大学・大学院・短期大学・専門学校
奨学金留学
体験レポート
留学先国・地域:英国、エディンバラ
留学期間:2021年9月~2024年7月
学校名:エディンバラ大学
専攻名:Computer Science
留学形態:学士課程
奨学金名:JASSO給付型「海外留学支援制度(学部学位取得型)」
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
留学前の動機は以下の三つでした。
- Computer Scienceの諸分野に関する充実した授業を受講したい
- 世界中から集まる同じ志しを持つ学生や研究者と切磋琢磨したい
- 主体性が当たり前の自由な環境で、制限を受けずに自己研鑽に励みたい
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
Computer Scienceで世界トップレベルの教育を行っている大学は米国と英国に集中していたため、米国と英国を選んで出願しました。その中で受かったのがエディンバラ大学だったのですが、世界有数規模の情報学科を置くグローバルな大学であるため、これらの目標を追うのに適していました。授業料も米国よりは低く、生活費や生活環境もロンドンの大学より良いため総合的に良い大学でした。
一方、交換留学では米国のペンシルベニア大学に行きました。当時から私は技術と社会をつなげる仕事(具体的には、テクノロジーを使って公共機関やビジネスのスケーラビリティを向上する仕事)をしたかったため、ビジネスやマネジメント、イノベーションについて世界トップレベルの大学で学びたいと思いペンシルベニア大学を選びました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、情報収集、学校選定、出願、ビザ申請など、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学を思い立ったのは高校在学中で、先生や同級生と一緒に準備しました。情報収集は常に行なっていて、最近はインターネットで簡単に留学先についてほとんどのことは調べられるようになりました。
学校選定は高校2~3年、出願は各大学で時期が決まっていて、英国・米国ビザ申請は渡航数ヶ月前だったと思います。
留学の準備は正直申し上げると長期勝負になると思います。世界中の学生が限られた教育機会を狙って対策しているので、どうしても近道はありません。(すでに語学力、出願する分野での実績、周りにサポートしてくれる人がいる場合は除く)
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
Redditでは高校生が欧米の大学に進学するためのコミュニティがあります。ここには大学の入学審査担当者や留学中の先輩もいるので情報収集の一環として見てみるのも良いでしょう。 また、私は関係者ではないですがatelier basiという進学サポートコミュニティ(無料)についても良いと聞いています。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
大学経由、友達経由、オンラインなど色々な方法で探しました。最初は大変ですが友達ができると見つかりやすいと思います。ルームメートは相性が悪いと留学生活がとても大変なものになるため、なるべく早く住まいを探すことをお勧めします。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
行っていませんでした。専攻の専門用語に関しては授業を聞いて課題をやれば大体身に付くと思います。
Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか?
いいえ。自分の将来を決める重要なことですので、ご自分でお調べになった方が良いと思います。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか?
国内の奨学金はJASSOのウェブサイトに一覧が載っているのでこれを参考にしました。今は当時よりも手厚い奨学金が増えていると思います。
海外留学奨学金検索サイト
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)? 日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
人によって違いますが、私は学校生活の楽しみはやはり友達と議論することだと思っています。これは日本でも海外でも同じだと思います。そのためにも、気が合って尊敬できる友達を見つけるのが大事だと思います。朝起きて朝ごはんを食べながら友達と議論し始めて、昼ごはんをほぼ食べないで夕方になって日が沈んで、夕食後もお酒を飲みながら議論して寝るという日もありました。当時は当然だと思っていましたが、本当に特殊な環境だったと今では思っています。
もちろん、海外なので自炊したり、日本のご飯が恋しくなったりと、色々大変なこともありました。そういう意味でも、一回海外に出て日本のありがたさを痛感するようになりました。
Q. 学校外の生活はどうでしたか? 寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
エディンバラはとても過ごしやすい街で、冬は寒くて暗くて大変なのですが、春夏はとても快適です。ハイキングも簡単にできますし、一回オーロラも見えたことがありました。治安も良く、学生生活を送るには優れていると思います。観光都市でありヨーロッパ中に格安航空が就航しているため、欧州の観光が簡単にできます。ただし、町の規模は小さいので町の中でやることは限られます。Computer Scienceの学生は週末も勉強しているのであまり関係ありませんでしたが。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
3~4年くらい留学していると1つや2つみんな大きな悩み事に当たります。自分は米国に交換留学している時のルームメートとの調整が大変で、今でもトラブルが蘇ってきます。寝る前に明かりを消すのではなく明かりをつけたり、エアコンをガンガンにして部屋が冷えたり、朝5時に酔っ払って帰ってきたり、さらにここには書けないようなハプニングも...
どのような悩み事にしろ、一人で抱え込まずに早い段階からトラブルを察知して相談するのが大事だと思います。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか? 留学前と比べて成長した面はありますか。
もちろん大きな学び得てたくさん成長しました。特に、ソフトウェアエンジニアとして不可欠なComputer Scienceの知識をしっかり得られたことは大きいと思います。最近は大学に行かなくてもComputer Scienceを独学できるようになりましたが、しっかりとしたプログラム・学習環境・指導教員がいる中で学べることはこれからも価値があると思います。
ペンシルベニア大学で得たことはこのページの一番したのリンク先のブログに書いているのでそちらも参照してください。
Q. 留学後の進路について教えてください。
Palantir Technologiesというデータ・ソフトウェアプラットフォーム企業の東京オフィスでエンジニアとして働いています。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
過去にも体験談を執筆しているのでよかったらあわせて読んでみてください。
挑戦を応援しています!
英国の体験レポート一覧へ戻る