留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

物価は全体的に地域により差があり、ロンドン南東部が高く、北部やスコットランド、ウェールズでは安い傾向が見られます。

扶養家族なしでイギリスに来る留学生の場合、留学中の滞在費、請求書、食料品、その他さまざまな生活費を賄うために、ロンドンでは月額約1,300~1,400ポンド、イギリスのその他の地域では900~1,300ポンドを目安として考えましょう。

交通費と光熱費は地域により大きく異なり、2022年時点の調査で(留学生ではない)一般家庭の交通費が58.8~83.8ポンド、光熱費は57.7~141.8ポンドとなっています。

大学が所有する寮は、主に1年生のために用意されています。キャンパスに近くにある他の宿泊施設よりも安い傾向にあります。民間の学生寮は通常、イギリス全土にチェーン展開している学生寮の一部で、同じ大学に通っていない学生と一緒に住むこともあります。学生寮に入ることを希望しない、あるいは学生寮に入れなかった場合は、一人で、または他の学生と一緒にルームシェアをすることになるでしょう。

家賃はイギリス全土で大きく異なります。新しい宿舎で高速Wi-fi付きの部屋を週175ポンド以上で提供している大学もあれば、共同バスルームのあるフラットで、改装されていない古い部屋を週115ポンド程度で提供しているところもあります。民間のシェアハウス(一般的に2年目や3年目に入居する)は、その状態や他のシェアメイトの人数によって価格が大きく変わります。Save The StudentのNational Money Survey 2023によると、2023年のイギリスの学生家賃の平均は418ポンドです。

学生寮の申し込みは、大学のアコモデーション・オフィスを通して行う必要があります。シェアハウスを行いたい場合、アコモデーション・オフィスや学生組合に、民間の賃貸物件を探している他の学生がいないか尋ねてみましょう。

イギリスの学生の食料品(パン、パスタ、ベイクドビーンズ、ツナ、自宅で自炊する食材など)に費やす金額は週平均44ポンドです。(2023年)

外食の費用感としては、カフェでカフェラテ1杯が3ポンド。ランチはカジュアルなレストランで15ポンド、少し良いレストランで30ポンドほどです。

テスコ(Tesco)、アルディ(Aldi)、リドル(Lidl)などのスーパーマーケットが学生に人気があります。
アジア食材のインターネット販売サイトのoriental martでは多様な日本の食品・食材を購入することができます。

公的医療サービスのNHS(国民保健サービス)があります。
ビザを取得して留学する場合、申請の一環として、NHSを利用するためのIHS(Immigration Health Surcharge)を支払います。学生ビザ保有者が支払う費用は年間470ポンドです。IHSを利用すれば、身体的・精神的な健康問題、事故・救急サービス、性感染症の診断、COVID-19ワクチンの接種など、必要に応じて医師に相談することができるほか、NHS歯科医による歯科治療も割引価格で受けることができます。NHSに加入していれば、留学中に民間の医療保険に加入する必要は特にありません。

比較的治安が良いイメージのイギリスですが、2021年にイングランドとウェールズで警察に届けられた犯罪総数は日本の刑法犯総数の9.8倍に相当します。犯罪被害に遭わないために普段の行動から以下の点を気を付けるようにしましょう。
・支払いの際、人前で多額の現金を見せない。また、多額の現金を持ち歩かない。
・かばんなどの身の回り品は常に携帯する。
・バッグのファスナーや留め具は必ず閉め、体の前で持つ。
・テーブルや椅子など、短時間でも荷物を置いたままにしないこと。
・貴重品はズボンの後ろポケットなど盗まれやすい場所には入れない。
・出入り口が背後にある場所での食事はできるだけ避ける。
・見知らぬ人に声をかけられても荷物から目をそらさない。
・深夜の外出は避ける。
・人通りの少ない道は利用しない。

ビザの種類によって、就学中または就学後にイギリスで就労できるかどうか、またどのように就労できるかが異なります。フルタイムの学位取得コースに在籍し、学生ビザを取得している学生は、就学中でもイギリスで就労することができますが、以下の条件と規則があります。
・大学の学期中は月曜日から日曜日までの7日間で20時間まで。
・休暇期間中はフルタイムで働くことができます。
パートタイム・コースの学生ビザを所持している場合は、有給・無給を問わず、イギリス内で就労する権利はありません。学生ビザの学生は一時的にしか働くことができず、自営業や起業、プロスポーツ選手や芸能人として雇用されることは許可されていません。

イギリスの交通は左側通行です。日本とは異なり、歩行中に車が止まってくれるとは思わない方がよいです。道路を横断する際は細心の注意を払うようにしましょう。

日本の法律とイギリスの法律には違いがあります。例えば、違法薬物(マリファナ、エクスタシー、LSD、アンフェタミンを含む)の使用や所持は禁止されており、護身用のCSガススプレー、銃、スタンガンの所持も禁止されています。ナイフの所持に関しても非常に厳しい法律と罰則があり、また18歳未満はタバコやアルコール飲料を購入することはできません。自動車を運転するには、適切な運転免許証の携帯と保険への加入が義務付けられています。薬物やアルコールの影響下での運転は重罪となります。

イギリスでは英語の他にもウェールズのウェールズ語、スコットランドのゲール語とスコットランド語、北アイルランドのアイルランド語とアルスター・スコットランド語、イングランド、コーンウォールのコーンウォール語などがあります。とはいえ、イングランド、北アイルランド、スコットランド、そしてウェールズ、どこに行っても主要言語は英語ですので、英語でのコミュニケーションが可能です。
 
イギリスでは、いろいろなアクセントがあり、近くにある都市でも違いがあります。例えばリバプールとマンチェスターは、比較的近い距離にありますが、アクセントは全く異なります。

留学生が銀行口座を開設するためには、次のような書類が必要です。
・パスポート
・留学先の学校の学生であることを証明する書類
・日本とイギリスでの住所を証明するもの
・日本の銀行からの照会状や取引明細書
 
2021年におけるイギリス国内の現金払いはわずか15%のみで、支払いの85%は、クレジットカードやデビットカードなどで決済されています。
 
イギリスポンドへの両替は、外国為替を取り扱う日本国内の銀行、空港や街の両替商で行うほうが、一般的にはイギリスで両替するよりも交換レートが良い傾向にあります。現地で最低限必要とされる現金を用意し、それ以外の支払いはクレジットカードを利用するのが良いでしょう。

一般的にSIMカードを入手するには、2つの方法があります。

SIMのみの契約:ネットワーク・プロバイダーの無料のSIMカードを利用し、月額料金を支払います。月々の料金が高いほど、月々得られるデータ量も多くなります。これらの中には、12か月の契約に固定されるものもあれば、1か月の契約で、解約するまでずっと契約し続けるものもあるので、契約する前に確認することが重要です。
従量制SIM:携帯電話をあまり使わないのであれば、'Pay as you go' SIMカードが最適かもしれません。データ通信、テキスト送信、通話をするには、携帯電話にクレジットを追加/補充する必要があります。

会社によっては、日本の住所に無料のSIMカードを送ってくれるところもあります。

スーパーマーケット、カフェ、駅など、無料Wi-Fiを提供する場所が全国にたくさんあります。ロンドンの無料Wi-FiホットスポットはWi-Fi Mapで確認できます。
民間の宿泊施設に住んでいる場合は、ほとんどの場合、ブロードバンドを通じてWi-Fiアクセスを自分で手配する必要があります。ほとんどのプロバイダーは12か月または18か月の契約を提供していますが、中にはより短い契約期間や学生割引を提供しているところもありますので、しっかりと調べることが大事です。

鉄道はイギリス全土を網羅しているので便利です。ロンドンでは地下鉄とバスが市内全域を網羅しています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。