大学・大学院・短期大学・専門学校
奨学金留学
体験レポート
留学先国・地域:アメリカ合衆国・サンフランシスコ
留学期間:2019年~2023年
学校名:Minerva Schools at KGI
専攻名:Arts and Humanities
留学形態:学士課程への進学(学位取得)
奨学金:JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
いろんな世界が見たかったから。自分の今後の役割を明確にさせたかったから。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
もともと洋書が好きで、英文学を学びたかったから。アメリカの方が、日本よりたくさんの文化に触れられるから。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
肯定的でしたが、資金は自分で調達するよう言われました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学を思い立ったのは高1の時でした。
情報収集(留学フェアに行くなど):3年間(ずっと)
学校選定:2年
出願:半年
学校によってスケジュールが全く異なるので何ヶ月も続けて受験をしている感じでした。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
各学校のウェブサイト
留学フェア(東京など)
Niche (大学口コミサイト)
ユーチューブで在学中の学生の動画をチェック
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
英語の本をたくさん読む。英語のユーチューブ、映画など好きなコンテンツをたくさん吸収する。
Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
しませんでした。
Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
JASSOの海外留学支援制度(学部学位取得型)を活用させていただきました。
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備しておいたほうがいいことなどはありますか。
どんな大学(有名どころだけに絞らない。)があるのかたくさん調べ、その中から、自分が一番重視する項目を3つくらい選んでそれを軸に選ぶこと。
出願までのスケジュールを一つのカレンダーなどにまとめることもお勧めします。学校ごとや奨学金ごとで用意するものやそれにかかる時間、期限も全て違うのでなんでも余裕をもって取り組まなければなりません。また、推薦書などで学校の担任の先生に負担をかけないようにも早いうちからお願いしましょう。(先生も焦っていない時の方が良い文章を書いてくれます。)
留学先の言葉が苦手な方は早いうちからその言語に慣れた方が良いと思います。聞き取れることが一番大事なので、好きな動画をひたすらその言語で見ることをお勧めします。難しい単語や文法などを覚えるのは大学に入ってからです。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
特に苦労したことや気を付けたほうがいいことなどが教えてください。
アメリカ大使館は予約がとりにくいので早いうちに予約しましょう。
また、留学生をたくさん受け入れていない国は、ビザの手続きで滞ることがあるかもしれません。余裕を持って準備しましょう。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
文化の違い、コミュニケーション(言語だけでなく、気持ちの伝え方など全てにおいて)の壁がたくさんありました。お互いのことを解き明かしながら仲良くなるのも留学ならではの楽しみです。知らず知らず持っていた固定観念がどんどん壊されていくのも一つの面白さです。何より、家族や友人がいる日本を離れることになるので、小さなことから日々自分で判断する要素ができ、自立した立派な人間に近づきます。
Q. 学校外の生活はいかがでしたか?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
寮での生活を充実させるためには、自分の時間と、大学の子と一緒にいる時間のバランスをとることが重要です。どちらかが多くなりすぎると精神面や体力面できつくなります。
治安は悪いところもあったので、行動が制限されることもありました。特に女子は、日本みたいな確保された安全は世界には全く無いので、一度全ての常識を捨てる必要があります。一番重要なのは、周りと情報交換を常にすること、困ったときはすぐ学校や友達に頼ることです。一人でいることが一番怖いです。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか?
文化の違いもあり、寮生活をするとなおさら人間関係が大変になります。一人の時間を十分確保することで精神的にリフレッシュしていました。中には、いろいろな理由で鬱になったり退学する子もたくさんいました。周りの環境に流されないためにも、自分の気持ちにいつも耳を傾けることが大事です。
Q. アルバイトやインターンはしていましたか?
いくつかしました。インターンを探すのも苦労しました。ワシントンD.C.で政治系ジャーナリズムのインターンをしたのはいろんな意味で良い経験でした。インターンをすることで、本当にその業界に進みたいのか、その業界の常識や、その業界の人間はどのような感じなのか、中身を覗くことができるのが一番の良さです。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
自分は思ったより弱く、思ったより強いといったところでしょうか。「自分はこういう人だ」と断定せず、本当にいろんな人に寄り添ったり、時には流されてみたりすることで、より深い意味で成長ができると思いました。その学びは卒業後もずっと意識するようにしています。
Q. 留学後の進路について教えてください。
1年間国内や海外を旅(バックパッカー)していましたが、今年から東京の会社に入社しました。あえて外資や大手企業を目指さず、できるだけたくさん吸収できそうな小さな経営コンサル企業に入社させていただきました。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
長い道ですので、決して焦らないで、失敗しても諦めないように頑張ってください。海外では、高校を卒業してから「自分探し」や「バイト」などのためにギャップイヤーをとるのもすごく普通なことです。あまり周りの常識にとらわれず、無理のないよう人生選択ができれば良いと思います。
アメリカの体験レポート一覧へ戻る