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このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

ニュージーランドの教育システムは3つのレベルに分かれています:
①幼児教育:出生から就学年齢まで
②初等・中等教育:5歳~19歳まで
③高等教育:高等教育と職業教育

幼児教育(Early childhood education:ECE)
幼児教育は義務教育ではないものの、ほとんどの子どもがECEに通っており、ECEに通う全ての子供に対して、ニュージーランド政府は週20時間までの費用を全額補助しています。

初等・中等教育
ニュージーランド市民または永住権保持者であれば、5歳~19歳まで無料で公立学校(政府が所有し、資金を提供する学校。現地の生徒の85%が通学)に通うことができます。公立学校の他にも私立学校やマオリ語で教育する学校(kura kaupapa Māori)もあります。
ニュージーランドにおける義務教育は、6歳~16歳までですが、ほとんどの小学校では生徒が5歳になったその日からスタートするのが一般的です。

ニュージーランドの学校の教育制度は1年生~13年生までで構成されています。大きく分けて初等教育は1年生から始まり8年生まで(5~12歳頃)。中等教育は9年生~13年生まで(13~18歳)となっています。

セカンダリースクール(Secondary School)と呼ばれる中等教育は、ニュージーランドではカレッジ(College)またはハイスクール(High School)と呼ばれることが一般的です。9年生~13年生の5年間で、9・10年生はジュニア、11~13年生はシニアと呼ばれます。ニュージーランドのほとんどのセカンダリースクールでは、NCEA(National Certificate of Educational Achievement)いう中等教育で就学する学生の達成度を評価する教育システムに則って学んでおり、それぞれの課題やテストで一定の基準を満たすと単位(Credits)が与えられます。

NCEAにはレベル1~3があり、無事に全必要単位を取得し終えると、それぞれ11学年修了相当でレベル1、12学年修了相当でレベル2、13学年修了相当でレベル3の教育修了資格を得られます。これらの資格はニュージーランドおよび海外の大学やその他高等教育機関による選考の際や、就職する際にも用いられる大切な資格となっています。

NCEAは、ニュージーランド資格庁(New Zealand Qualifications Authority:NZQA)によって科目や単位数、必要となる知識やスキルの基準が定められており、ニュージーランドの教育のレベルを管理しています。

NCEAのほかにもケンブリッジ国際カリキュラム(Cambridge International Examinations:CIE)や国際バカロレア(International Baccalaureate:IB)などのプログラムを提供している学校もあります。

高等教育
ニュージーランドには8つの国立総合大学があり、各大学では幅広い科目で、さまざまな学位取得の機会を提供しています。その他にも、各種職業資格の取得を目的とする工科大学(Institutes of Technology)やポリテクニック(Polytechnics)(いずれも国立高等専門教育機関)、民間の訓練施設があり、入門課程から学位取得まで、専門的・職業的な教育・訓練を行っています。


ニュージーランドにおける初等および中等教育は4学期制(学期のことをターム(Term)と呼びます)をとっており、入学時期は1月末~2月初め、1学期は2~4月半ば、2学期は5~7月末、3学期は7月半ば~9月末、4学期は10月~12月半ばまでで、およそ一か月半の夏休みとなっています。

大学などの高等教育では2学期制(大学ではセメスター(Semester)と呼びます)をとっており、入学時期は2月半ばで、前期(First Semester)が2月~6月、後期(Second Semester)が7月~11月となっています。長い夏休み期間を利用したサマースクール(Summer School)と呼ばれる短期集中講義を実施する大学もあります。

ニュージーランド教育制度図

文部科学省、世界の学校体系(ニュージーランド)より作成

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。