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奨学金留学
体験レポート
2025年4月1日更新
翠の島アイルランド に根をおろす
ハイキング中の一枚(中央)
留学先国・地域:アイルランド
学校名:Galway Business School(University Foundation Programme), University College Dublin
留学期間:2021年8月~2026年修了予定
専攻名:BA Humanities English with Create Writing, BSc Psychology
留学先の課程:学士課程
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」、寺浦さよ子記念奨学会奨学金
10代で外へ出たい!
現在はアイルランドの首都ダブリンで心理学を学んでいます。学士号取得を目指し、大学準備コースを含めた5年の計画です。はじまりは「成人前に異国で生活したい」というシンプルな思いでした。海外を本格的に視野に入れたのは、進路を検討していた高校2年の冬ごろ。交換留学や語学留学の選択肢もあったものの、外国の文化に根をおろしたかったため、一年以上がっつり学べる海外大進学を選びました。
ご縁に助けられた留学準備
アイルランドの持つ独特の風土・言語史に惹かれて選びました。困ったのは情報収集です。日本語での情報が非常に限られるため、リサーチは基本英語。大学のウェブサイトを熟読し、大学や教授に直接メールを出しました。返信の速さ、教授の熱量も一つの判断基準だと振り返って思います。また在校生や日本人ブロガーの方にもアプローチしました。資金面ではJASSO の学部学位取得型奨学金、寺浦さよ子記念奨学会奨学金、学費減免をいただきました。奨学金申請は計画性が肝です。私は上記のように幸運でしたが、より早く準備すべきでした。
学業内外での愉しみ
講義を受ける建物
一年では心理学や脳科学、統計の基礎を学び、二年次には専門的な臨床や認知心理学を学びます。特に好きな授業は心理学研究のラボです。小規模のグループになり、さまざまな研究テーマを通じ、データの収集や処理の方法を学びます。
よく聞く「研究」とは一体何なのか身をもって体験できる授業でした。
授業ごとに試験や課題があり、形式も多様です。グループ・個人でのレポートやプレゼンテーション、大講堂での試験が
あり、自分の強みに合わせての履修登録が可能です。
サークル活動も活発です。私は山岳部に入りボルダリングを始めました。アイルランドは岩が剥き出しの地形が多く、
野外でのボルダリングが盛んです。またハイキング・登山旅行でアイルランド中を巡る中で、異なる学科の人とも交流が広がりました。
心理と数値の狭間を探る
卒業後はアイルランドかイギリスでデータサイエンス、もしくは心理学研究の修士号取得を検討しています。心理学を通じて量的アプローチに触れ、数値化しづらいものに向き合う面白さを感じています。統計や量的データ分析を心理学や社会学といった本来数値化が難しいものに応用する経験を積みたいと考えています。
責任と共に自由に学ぶ
ダブリンの夕暮れ
自らの人生に対する責任感を深められました。自分の現在地とそれまでの決断を受け入れること。その心持ちがあったからこそ、困難に直面しても他責思考に陥らず、改善の可能性を模索できました。苦しい時、「日本の大学に行っていれば」と考えるのではなく、「今何ができるだろう」と探る姿勢が身につきました。
道は求めて初めて拓ける
留学には情報・資金・健康が鍵となります。周囲の助けを求め活用して初めてわかること、開ける道があります。
大学にメールを送る際には、返事がなくても何度も連絡をしてみてください。必要な情報は自分でつかむ気概が必要です。
あなたの足元にいつも道があらわれますように (アイルランドの祈祷文より)
私の語学勉強法
人事尽くせばなんとかなる!
「行けばなんとかなる」と言いますが、それは「人事尽くして天命を待つ」との両輪でこそ輝く考えだと思います。私にとって、人事とは今できることの全てでした。英語の授業に手を抜かない、NHK 英会話を習慣化し、IELTS の勉強をする。こうした積み重ねが確かな英語の基礎につながったと感じます。留学経験はなくスピーキングは独学でした。ただ人事を尽くした以上、あとは天命を待つのみ。行けばなんとかなる!のですから。
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