日本人が多く住み、在外公館も設置されている都市を紹介します。より詳しい情報は、
リンク集から各都市の日本人会のウェブサイトを確認してください。
デリー
インド北部の内陸に位置するデリーは、何世紀にもおよぶ歴史を有し、いくつもの世界遺産があります。かつて政治都市のイメージが強かったデリーは、隣接するハリヤナ州のグルグラム(グルガオン)地区とファリダバード地区、ウッタルプラデシュ州のノイダ地区と共にビジネスの中心地となっており、最近は日系企業の進出も増えています。
45度をしばしば超える暑期、湿度が上がる雨期、20度前後の比較的過ごしやすい乾期があります。
治安の面では、殺人、強盗、強姦などの凶悪犯罪が発生しているだけでなく、2000年以降、死傷者が出たテロ事件が10件以上発生しています。人口の都市集中、失業者の増加、貧富の格差の拡大により犯罪の抑制が難しく、宗教対立の存在や多民族という国内事情から、潜在的なテロの危険性は常に存在しています。また、ドライバーのマナーが悪く、交通秩序が守られていないため、交通事故が多発しているので、特に注意が必要です。安全に関する情報は、在インド日本国大使館の
「在留邦人向け安全の手引き」を参照してください。
ムンバイ
アラビア海に面したムンバイは、西インドを代表するインド最大の都市です。かつては、ボンベイと呼ばれた時期がありました。
年間を通して暑いですが、朝晩に気温が下がる12~2月や、エアコンが強い場所では上着類があると便利です。
ムンバイは、宗教・民族が混ざり合い、経済的首都で豊かさがある一方、宗教間の対立から暴動が発生することもあり、2008年に市内の最高級ホテルや中央駅などで連続テロ事件が発生しました。強盗・強姦といった凶悪犯罪が増加しており、交通事情の悪さから交通事故も多発しています。普段から各種危険情報に特に留意する必要があります。安全に関する情報は、在ムンバイ日本国総領事館の
「在留邦人向け安全の手引き」を参照してください。
コルカタ
ガンジス河下流域に位置するコルカタは、東インドを代表する都市です。イギリス統治時代の首都として栄え、コロニアル建築がその面影を残しています。かつては、カルカッタと呼ばれた時期がありました。
4~5月は気温が30度を超え湿度が高く、6~9月は雨期で雨が多くなります。11~2月は乾期で気温は20度台になり、降水量も少なく過ごしやすい時期となります。
インドでは日本では考えられないようなことが突然起こることがあります。安全に関する情報は、在コルカタ日本国総領事館の
「在留邦人向け安全の手引き」を参照してください。
チェンナイ
ベンガル湾に面したチェンナイは、南インドの玄関口と呼ばれる都市です。インドの文化的首都で、かつては、マドラスと呼ばれた時期がありました。
年中高温が続きますが、5月と6月は特に暑く、平均最高気温が37度を上回ります。雨期と乾期の差が激しく、11月とその前後の数か月が、特に雨の多い時期です。1~3月は雨も少なく、気温も比較的低くなりますが、蚊が多く発生します。
南インドの治安は比較的良いと言われていますが、殺人、強盗などの凶悪犯罪は毎日のように発生していますので注意が必要です。2014年にはチェンナイ駅で爆弾によるテロ事件が発生しました。安全に関する情報は、在チェンナイ日本国総領事館の
「在留邦人向け安全の手引き」を参照してください。
ベンガルール
南インドを代表する都市の一つであるベンガルールは、標高920mの高原にあり、インドのガーデンシティと呼ばれています。平均最高気温は1年を通して25度を超えますが、12~1月の冬季には、朝晩の気温がかなり下がります。
かつては、バンガロールと呼ばれた時期がありました。
インドのシリコンバレーとして有名で、IT企業が急増するに伴って市内を走る車も急増しました。道路が狭いこともあり交通事故が多発しています。殺人、強盗、侵入窃盗などの凶悪犯罪も多く発生しており、注意が必要です。安全に関する情報は、在ベンガルール日本国総領事館の
「在留邦人向け安全の手引き」を参照してください。