留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

メキシコにおける物価は州や都市によって異なりますが、全体としては東京よりも安いです。特に物価の高い都市は首都であるメキシコシティや大都市であるグアダラハラが挙げられます。
 
以下、参考までに平均的な生活費を記載します。
家賃:3,000~5,000メキシコ・ペソ/月
交通費(1回):5~10メキシコ・ペソ程度
食費:7,000~9,000メキシコ・ペソ/月

メキシコシティは相対的に家賃が高く、地区によってもかなり金額に差異があります。2部屋のアパートやマンション、一軒家を借りようとすると5,000~13,000ペソかかってしまうため、学生はルームシェアを行うことが一般的です。ルームシェアの場合、バスルーム、トイレ、キッチンは共有であり、多くの場合は家具付きです。金額は地区にもよりますが、3,000~8,000ペソが相場と言えます。
学生寮を提供している大学はほとんどありません。
 
学校によっては住居リストを提供してくれるところもあるので、学生課で確認しましょう。
学生寮などはほぼないため、基本的には個人のアパートやマンション、一軒家の賃貸、ルームシェアを探すことになりますが、一般的には不動産サイトやSNSなどを通じて探すこともあります。奨学生や交換留学生だと、入れ替わりで留学を終える方からマンションや部屋を紹介してもらうケースもよくあります。

不動産サイトの例としては以下の通りです。
■Vivaanuncio(ビバアヌンシオ) [スペイン語](民間)
■inmueble24(インムエブレ24) [スペイン語](民間)
 

学生の間でも主流であるルームシェアやホームステイなどでは、光熱費が含まれているケースが一般的ですが、以下、参考までに一般的な相場を記載します。
  • 1か月分の光熱費
  • 光熱費(2か月ごとの支払い):145メキシコ・ペソ
  • 水道代:150メキシコ・ペソ

多くの大学は大学構内に食堂やカフェテリアがあり、比較的安価な金額で提供しています。
 
メキシコシティにはミカサをはじめとする日本食材店が多くありますが、他の州ではTOYO Foodsという日本食材店が主流で品揃えも多く、日本食材が手軽に手に入る場所と言えるでしょう。
 
メキシコでは屋台が多くあり、レストランと比べると非常に価格設定が低めです。メキシコ料理の定番であるタコスは1つ10~20メキシコ・ペソ、人にもよりますが3~6個で満足できるので、その場合60~120メキシコ・ペソほどの出費となります。その他、メキシコの家庭料理を安価に提供しているFonda(フォンダ)なども、50~150メキシコ・ペソで一食が食べられます。またメキシコシティは競争も激しいため、他の州と比べても屋台における飲食の価格が安価な傾向にあります。
一方、レストランでの食事は一食200メキシコ・ペソ以上となり、さらにチップも10%以上つける必要があるため金額は高くなりがちです。

メキシコの主な医療保険の種類は次の通りです:
  • 民間正規労働者:社会保険庁(IMSS)
  • 公務員:公務員社会保険庁(ISSSTE)
  • 上記に該当しない組織に属する労働者および家族:民衆保険(Seguro Popular)
 
健康面で気をつけるべき点は、地域によって若干異なります。たとえば、メキシコシティは高地にあるため、慣れるまでは空気が薄いと感じるほか、紫外線の強さ、大気汚染などにも注意する必要があります。ユカタンなどの熱帯地域については、日差しが強いので日射病などに気をつけ、こまめに水分補給をすることをおすすめします。
 
IMSSなどによる公的医療機関の医療インフラ水準は低いことから、中高所得層は民間の医療保険に加入し、私立病院で治療を受けることが一般的です。また、企業経営者が社員に対する福利厚生の一環として、会社経費で民間医療保険(団体保険)に加入させることもあります。
2004年から民衆保険制度が本格導入されたことにより、現在では国民のほぼ全員がなんらかの公的医療保険に加入するに至っています。
 
留学生については、各大学により民間保険加入を条件としている場合もあるので、事前に各大学に確認しておきましょう。

【メキシコ】病院

医療レベルは一定の水準にあり、特に都市部の私立病院の中には、医療設備が日本とそん色ないほど充実しているところもあります。その一方で公立病院では予算不足によって機材や設備の老朽化、医薬品の不足が問題となっており、十分に治療が受けられない可能性があります。そのため、現地の日本人や生活に余裕があるメキシコ人の多くは私立病院を受診する傾向にあります。私立病院は治療費が高額になりますので、渡航前には海外留学保険に加入するようにしましょう。
 
尚、日本人や日系人の医師がいる病院も存在はしているものの、一般的には医師以外の病院スタッフには英語が通じません。
薬は薬局で処方箋を示して購入します。薬局によっては医師が常駐しており、簡易的な診察と処方箋の発行であればお願いすることも可能です。

メキシコ国内においては、各地で頻繁に殺人・強盗などの犯罪が発生し、日本人も被害に遭っているため、常に警戒しなくてはなりません。殺人に関しては、犯罪組織間の抗争や犯罪組織と治安当局の衝突によるものが多く、これらは一般市民を直接標的にしたものではありませんが、銃撃戦の現場に遭遇して被害に遭ったり、犯罪組織の活発な活動により、該当地域の治安が急激に悪化したりするなどのリスクがあります。そのため州や都市間における陸路での移動は、強盗や誘拐の被害に遭うリスクが高いので、できるだけ航空機を利用することをお勧めします。陸路で移動する場合は、昼間の明るい時間帯に有料高速道路を利用し、州境の山岳部・農村部など、人家の少ない地域を通行する場合は、不用意に停車せずに、計画的な休憩や給油を心掛けるようにしましょう。
また、単独や少人数での徒歩移動などの際に、絶えず周囲の状況を確認することで、犯罪に遭う確率はかなり低くなります。例えば、曲がり角を曲がる際に後方を確認するなどで、犯人側に注意深い人物であることを認識させることができ、犯行を断念させるなどの効果も期待できます。
 
  • 外出時には必ず鍵を掛けましょう
  • 長期的に家を空ける際は、信頼できる人に定期的に家を確認してもらいましょう
  • 不要な貴重品や重要書類、カードなどは携帯しないようにしましょう
  • 高価な装飾品、カバン、時計などを身につけないようにしましょう
  • 見知らぬ人から話しかけられたら注意しましょう
  • デモや事故などの騒ぎが起きている場所へは近づかないようにしましょう
  • デジタルカメラや地図、携帯電話を人目につくように持つなど、旅行者に見える服装や行動をしないようにしましょう
  • 自動車やバイクからのひったくりを警戒し、動きに注意しましょう

学生の場合は「学生一時居住者用査証」が該当し、これは報酬を得ることができない種類の査証のため、アルバイトも不可となります。

多くの州において、公共の場所における飲酒は禁止されています。また日本とは異なりメキシコではチップを払う習慣があり、レストランにおける飲食では10~15%ほどが妥当だとされています。あくまでもチップの支払いは任意ですが、10%以下だと店員さんから嫌な顔をされることも。屋台での飲食においては、チップを支払う人や払わない人、その額も様々であり、そこまで義務化はされていません。

首都メキシコシティの標高は最も低い地点でも2,240mと高く、空気中の酸素は平地の4分の3程度であるため、高山病に注意しなくてはなりません。
慣れない環境なので、いつも以上に体力を消耗しやすく、高地に適応するまで、頭痛や動悸、息切れ、吐き気、不眠など、軽度の高山病の症状が出る場合があります。短期的に滞在している人には、寝ようとしても数時間おきに目が覚めてしまい、体調を崩す人も多いようです。高地に適応できるまでは、なるべくアルコールの摂取を控え、水分を多めに摂ることが推奨されています。

メキシコでは都市部含め、英語を話せる人は非常に少ないため、スペイン語を日常会話レベルで話せることが必要となります。ただメキシコ人は基本的にフレンドリーなので、スペイン語が話せなくともどうにかしてコミュニケーションを取ろうとしてくれるところもメキシコという国の魅力の1つと言えるでしょう。

銀行口座開設
メキシコにある銀行の一例として、銀行口座開設に伴い、以下のような資料の提出が求められます。
  • パスポート
  • 光熱費支払い証明書(直近3か月以内のもの)
  • 毎月の収入証明(クレジットカード申請の場合)
  • 在留カードもしくは法的な滞在を証明できる資料
他国と比較して銀行口座開設は容易にでき、あまり審査などは厳しくありません。メキシコにおいてデビットカードが一般的です。一方、クレジットカードを作りたいとなると、外国人であるため信用の履歴(他クレジットカードなどの使用履歴)がないため、メキシコで収入を得るようになってから数年経たないと審査が下りないことも多々あります。
基本的に米ドルは幅広く流通しているため、現地通貨(ペソ)の口座開設と共に米ドルの口座開設を検討しやすいことは魅力的です。
 
両替
メキシコ国内にある銀行の多くで両替を行うことができますが、各銀行に口座を開設していない場合、両替できる金額が制限される場合もあるので注意が必要です。

海外送金
銀行に口座を持っている場合、オンラインバンキングやアプリで送金を行うことができることもあり、その際に発生する手数料は比較的安価です。口座を持っていない場合、銀行の支店で海外送金を行うことも可能ですが、その場合の手数料は割高である場合が多いので注意しましょう。海外送金を行う際は、日本で海外送金を受け取る手続きも必要になるため、そちらは日本の各金融機関で確認が必要です。

メキシコではSIMカードを簡単にコンビニなどで安価で購入することができます。
携帯電話会社は、主なところでは以下のキャリアが挙げられます。
Telcel
Movistar
AT&T
 
その他、市場競争は高まっているものの、やはり老舗のTelcelのカバレッジ率が高いという声もあります。
 
Telcelの場合、プリペイドが主流であり、方法は以下の通りです。
①SIMカード購入時に50メキシコ・ペソをチャージしてSIMカードをアクティベーションする
②SIMフリーの携帯電話・スマートフォンにSIMを挿入
③SMSテキストメッセージが届き、回線が使えるようになる
 
同社のプリペイド用プランは以下の通りです。ほとんどのプランにおいて、電話やテキストメッセージ、ワッツアップ、フェイスブックなどが使い放題です。
100メキシコ・ペソ、使用可能期間15日間、1.3GB
150メキシコ・ペソ、使用可能期間25日間、2GB

メキシコシティの交通手段の1つである地下鉄は、1乗車5メキシコ・ペソです。日本とは違い、距離で金額が変わるのではなく一律同額であり、乗り換えも特定の路線以外は同切符を使用して行うことができます。
タクシーの主要プラットフォームの1つであるUberは、メキシコシティ国際空港からセントロ(中心街)までの12.1キロの距離で約150メキシコ・ペソです(混雑や需要に応じた価格変動を考慮しない金額)。また州によっても価格は異なり、モンテレイやグアナファトなどの市は割高です。
 
タクシーは、無線タクシー、空港タクシーなどの予約制のタクシー、または配車アプリ(UberやDidiなど)を利用しましょう。流しのタクシーは、犯罪被害に遭うリスクが高いため、利用しないようにしましょう。特に夜間一人の場合は、目的地以外の方向に走って急停止し、運転手と仲間が乗り込んできて強盗被害に遭うリスクなどもありますので、絶対に利用しないようにしましょう。タクシー配車アプリにおいても、強盗、強姦などの被害が多数報告されています。十分注意してください。
 
比較的安全と言われているメトロバスや、他の路線バスにおいても、スリの被害が出ているため、混雑している場合は居眠りをしないなど、注意が必要です。州間の移動に使用することのある長距離バスは、昼間の一等バスを利用し、強盗やスリが多発する夜行長距離バスの利用は避けましょう。特に、足元に置いている荷物の中身を座席の下から窃取する事件が頻発しているので、荷物からは目を離さないようにしましょう。メキシコシティなどの大都市にある、ペセロまたはミクロと呼ばれる小型の乗合バスは、特に強盗が多発しているため、利用しないようにしましょう。
 
地下鉄の利用もなるべく控え、特に夜間や人が少ない時間帯の利用は避けましょう。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。