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奨学金留学
体験レポート
Y.M.さん
留学先国・地域:イギリス
留学期間:2022年9月~2023年8月
学校名:The University of Edinburgh
専攻名:MSc Developmental Linguistics
留学形態:大学院への進学(修士号取得)
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
会社員として働く中で、やりがいを見いだせず長く悩んでいました。また、海外勤務を希望していましたが、なかなか実現せず、さらに海外赴任先での勤務内容にも魅力を感じないようになりました。コロナ渦もあり自分自身と向き合うことが増え、自分が心からやりたいと感じることが何か改めて真剣に考えた結果、学部時代ぼんやり考えていたもののなんとなく選ばなかった大学院進学の道を考え始めました。リサーチを進める中で取り組みたい研究課題が見えてきたため、海外大学院へ進学し、研究者を目指すことにしました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
論文を読んで気になる研究者が複数いたため、候補にあがりました。また、学部在学中に1年間交換留学で過ごした大学でもあったため、安心感がありました。当時の経験から街にも魅力を感じていました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
留学を決める前から前職での悩みを共有していたので、決断したときには応援してくれました。また、大学や奨学金の応募書類の添削や面接練習などに協力してもらいました。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
2021年6月 留学を決意
2021年6月~10月 志望校を選定
2021年7月~8月 TOEFL受験
2021年10月~12月 応募書類準備
2021年12月 応募
2022年2月 合格通知
2022年9月 留学
本当は、大学院の選定にもう少し時間をかけるべきだったと思います。仕事をしながらで時間がなく、リサーチが完璧だったとは言えないと思います。ただ、もう1年待つことは考えられなかったので、上記のスケジュールになりました。結果として、最短で渡航まで辿り着けたと思います。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
関連する論文を読み、希望する分野を研究している大学や研究者のウェブサイトで情報収集を行いました。また、SNS (Twitter)では進学を希望する大学院に通う学生とコンタクトを取りました。大学院生の読書会に参加させてもらったり、その繋がりから別の人を紹介してもらったり、研究のアシスタントをさせてもらったり、もちろん運もあると思いますが、SNSでの繋がりは侮れないと感じました。また、奨学金についてはブログにまとめている方がいたので、参考にしていました。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
2021年の夏(Applicationの4ヶ月前)に試しにTOEFLを受けてみたところ、Writingのスコアがとても低かったため、Writingに特化したテキストを使って勉強しました。仕事終わりに毎日1回(TOEFLのフリーライティング30分)書く練習を1ヶ月ほど行いました。3回目の試験で目標点を達成しました。
Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
利用しなかったです。理由は、エージェントがやってくれることを調べたところ、出願スケジューリング、大学の紹介、Personal Statementの添削、ビザサポート等だということでしたが、いずれも自分自身でできそうだと考えたためです。また、エージェントと繋がりのある大学しか紹介してもらえない可能性も懸念していました。Personal Statementの添削のみ知人経由でお願いできる人を探しました。
Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
自分自身の貯金と奨学金(JASSO学位取得型)です。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
雇用されている身から一度無職になって、海外転居ということになったので手続きが漏れなく行えているのか不安でした。ビザ関係は、公式ウェブサイトに書いてあることに従って行えば、学生ビザは簡単に取れます。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
イギリスの修士課程は1年しかないため、さまざまなことを並行して行わなければならず、非常に苦労します。個人的には、履修している授業のためのReading、履修している授業の課題、修士論文に向けた準備、修士論文の被験者確保のための活動、博士課程への応募の準備を並行して進めています。また、私の所属する修士課程は学部から直接進学した学生が多く、年齢の違いや将来への考え方の違いなどで友人作りに苦労しました。また、大学には様々なリソースがあるので、それらを最大限活用することをおすすめします(学費のもとを取るためにも)。たとえば、私の大学だと、キャリアサポートで1対1のカウンセリングをしてくれたり、博士課程の学生が1対1でエッセイのアドバイスをしてくれたりします。
Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
大学以外のコミュニティとも繋がりを持つと世界が広がって楽しいです。たとえば、私は子どもが好き、かつ研究にも関わるので、地域の子どもの勉強をサポートするボランティアをしています。エディンバラは、シティーセンターにも自然にも近いので、リフレッシュがしやすいです(センターまで徒歩15分、大きい公園まで徒歩10分)。大学院生用の寮はジムも近いので、週に3回ほど利用しています。エディンバラの街の治安は非常にいいです。夜中ひとりで歩いても問題ありません。
Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
上記の地域の子どもをサポートするボランティアをしています。ペアになって2週間に1回、勉強やクラフトをします。また、4月から日本語補習校で国語を教える予定です。毎週土曜日の3時間、日本と同じ教科書を使って小学2年生に国語を教えます。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
留学というよりは、全く違う分野の会社員(製造業の営業・購買でした)から海外大学院に進学して感じたことは、やはり自分の心がワクワクすることに従って行動してよかったな、ということです。また、日本か海外かは関係ありませんが、精神面を安定させる自分なりの方法を持っているのは重要だと感じました。
Q. 留学後の進路について教えてください。
2023年秋からの博士課程への進学を目指しており、現在その準備中です。23年からの進学が難しい場合には、Graduate visaを使って1年間イギリスでGap yearを取り、24年からの進学を目指す予定です。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
まったく別分野の仕事から海外大学院に進学することも可能です。興味のあることがあるなら、自分の心の声に従ってほしいと思います。
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