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奨学金留学
体験レポート
現場と大学を行き来して、自分らしく学ぶ
休学中、オランダで発電所を見学
留学先国・地域:アメリカ合衆国
留学期間:2015年9月~2022年5月
学校名:ハーバード大学
専攻名:環境工学専攻、環境科学・公共政策副専攻
留学形態:学士課程への進学(学位取得)
奨学金:大学からのFinancial Aid、公益財団法人孫正義育英財団
先輩の一言に心揺さぶられた高2の冬
「海外大学の方が成長できるんじゃない?」海外在住経験のなかった私の海外大学進学への道は、ハーバードに進学した高校の先輩の一言で始まりました。最初は英語力が不安で自分には縁遠い世界だと思っていましたが、一度は見学に行った方がいいと強く勧められ、高2の2月に実際にハーバードを訪問しました。そこで出会ったのは自分の「好き」を誇らしげに語り、自由に学ぶ学生。彼らの姿とキャンパスに漂う学びへの情熱あふれる雰囲気に憧れ、ハーバードを目指しました。
学びをデザインできる場所、ハーバード
きっかけが大学訪問だったので、「留学したい」よりも「ハーバードで学びたい」という思いで出願準備を進めました。ハーバードでは毎学期、大学院も含めて1,000ほどの授業から好きな授業を4つ選んで受講します。そんな学びを自由にデザインできる点も、文理選択に悩んだ私にとっては魅力的でした。出願時には自己分析を重ね、大学に行く目的や4年後の目標の言語化に努めました。進学後に計画はどんどん変わりましたが、渡米前に徹底的に自己に向き合ったからこそ、目的意識を持って主体的に学び続けられたのだと思います。
大学はあくまで手段。大学を「使い倒す」
言葉の壁を超えたラグビー
自らの学びがどのように実社会に繋がっているか知りたい。その思いで休学し、世界を廻りました。専攻の環境工学を深く学ぶため、国内で有識者と議論し、官庁でインターンシップを行った他、欧米やアジアの現場を巡り、スタートアップや行政機関、学会などを訪問しました。日本のエネルギー変革には何が必要か。そのために自分は何を学ぶべきか。現場視察によって自らの学ぶ目的が明確になったことで、大学での学びのモチベーションがさらに高まりました。
復学後に受講した大学院の授業では「2055年までにCO2排出量を半減せよ」という最終課題に公衆衛生学の博士課程、都市デザインの修士課程の学生と取り組み、米国が今後進むべき方向性を提言。異分野を学ぶ学生との共同プロジェクトこそが大学の醍醐味であり固有の価値だと実感しました。
「好き」を貫き、社会を良くする
社会を良くしたい。自分の「好き」を貫きつつ、社会にインパクトを生み出そうと日夜努力する仲間と出会ったことが、私の挑戦を続ける原動力です。
市民に最も身近な「市役所」が変われば、暮らしは変わります。史上最年少の市長として、10万人都市の持続可能なモデルを世界に発信し、日本のプレゼンス向上に寄与します。
マイノリティとしての経験が今に活きる
マイノリティとしての経験こそ、留学で得た一番の経験でした。
不利な環境に飛び込んだことで、自らを見つめ直す機会を得、いかに恵まれた環境で生きてきたか実感しました。自分の弱さを受け入れ、他人に頼れるようにもなりました。あらゆる人の可能性を信じ、支える今の仕事には、もがいたあの日々が活きています。
チャンスの神様には前髪しかない
卒業式は3日間続きました
チャンスが目の前に来たらすぐに掴まなければならない。逃した後に悔やんでも遅いから。海外留学では、新しい挑戦の機会が増えることでしょう。その機会を活かすには特別な能力よりも、日々努力を重ねてチャンスを掴む準備を行うことこそが重要です。いつチャンスが巡ってきても掴めるように、よい準備をしてください!
私の英語勉強法
「英語よりも大切なこと」
誤解を恐れずに言うと、完璧な英語力を有して留学を始めることは不可能だと思います。だからこそ英語力よりも自分の軸、すなわち強い目的意識と主体的な覚悟こそが必要です。
留学前にはとことんリサーチして、チャンスを掴むために万全の準備を。そして留学が始まったら準備した内容をすべて忘れて、まっさらの気持ちで目の前のチャンスを大切に。応援しています。
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