって対応してくれるので、問題が起きたときも適切なアドバイスを受け、解決することができました。
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
基本的にはホームステイ先で出される料理を食べています。たまに友人と外食をします。水は必ずペットボトルの水を飲むようにし、氷はなるべく避けるよう気を付けています。また、ムール貝などの貝類も食中毒になるケースが多いので、レストランなどで貝類が使われている料理も避けるようにしています。
日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
大手のスーパーや日本食材店などで手に入れることができます。
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともに教えてください。
フィリピン人家庭(中流階級くらい)でホームステイをしています。特徴は、食事や洗濯など基本的にはすべてホームステイ先の方がお世話してくださるので、自分の学業に専念できるところです。
住居を決めた際の基準や、探した方法を教えてください。
安全面や住居環境のよさなどを総合的に判断して決めました。以前に同じフィリピン人家庭でホームステイをしていた知人から紹介してもらいました。
住居でトラブルはありましたか?あった場合、どのように対処しましたか?
特にありません。
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
インターネットのニュースやホームステイ先の方、クラスメートから情報収集しています。
居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください。
ホームステイ先はマニラ郊外なので、マニラ首都圏と比べると治安はいい方です。なるべく夜遅くは出歩かないようにしています。
犯罪に巻き込まれたことはありましたか?その際どのように対処しましたか?
今まで巻き込まれたことはありません。
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
パソコン、携帯電話を日本から持参しました。ホームステイ先のネット環境は非常によく何の不自由もなく使うことができます。フィリピン大学でも同様にネット環境が整っているので問題なく使えます。
現地で上記の通信機器やインターネットを利用した際、機器・プロバイダの選択や手続きはどのように行いましたか?
ホームステイ先の家庭で使用しているWi-Fiをそのまま利用しています。
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
フィリピンは基本的に一年中暑いです。12月~3月くらいまでは朝晩が少し冷えるので、風邪をひかないよう暖かくして寝るよう注意しています。また、4月~5月はフィリピンの夏期なので、日中は毎日38度近くになるので熱中症にならないよう水分補給に気を付けています。
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあれば教えてください。
フィリピンは蚊が多く、デング熱になるケースもよくあるので、現地で購入できる蚊取り線香や殺虫剤は重要です。
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
ホームステイ先の方や日本人の留学生に相談しました。
住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?その支援を受けましたか?
なし
現地の人との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
フィリピン人のお世話好きなところに来た当初は戸惑いました。一人でいることが好きなので、休日部屋でのんびりしているとホームステイ先の方が一人で部屋にいる私を心配し、よくお出かけに誘ってくれたり、様子を見にきたりしました。私は好きで一人でいるのに、当初はそのことをホームステイ先の方に理解してもらうことができず大変でした。
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
地域開発学部修士課程に在籍しながら、日本のNGOのマニラ事務所でインターンをしています。
留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
留学前は就職活動をしませんでした。これから、就職活動を行う予定です。
フィリピンで就職活動をされましたか?その場合、その内容や特徴、現地大学・語学学校からの支援の有無について、差し支えない範囲で教えてください。
これからフィリピンでも就職活動を行うつもりです。
日本で就職活動をされましたか?その場合、その内容や留学とのかかわりを差し支えない範囲で教えてください。
日本で就職活動はしませんでした。
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にフィリピンを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
日本にいる間にタガログ語の勉強をしておけばよかったと思っています。授業だけでなく、日常生活でも実際はタガログ語がほとんどなので、タガログ語ができるとより早く溶け込めるかなと思います。フィリピン人の心のおおらかさ、ホスピタリティの精神を日常生活で感じることができ、人とのつながりの大切さなど学ぶことがとても多いのでフィリピンを選んでよかったと思っています。また、授業も実践に重きを置いていて、理論と実践を同時に学ぶ環境としては本当に素晴らしい環境だと思います。
留学中の1週間の授業時間割
時限 |
火 |
木 |
金 |
5 (17時30分~20時30分) |
Community Organizing |
Development Theories in Community Development |
Community Development Planning |