留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

語学学校 私費留学

最新の情報については、 ビザについては日本国内の大使館・総領事館に、学校情報は留学を希望する学校に、必ず直接確認してください。
Mさん(30代女性)
都市名:バギオ/イロイロ
学校名:BECI(バギオ)、NEO(イロイロ)
留学期間:2008年2月~2008年5月
留学形態:私費留学
留学の動機
なぜフィリピンに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
・英語圏だが、とにかく物価が安い。マンツーマンレッスンを含め、一日中英語のレッスンを受けられるのに、日本や他の英語圏の国と比べものにならないくらい学費が安かった。
・最終的に(フィリピン留学後)、英語が話されている先進国へ行く予定だったので、その前にある程度英語を話せるようになっていたいと考えた。フィリピンの語学学校は毎日長時間授業を受けられ、短期間で集中的に学べると思ったので魅力的だった。
留学前の準備期間、言語の勉強方法
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
もともとカナダにワーキングホリデー制度を利用して行く予定だったが、急遽フィリピン留学を知り、検討した。調べてから数ヶ月で出発したが、数週間単位での短期間の留学もできるので、予定が合えば気軽な気持ちですぐにでも行くことができる。
 
準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
やはり、お金を貯めること。お金に余裕があれば、現地に行ってから期間を延長したり、マンツーマンレッスンの時間を増やしたりできる。
留学前に英語またはタガログ語などの現地語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
英語の習得が目的だったので、事前に学習は特に行わなかった。
語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
お金は掛かるが、英会話教室などに通う。もしくは、一緒に学習したり、TOEICのスコアなどを競い合ったりする仲間を見つける。一人でモチベーションを維持し続けることは難しいと思う。
情報収集方法
どのようにしてフィリピン留学について情報収集しましたか?
・すべてインターネットから。自分の周りにはフィリピン留学のことを知っている人はいなかった。
・主に語学学校のウェブサイトを利用したほか、SNSでフィリピン留学経験者や語学学校のコミュニティなどを覗いて、情報収集を行った。
 
現地学校への問い合わせ
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差し支えない範囲で教えてください。
語学学校のウェブサイトを見つけ、そこからメールを送り、いろいろ問い合わせた。

 
連絡の際に困ったことはありましたか?
日本人を積極的に受け入れている学校は、日本語でもメールができるので、困ったことはなかった。
 
ビザ・就学の許可等の取得
(JASSO注:手続き上の必要書類等は当該地における当時のもので、申請にあたっては、自己の責任において最新の情報を確認する必要があります。)
留学にあたり取得したビザ(査証)の種類を教えてください。また、申請から取得までにかかった時間も教えてください。

SSP。
入国時は観光ビザで入り、語学学校のスタッフが代理でSSPの申請をしてくれた。
SSPの取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点も教えてください。
パスポート、写真
学費、生活費、お金の送金・管理方法等
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
・学費・・・30万ほど(住居光熱費、毎日の食事含む)
・その他・・・20万(往復航空券、フィリピン国内旅行、買い物等)
計50万ほど
・学費等、学校へ支払うものは振り込みで行った(BECIは日本オフィスがあるため)。その他、現地で支払う場合は、ほとんど国際キャッシュカードを使い、ATMから引き出して現地通貨で支払った。換金する必要がなく、便利だった。
 
学費以外の生活費(住居費、食費、光熱費、教養・娯楽費など)の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
・寮がついている学校だったので、学費の中に、住居に関する費用(住居費・光熱費・食費など)はすべて含まれていた。
・その他は20万程度。内訳は、日本フィリピン間往復航空券の他、休日の国内旅行や外食等。
学費、生活費をどのように捻出しましたか?
仕事をして。当時はほとんど貯金に回し、留学資金とした。
お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
国際キャッシュカードが作れる日本の銀行に入れ、現地で国際キャッシュカードを使い、引き出した。
日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
必要がなかったが、国際キャッシュカードを作れば、その口座に入れてもらうことで、現地で引き出すことができる。
健康管理
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
留学生向けの長期タイプの保険に入っていた。(保険の指定はなし)
学校生活
日本の授業に比べて異なる点、フィリピンらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
現地にはとにかく韓国人が多く、どの学校へ通ってもクラスメイトのほとんどが韓国人になると思う。しかし、日本人と似ている点が多く、親しみやすく、学習のスタイルも似ていて(勤勉で、座学を得意とする。受け身になりがち)、グループレッスンも問題なく行うことができる。先入観等を捨てて、フラットな立場で接していけばたくさんの友人を作ることができる。英語でお互いの文化や考え方を話し合ったりするのも興味深かった。
予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
現地で使うテキストはすべて英語なので、高校で使ったグラマーのテキストがあれば復習や確認に便利。(説明もすべて英語なので、日本語で確認したい時など)
英語による授業または英語研修に参加した方に伺います。現地語は、授業・リサーチ・日常生活において必要でしたか?
現地語に触れる機会はほとんどなかった。フィリピン各地を旅行したが、どこでも英語が話せれば問題なかった。
 
授業やレポートにおいて、語学上・学習上のサポートはありましたか?
授業は少人数、もしくはマンツーマンのため、すぐに質問することができ、問題なかった。大きい学校で学生数が多いとレベル分けが細かく、自分のレベルと近い学生と同じグループで学習することができる。
学校の施設(図書館・Computer Lab・カフェなど)は充実していましたか?
・BECIは、パソコンルーム、カフェ、売店、自由に使える広い食堂などの他、体育館などのレクリエーション施設もあり、便利だった。
・NEOは一つのビルの中にあり、施設は最低限だったが、町に出やすいところがよかった。
学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
韓国人8割、日本人2割。韓国人はほとんどが20歳前後の学生で、日本人は20代半ば~が多かった。大学の休みの時期だと、日本人の学生が増える。
現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
韓国人の学生が多く、授業を通じて自然と仲良くなれた。週末に飲みに出かけたり、グループで旅行に行ったりもした。
日本人留学生との交流はできましたか?得られたことや大変だったことはありましたか?
日本人の方がいろいろな人がいて(学生、社会人、歌手、フリーター、フィリピン人の恋人に会いに来た人など)、日本にいたら出会えないような人と出会うことができた。年齢、価値観、現在の立場などが全く異なり、出会い自体が貴重な経験となり、非常に刺激的だった。価値観が変わった。
指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
先生はほぼ全員がフィリピン人だったが、とてもフレンドリーで、授業以外でも気軽に話したり一緒に外出したりした。今でも交流がある先生もいる。
食事
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
寮の食事を食べていた。韓国人学生が多いため、韓国料理が多かったが、日本人の味覚に合うので問題はなかった。休日は現地のレストランで食べることも多かったが、フィリピン料理は、甘く、脂っこい物が多かったので、それほど食べなかった。
日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
滞在した街が地方だったので、日本の食材はあまり手に入らなかったが、韓国食材はどこでも手に入った。似ている物も多く、それで何とかなった。
住居
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともに教えてください。
・(BECIの場合)学校の寮は別荘を利用しているので、いくつかの建物に分かれていた。建物自体はそれぞれ離れて建っており、敷地も広く、大学のキャンパスのようでゆったりと過ごすことができた。校舎と少し距離があり、休み時間に部屋に戻ることは難しいが、学習する時と休息する時、気持ちの切り替えがしやすく、気分転換ができた。
・(BECIの場合)一人部屋や二人部屋など、いろいろ選べるが、二人部屋を選んだ。途中でルームメイトが入れ替わったが、二人とも韓国人だった。勤勉な学生が多く、お互い静かに過ごしていたのでトラブル等は一切なかった。
・(BECIの場合)学校のすぐ外にランドリーサービスがあり、それを安い値段で利用できる。そのため、洗濯は必要最低限でよかった。
・(NEOの場合)一つのビルの中に学校と寮のフロアが分かれて入っていた。部屋と食堂、教室などが近く、便利だった。
住居でトラブルはありましたか?あった場合、どのように対処しましたか?
・お湯が出ないことがあった。設備の都合ですぐには改善できないようだったので、シャワーを使う時間帯をずらした。(一斉にお湯が使われることが原因だったため)
・停電もフィリピンでは多い。懐中電灯をすぐに使える状態にしておけば問題ない。そのため、懐中電灯は必須。
現地の治安状況・注意したこと等
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
学校のウェブサイトや、ガイドブックで。
居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください
・バギオは、フィリピンの避暑地に当たり、別荘地の中に学校が建っていたので、静かでとても治安はよかった。入り口には警備員もいた。
・イロイロは、学校のビルの周りには現地の人が住む住居が多くあったが、特に治安が悪いとは感じなかった。
・マニラは危険だという情報はいろいろな人から聞いた。タクシーの運転手は拳銃を持っている場合がある等聞いていたので、国内移動の際にマニラに滞在したときは、細心の注意を払っていた。
通信
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
PCを持って行ったが、当時はWi-Fi等が使えず、パソコンルームや自分の部屋で直接ケーブルにつなぐか、学校備え付けのPCを使ってインターネットを行った。ただ、現地で自分のPCを使う間に、ウィルスに感染してしまい、非常に大変な目に遭った。海外での使用は、どこでウィルスに感染するか分からないため、強いウィルスソフトを入れて、しっかりガードした方がいい。
気候
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
・バギオは高地にありとても涼しく、過ごしやすい気候だった。Tシャツに薄手のシャツを羽織るとちょうどよかった。学習しやすい環境だった。
・イロイロは海に近く、フィリピンらしく温暖で湿潤な気候だった。暖かいところは虫が多く、病気の感染も心配だったので、虫除け等で肌を守るようにした。また、低地のため雨が多いと洪水が頻発する。一度洪水が起きると、学校のビルの前の道路も浸水してしまうため、何日間か外へ出られなかったことがあった。(汚水が混じっているので水に触れてはいけないと言われた。)学校へ来られない先生もいたため、休講になった授業もあり(後日補講があった)、インターネット回線も使えず、非常に困った。
 
現地生活状況・各種相談先
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあれば教えてください。
大体の物は手に入るので、困ることはなかった。
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
校内でのトラブルは学生担当のマネージャー(韓国人)に伝えるようにした。
現地の人との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
クラスメイトはほとんどが韓国人。歴史に関する件は授業のテーマにならなかったので、それでトラブルになるようなことは特になかった。(学校側も配慮しているように思われた。)しかし、韓国人の方が過去における日本との関係や歴史上の出来事を深く知っているように感じられたので(それが日本にとって正しいかは別として)、日本人である私たちももっと過去の出来事や歴史に興味を持ち、自国の歴史について知っている必要があると感じられた。
帰国後の進路/留学と進路との関係
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
小学校教員
留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
現地にいるときから、インターネットで試験の情報収集を行っていたが、本格的に始めたのは帰国後。
日本で就職活動をされましたか?その場合、その内容や留学とのかかわりを差し支えない範囲で教えてください。
フィリピンに留学していたこと自体ではなく、それを通じて得た英語力(TOEICのスコア)が就職試験等に役に立ったのではないかと思う。
留学経験は進路決定に影響しましたか?また、留学経験は現在の仕事・学業にどのように生かされていますか?
フィリピンで得た語学力を生かし、その後カナダで子どもを対象にした英語の教授法について学んだ。今は職場(学校)で英語を直接教える立場にはないが、これからは必要となる能力であることをひしひしと感じている。
後輩へのアドバイス
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にフィリピンを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
フィリピンには韓国人留学生がとても多く、フィリピン留学ではなく、さながら韓国留学をしているかのようです。そのことが現地へ行ってみて、一番驚き、予想と違うと思うことだと思います。しかし、勤勉な彼らの姿は決して私たちにとってマイナスではありません。フィリピンの語学学校は、毎日何時間も英語を学習できる環境が多いですが、そんな英語漬けの日々を乗り越えられたのは、日本人よりも深刻な状況(韓国では就職をする上で英語は必須)の中、隣で真剣に学んでいる韓国人学生たちの存在があったからこそだったような気もします。この留学を通してたくさんの韓国人の友人ができたこと、そして何より近くてもよく知らなかった隣人の姿を直接知ることができたことが、英語力以外での大きな収穫でした。
 
フィリピン留学の魅力は、一番はコスト面です。そして、その安さのお陰で一日中英語の学習ができることが最大のメリットです。それを生かし、積極的に先生やクラスメイトとコミュニケーションを図り、予習復習等を含め毎日の学習をきちんと行うことができれば力は必ず伸びると思います。最初は大変ですが、慣れてくると英語への恐怖心もなくなり、自信もついてきます。英語でコミュニケーションを行う楽しさを感じられたのは、少人数で、毎日毎日同じメンバーで、お互い母国語が英語ではない仲間と話し、肩肘を張らずに英語を話せる環境だったからではないかと思います。そのため、フィリピン留学は、英語を楽しく学び直したいなど、英語への苦手意識が強い人、英語圏へ留学やワーホリに行く前に英会話の練習をしたい人などが行くといいと思います。英語上級者よりも初心者や初級者の学生が多いのがフィリピンの特徴かも知れません。
留学中の1週間の授業時間割
時限 月~金
1 (9時00分 ~ 10時00 グループレッスン4人
2 (1000 ~ ) マンツーマンレッスン
3 (1100 ~ ) マンツーマンレッスン
4 (1300~ ) グループレッスン8人
5 (1400 ~ ) グループレッスン4人
6 (1500 ~ )  
7 (1600 ~ ) マンツーマンレッスン
8 (1700 ~ ) 初級文法(自由参加)
9 (1900 ~ ) 中級文法(自由参加)
10(2100~ ) TOEIC TOFEL(自由参加)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
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人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。