留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

GDP:2兆9,230億ドル(2023年、IMF)、物価上昇率:5.0%(2023年、IMF)
 
物価の相場観は以下の通りです。
平均月収:2,305ユーロ
ガソリン代:1.9ユーロ/1L
レストランでのランチ:15ユーロ
映画館チケット:12ユーロ
都市中心部での賃貸アパート月額:1,460ユーロ

生活費については、家賃をはじめとして物価の比較的高いパリでは月当り最低1,000ユーロ前後、地方では最低800ユーロ前後が目安です。

食費(月額)
首都圏:200~250ユーロ
地方:150~200ユーロ
 
基本的な食料品の平均価格:
バゲット:1ユーロ
クロワッサン:1.10ユーロ
パスタ1kg:1.50ユーロ
牛乳1リットル:1.20ユーロ
卵6個:1.50ユーロ
バーまたはレストランでのコーヒー:2ユーロ
ファストフードの食事:7ユーロ
レストランでの食事:10~20ユーロ
パン屋のサンドイッチとドリンク:5~8ユーロ
学食での食事:3.30ユーロ、奨学生は1ユーロ
 
交通費:
・パリ公共交通費:350ユーロ/年(学生料金)
・パリ以外の公共交通費:250~300ユーロ/年(学生料金)
 
パリ、リヨン、ボルドーなどの大都市:
メトロ・バスの定期券:70ユーロから90ユーロ程度/1か月
Velib(自転車シェア)利用料:10ユーロから30ユーロ程度/1か月
 
地方都市・郊外:
バス・トラムなどの電車:30ユーロから70ユーロ程度/1か月

【家賃】
大学生協(CRUS)経由:
・首都圏400~650ユーロ/月、地方150~550/月
民間賃貸物件
・首都圏600~1,200ユーロ/月、地方280~700/月
ワンルーム
・首都圏600~1,100ユーロ/月、地方350~400/月
(出典22)フランス欧州・外務省と高等教育・研究省、Campus France - フランス政府留学局HP「Le cût de la vie étudiante (学生生活のコスト)」、最終アクセス日:2024年3月26日

【光熱費】
学生向けのワンルームマンション(20平方メートル、基本プラン)の電気代の平均:
約270ユーロ/年=22.5ユーロ/月
学生向けのワンルームマンション(25平方メートル)の平均的ガス代:
約491.19ユーロ/年=40.9ユーロ/月

水道料金:自治体により異なりますが、フランスの全国平均は4.3€/m3、パリ:4.03€/m3
電気代:30~50ユーロ/1か月
ガス代:20~40ユーロ/1か月
水道光熱費:20~40ユーロ/1か月

滞在方法としてホームステイ、学生寮、アパートなどが挙げられます。これらの住居の情報は学校でも提供してくれますが、提供してもらえるサービスはさまざまです。
例えば、住居斡旋業者リストの提供のみを行う学校や、住居の紹介や手配、手続きまで請負う学校もあります。学校の案内やウェブサイトなどで確認してください。
 学校からの紹介以外には、各学生都市にあるCRUS(Centres Reginaux des Euvres Universitaires et Sclaires:地域学生生活センター)で学生向けの住居情報を入手したり、現地の不動産業者を通して住居を探したりする方法があります。そして、パリのような日本人居住者が多い都市では、在仏日本人会や日本人向けの情報誌などからも住居情報を得ることができます。

食費(月額)
  • 首都圏:200~250ユーロ
  • 地方:150~200ユーロ
 フランスの大学には、学生や教職員が利用するための食堂(Restaurant UniversitaireまたはRUと呼ばれることが一般的)があります。主に昼食が提供され、メニューには通常、前菜、主菜、副菜、デザートが含まれ、ベジタリアン向けのメニューなどさまざまなオプションもあります。価格は手頃で、一般的には食事券(ticket repas)を利用して支払いを行います。
 また日本食材は通常、個人経営のアジア系食料品店のほか、一般的なスーパーマーケットチェーン、あるいはオンラインでも購入することも可能です。

医療事情
 フランスの医療サービスは一般的に高水準を誇り、緊急医療体制も整備されています。多くの公立病院、私立病院がありますが、いずれも診察料・入院費は日本と比較するとかなり高額です。保険制度を利用する場合でも一旦は全額支払いを行い、後に還付される仕組みとなっていますので注意しましょう。
 
保険
 学生ビザ(長期学生ビザと一時滞在長期学生ビザ)を持つ外国人学生は、フランスの健康保険「セキュリテ・ソシアル」に加入できます。保険加入前に、以下の手続きがあります。
①留学先の高等教育機関に登録する
②銀行口座の開設
③その後、セキュリテ・ソシアルに登録してください。加入は無料で、外国人学生専用の健康保険のサイトhttps://etudiant-etranger.ameli.fr/#/[英・仏・西]から、オンラインで手続きが可能です。
 
診察費
 フランスでは、診察費は医師が自由に設定します。医療費を抑えるには、ほぼ全額が社会保障によって払い戻される「セクター1」料金を適用する医師を選択します。大学の保健センターの医師の場合は無料です。
「セクター1」診察料金と健康保険償還の例:
  • 一般開業医:25ユーロ(16.50ユーロの払い戻し)
  • 専門科医:25ユーロ(16.50ユーロの払い戻し)
  • 婦人科医、眼科医:30ユーロ(20ユーロの払い戻し)
  • 歯科医:30ユーロ(治療内容による)

フランス内務省統計によれば、2023年のフランス国内犯罪件数は約320万件で、前年より増加しています。同年に在フランス日本国大使館や総領事館などに寄せられた日本人の被害件数は216件となっています。
日本人が被害者となる犯罪は、スリ、置き引きなどの窃盗犯罪が大部分ですが、強盗被害例も報告されているので十分な警戒が必要です。

EU圏外の国籍を持つ学生が働くためには、学生滞在許可証か長期学生ビザ(VLS-TS)が必要となります。一時滞在長期ビザ(VLS-T)では、働くことは認められていないので注意しましょう。
また労働が許可された場合でも、年間の労働時間は964時間、すなわち一般の年間労働時間の60%までという上限が設定されています。したがって、労働を主な目的とすることは認められておらず、学業とのバランスを取りながら適切にアルバイトを行うことが重要です。
 
賃金に関しては、学生であるかないかに関わらず、最低賃金(SMIC)が法律で保証されています。フランス公共サービスサイト(https://www.service-public.fr/particuliers/vosdroits/F2300?lang=en[英・仏])によると、2024年3月28日現在で1時間11.65ユーロ(税引き前)に定められています。この金額から社会保険料や税金など(約20%)が控除され、手取り金額は1時間9.23ユーロとなります。

18歳未満への酒類の販売は禁止されており、店舗では身分証明書の提示を求められることがあります。
 チップはフランスのカフェやレストランでは、サービス料が料金に含まれている場合が一般的です。そのためチップを払うことは義務ではありませんが、サービスが良かった場合や満足した場合には、料金の10%程度のチップを残すことも少なくありません。

フランスでは、高等教育機関で1,600以上のコースが英語で授業を行なっており、フランスで学位や資格を取得するために、必ずしもフランス語が必要であるわけではありません。ただし、授業が英語であっても、フランスに居住するにあたり、フランス語を話して理解できたほうが、フランス社会に溶け込んで滞在をより楽しむことができます。

銀行
銀行には大手銀行のほか、地方銀行、オンライン銀行などがあります。さまざま銀行のホームページで比較し、希望する銀行の支店の予約を取り、開設手続きを行います。銀行口座を開設するには次の3つの書類が必要です。
・身分証明書
・住所の証明書(賃貸契約書や公共料金の請求書など)
・学生証
 
クレジットカード・プリペイドカード・デビットカードの利便性
クレジットカード(Carte de crédit):広く普及しており、ほとんどの店舗やレストラン、ホテルなどでクレジットカードの支払いが可能です
プリペイドカード(Carte prépayée):クレジットカードと同様に多くの場所で利用できますが、利用限度額が決められているため注意が必要です
デビットカード(Carte de débit):デビットカードも広く普及しており、多くの店舗やサービスで利用できます。ただし利用限度額があるため、注意が必要です
大手銀行が運営する学生向けクレジットカードがあります(例:LCL銀行の Carte Visa Clé、la Carte Visa Premier LCLなど、手数料を抑えたもの、パートナー企業での使用で割引特典があるものなど)
 
両替や送金
外貨の両替・送金には、以下の方法があります。
銀行:フランスの銀行では、外貨両替や送金サービスを提供しています。多くの銀行で日本円をユーロに両替することができます。
両替店:パリをはじめとするフランスの主要都市・観光地には、外貨両替を専門とする店舗があります。ただし手数料が比較的高いなど注意も必要です。
オンライン送金サービス:オンライン送金サービス(例:Wise、Revlutなど)を利用すると、安全かつ即日送金が可能です。ただし手数料が高額になることもあるため注意が必要です。

携帯電話は高品質のネットワークが提供されています。主要都市のほか、地方都市でもほぼ全域で携帯電話による通話やデータ通信が利用できます。インターネットは、光ファイバーを含む高速インターネットが広く普及しています。多くの地域で高速インターネットが利用でき、ダウンロード速度やアップロード速度も安定しています。
大都市や観光地では、公共の場所に無料のWi-Fiスポットが設置されており、公園やカフェ、駅などで無料で利用できます。

フランスには多様な交通手段があり、主要な都市観光や地を結ぶ公共交通機関が整備されています。学生は割引が設定されていることが多く、かなりの節約が可能です。
 
鉄道
TGV(Train à Grande Vitesse): 主要都市間を結ぶ高速鉄道。パリからフランス全土や隣国までの距離を短時間で移動可能。例)TGVによるパリ-マルセイユ1往復:140ユーロ程度
18~27 歳向け SNCF 割引料金適用契約:年間50ユーロ
ユーロスターによるパリ - ロンドンの往復 1 回:100~150ユーロ程度
 
地下鉄・市電・バス
大都市(パリ、リヨン、マルセイユなど)では、地下鉄や市電、バスなどの公共交通機関が充実しており、頻繁に利用されています。
 
自転車
価格は都市によって異なりますが、年間契約が可能です。パリのシェアサイクルの年間契約は学生料金の場合で19~29ユーロ程度です。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。