留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 私費留学

留学先国・地域:アメリカ合衆国
留学期間:2年
学校名:メトロポリタンカレッジ オブ ニューヨーク
専攻名:MBA Media Management
留学形態:大学院への進学(修士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

日本では獣医師をやりながら、フォトグラファーとして活動をしていました。社会人4年目が終わる頃、仕事のノウハウも覚えてきて、20代最後の年でした。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

アメリカ人の持つ表現力に興味を持っていました。アメリカで作られる音楽も映画も世界中の人が共通して共感し、涙を流したり、笑ったりすることができ、ヒットしていることも気になっていました。表現を学ぶなら、アメリカのような気がして、アメリカを選びました。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

父親は、安定した仕事を辞めて、海外に行くことに反対していました。 しかし、今は1番の支援者です。 コロナ前はよく遊びに来ていましたし、私の今の仕事も興味を持ってくれています。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

留学自体はずっと行きたいと思っていました。
そのため、お金は貯めていました。
実際行動に移り始めたのは、
2015年12月上司に会社を辞める相談をする
2016年4月外資系製薬会社を退社
2016年5月−8月小動物動物病院勤務をしながらTOEFLを受けたり英語の授業を受けに行ったりしました。
点数は忘れてしまいましたが、NY Film Academy に入学するのに必要な点数を取れるまで3回くらいトーフルを受けました。
2016年9月渡米


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

ホームページなどを見ていたと思います。
最初に行こうと思っていたMBAの学校へは、インターネットでだけで決めていました。ほとんど入学手続きを始める段階で、一度学校に足を運び、担当の方としっかりお話をしたところ、学校のシステムに少し疑問を感じました。
学費は高くなるけれど、少し怪しい学校に通うのは嫌だったので、新しい学校を探し始め、入学準備を改めて始めました。
新しい学校にも通い始め、生活も落ち着いて来た頃、どこかのパンフレットで、そこの学校で審査が入り、MBAの学位は認められなくなったという案内が出ていました。危なかったです。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

日本の大学時代、専攻は全く異なりましたが、大学に付属している英会話の授業を1年生から6年生まで、6年間取り続け、ほぼ毎日30分は欠かさず英会話の授業を受けていました。追加でオープンクラスを取れたので、よく隙間時間を使って授業を受けに行っていました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

特に理由はなく、しませんでした。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

日本でお金を貯めてからアメリカにきました!
アメリカで大学院に編入する際に、学校の奨学金を利用しました。その奨学金を申請するために、日本の大学時代の成績表の提出が必要だったので、
日本(世界)の成績表などをアメリカの成績表のレベルに変換してくれるサービスに頼み、それを提出し、無事奨学金を受け取ることができました。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

ビザの手続きは自分でやりました。
最初の3ヶ月、NYフィルムアカデミーのワークショップを撮ったのですが、その時のみ、無料の留学生サポートを利用しました。
大学院に入ってからは、CPT,OPT、その後O-1(アーティスト)ビザの申請をして今に至ります。
O-1ビザの申請時は弁護士を雇いました。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

私の大学院で、日本人の生徒は、私が初めてと言われました。
(その担当の方が働き始める前はいたかもしれません。)
それくらい、アジア人はほぼいませんでした。留学生はいてもヨーロッパからが多かったです。
9割近い学生はアメリカ人で、多くが黒人さんでした。 みんないい人で優しくて、とても暖かかったのですが、渡米したばかりの私に黒人コミュニティーのアクセントがとても難しく、3時間くらいの授業の途中ではやはり話が分からなくなってしまい、とても苦労しました。 授業も、アメリカの有名人や歴史的人物など、やはり基礎的な知識が足りず、ピンとこないということが多く、苦労もしました。 グーグル翻訳を人生で一番使った時期です。毎晩遅くまで課題をこなすのにも必死でした。修学旅行があり、みんなでドイツに行きました!それが1番の思い出です。 最後はなんとか成績優秀生のグループで卒業できました!卒業式には両親が来て、アメリカの卒業式というものを見せることもできました。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

コロナ前だったので、街の治安は今ほど悪くありませんでした。
学生中はCPTを獲得し、日本のテレビプロダクションでインターンをしていました。朝から、学校が始まる時間までインターンをして、夕方から夜の授業を受ける毎日でした。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?

日本のテレビプロダクションでインターンをしていました。
機材について、カメラマンとして、またディレクターとして沢山勉強させていただきました。
日本で放送されるテレビなどを撮影することもありました。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

一番は、視野が広くなったと思います。
アメリカ、特にニューヨークは人種のサラダボールと教科書にも載っているほど、様々な国の人たちがいます。
固定概念など、通用しないことも多いですし、どんな意見も基本尊重される環境があるので、こちらの心構えもスポンジのように柔らかくなっていかないといけません。視野を広く、柔軟に選択肢を潰さない環境を作ることを身につけていったと思います。
また、この街は類は友を呼ぶという言葉がすごく合う街だと思っています。頑張っていると、頑張っている人たちが周りに集まってきます。その人達から色々な刺激をもらい、また上を向かせてもらえます。
私はとても良い人たちと出会うことができました。この人たちと一緒に頑張り続けたいと思ったら、私も常に頑張り続けなくてはいけません。アメリカ人のコミュニケーション能力は物凄いです!私は今も、コミュ力向上を目指して奮闘中です。


Q. 留学後の進路について教えてください。

私はOPTを選択しました。 1年間、専攻科目に関連した職業で仕事ができるという研修期間です。OPT中に、日系のテレビプロダクションで仕事を続けながら、フリーランスとして、アメリカの映画の撮影など、カメラクルーで参加し始めました。
人脈を広げることにも力を入れて、お金が発生しない現場もとにかく足を運んで仕事をしました。その時は特に、貧乏暇なしという言葉がぴったりな時期でした。
その後、OPT中のクレジットをまとめて、O-1ビザに挑戦したところ、無事ビザを取得することができました。
OPT中は、NYファッションウィークでのショーの撮影や、アメリカのテレビ映画(Hallmark,Lifetime TVなど)の撮影をし、経験を積むことに専念しました。
O-1ビザを取得してからは、さらに仕事をする幅が広がり、今もフリーランスのカメラマンとして色々なプロジェクトに関わらせていただいています!まだまだ私のキャリアは坂の途中ですが、小さい頃から日本で見ていた映画や海外ドラマの俳優さんなどと一緒にお仕事をしています。人生何が起こるか分からないな~っと思います。今後も、世界中の人たちと作品作りをしていきたいです。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

私は一度社会人になってから留学を決めました。最初は1年の予定でした。決断した時は、とても不安でしたし、日本に帰ってきた後にちゃんと仕事につけるのか、英語ができるようになったからと言って、キャリアコースに戻れるのか、給料はどうなるのか、とても不安ばかりでした。
しかし、今はあの時、勇気を持って留学(キャリアチェンジ)を決めた自分を褒めてあげたいです。なぜなら、私の人生は本当に豊かになりました。
キャリアチェンジは、もちろん大変なことです。若いうちにやりたいことが見つかって、そのまま一直線に突き進めることは凄いことですが、そんなタイミングよく、生涯の本当にやりたいことが見つかるわけはありません。何年も生きてきて、色々なことを経験した上で、やりたい事が見つかった時が自分のタイミングなので、遅い早いとかはなく、今までが無駄な時間と思う必要もないと思います。
留学をしたいと思ったら、歳など気にせず、とにかく動いてみる。何歳になっても新しい世界を見る事は、大きな学びで、人生を豊かにしてくれると思います。好きなことを頑張っている時、人は、エネルギーに満ち溢れていて、何でもできます!(とは言いませんが、自分が思っている以上に頑張れ、いい方向に進むものなのかもしれません。)ぜひ、色々自分の中でリミットを作らず、進んでみてください。あなたがあなたの人生の中で、好きなことだけに集中する1年を過ごしてみても、誰も文句は言いません!むしろ、応援してくれる人が沢山います!私もまだまだ頑張るので、世界で頑張る日本人として、地球のどこかでご一緒できるのを楽しみにしています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
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「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
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人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。