私費留学
体験レポート
留学先国・地域:アメリカ合衆国・カリフォルニア州オレンジカウンティ
留学先都市名:コスタメサ
留学期間:2015年1月~2015年12月
学校名:Orange Coast College
専攻名:マーケティング
留学形態:学士課程、OPT(現地インターン)を目的とした留学
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
インターナショナルに仕事をしたいと考えていたため、英語力の向上と、現地就労を目的に留学を決めました。日本の大学に在学していた頃から留学をしたかったのですが、資金も語学力もなく、一度あきらめてしまいました。しかし、やはりあきらめられずに、社会人になってから資金をためはじめ、留学が実行できそうになったため、会社を辞め渡米しました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
私は大学の単位取得後に可能になる、OPT(企業インターン)が目的だったため、なるべく企業の多い都市近郊が良いと考え、LAやトーランスに近いオレンジカウンティにしました。もちろん、治安面も重視しました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
留学を実行したのが、社会人の時だったため、特段家族に相談はしていません。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学を実行に移すためにした準備は大きく二つあり、一つは資金の確保。もう一つは語学力です。
留学を思い立った時は社会人だったので、貯金と資産運用で約400万円ほどの留学資金を作りました。語学力については、英会話を習いはじめ、文法などは文法書で勉強しました。
情報収集について、学校については現地学校のホームページ、現地生活についてはクレイグスリストやびびなびを見ていました。
出願については、私はカレッジに進むための語学力が満たなかったため、まず現地の語学学校へ行くことにしました。語学学校の出願はホームページから可能でした。入学許可がおりるとビザ申請も自身でスムーズに行えました。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
まずはインターネットから無料で留学相談のできる情報センターのような場所を調べ、実際に相談へ行きました。 結局エージェントの利用はしませんでしたが、その場にいる方は全員留学経験者なので、現地の生活などについて、有用な情報が得られました。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
日本で出会った英語の先生が、オレンジカウンティにある先生のお母様宅をシェアすることを提案してくださり、先生の実家に滞在しました。家賃は当時でも破格の650ドルで10畳ほどの部屋を借りていました。その後、より語学学校に近い、先生のお母様友人宅へ移りました。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
渡米前は、週に1回の英会話と、独学でTOEFLの勉強をしていましたが、留学に必要な点数に届きませんでした。留学後は、語学学校に通い、積極的に先生と会話することでリスニングが鍛えられたと思います。カレッジに入学する際には現地で英語と数学のテストがありましたが、特段難しくはなく、パスすることができました。しかし、実際の授業は難しく、苦戦しました。自分では半分ほどしか理解することができなかったので、教授に授業後に質問をしに行ったり、クラスでノートをとるのが上手な子にカバーしてもらいながら授業を受けていました。
Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか?
留学サービスの無料相談を利用し、情報を集めましたが、実際の学校への出願やビザの申請はそれほど難しくはないため、自分で行いました。
Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
約1年9カ月で、かかった費用は当時で約400万円ほどです。奨学金は使用せずに自己資金で賄いました。
留学時にかかった費用内訳はざっくりですが、以下になります。
・車購入代$5500(車はリユースバリューが高い日本車を選び、帰国する時に$5000で売却しました。)
・語学学校の学費 $2800(4か月)
・カレッジの学費 $8000(2セメスター)
・毎月の生活費、約$1000
生活費内訳
レント$650
水光熱、ネット$30
食費$130(自炊中心)
自動車保険$65
携帯代$50
ジム代$25
ガソリン$50
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
資金と語学力はいうまでもありませんが、準備しておいて良かったことは、日本で車の運転免許を取っておいたことです。カリフォルニア(CA)では車が必要不可欠ですので、現地の運転免許取得が必要になります。CAでは国際免許は10日間しか有効ではないため、渡米後に真っ先にDMVの予約をして免許を取得しましょう。日本で免許を取っていなかったら、この運転免許試験にスムーズに合格できなかったと思います。そして、車の購入も必要になるので、日本からクレイグスリストやびびなび、日系ディーラーなどで車を探しておくのも良いと思います。
Q.入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか? 特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどが教えてください。
語学学校の入学は、学校のホームページから申込みができ、不明点はメールで問い合わせるなどをすると、スムーズに手続きできました。ビザの手続きも特段複雑なことはありませんでしたが、英文の銀行残高証明書が必要になり用意しました。
カレッジの入学については、既に現地にいたので、学校に直接書類を持ち込んで、試験日を告げられ、受験しにいきました。入学が決まると、留学生オフィスと相談して単位取得をする授業を決めていきました。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか?日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
語学学校の学校生活は、TOEFLのスコアを上げることを目標とはしていましたが、リラックスした雰囲気でした。一方で、カレッジでは授業についていくことに必死でした。高速で話される英語の理解と大量の宿題をこなすことに毎日精一杯で、できない自分が悔しくて、よく車の中で泣いてました。ディスカッションやプレゼンテーションの授業が当たり前だったので、理解できない、話せない、というもどかしさをたくさん感じました。学校生活では楽しむほどの余裕はありませんでしたが、なんとか好成績をとることができ、留学が終わる頃には、自分はもうどこででも生きていけるような自信がつきました。
Q. 学校外の生活はどうでしたか? 寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
オレンジカウンティはとても治安がよく、穏やかな雰囲気の地域です。気候も良く、冬ですら屋外プールで泳げるくらい暖かい日もあります。私が住んでいたアーバイン市は特に治安が良く、のどかで町もキレイでした。近くにサーフィンのできるビーチも多いです。北は50分ほどでLAに着くので、ショッピングや観光に興味のある方も楽しめると思います。サンディエゴなども遠くはありません。休日はモールやビーチ、図書館、教会へ行っていました。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
大変だったことは、やはり、授業の理解がネイティブに追いつけないことでした。どう頑張っても、英語が理解できずに授業の半分くらいしかわからなかったので、授業が終わるたびに教授の部屋へ行き、授業内容の確認を行っていました。また、教授から「good note taker を探しなさい。」とアドバイスをいただき、とても要点の整理されたノートをとるクラスメイトのノートを授業の度に送ってもらい、自分の理解できなかった部分を補完する作業を毎授業ごとに行いました。そうすることで、成績は全てAをとることができました。
Q. アルバイトやインターンはしていましたか?
学生ビザで公の労働はできませんが、成績条件付きなどでカレッジ内のカフェ等ではアルバイト可でした。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
留学で学んだことは、語学力よりもコミュニケーション能力でした。例えば、言わなくてもわかってほしいだとか、空気を読むだとか、それは海外では通じません。そして、自分が人見知りだということも弱みにしかなりません。なので、自己主張するしかありません。自分の主張を押し通すのではなく、しっかりと相手と向き合いコミュニケーションをとることを留学を通して学びました。留学前は人見知りでしたが、今は初対面でもものおじすることはなく、自分に自信がもてるようになりました。
Q. 留学後の進路について教えてください。
留学後はアメリカでOPT(インターン)をする予定でしたが、同時に申請していたUKでのYMS(ワーホリ)のビザが降りたので、UKで就職活動をし、世界一周をする英国船であるクイーンエリザベス内で勤務することにしました。ちょうど資金が尽きていたので、衣食住を賄える船舶内の仕事はとても都合がよかったのです。留学後の2年はロンドンベースで活動をし、帰国後は日本のコンサルティングファームで勤務をしました。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学に必要な装備は多ければ多いほど良い。当たり前です。けれど、装備不足を恐れるあまり、時間を消費してしまうことが一番怖いと私は思います。ぜひ一歩踏み出してみてください。
留学は、水のないプールに飛び込むようなものです。つらいことも、恥ずかしいことも、たくさんあります。でも人間は必ず成長できます。その成長の機会をどうか逃さないで、自分が選んだことを信じて挑戦してみてください。大丈夫です。なんでもやってみたら、意外とできるものです。
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