留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2025年に調査した内容を掲載しています。

アイスランドの物価は全体的に高いとされています。アイスランド大学によると、レイキャビク市福祉局の基準では、個人がレイキャビクで生活するために必要とされる最低費用は、月額224,333アイスランドクローナです。ですが、この金額はあくまで最低限の目安であり、実際の生活費はライフスタイルや支出の習慣によって大きく変動する可能性があるとして、同大学は以下のように目安を提示しています。
 
一人暮らしの生活費の目安
住宅費(光熱費込み):月額100,000アイスランドクローナ以上
食費・日用品:月額56,000アイスランドクローナ以上
書籍・学習教材:1学期あたり40,000アイスランドクローナ以上
公共交通機関:月額6,000アイスランドクローナ以上
レジャー費:月額22,000アイスランドクローナ以上
 
これらの費用を考慮し、十分な生活予算を確保することをおすすめします。

アイスランドにある大学の多くは学生寮を提供しています。詳しくは各大学に問い合わせましょう。例えば、アイスランド大学の学生は「Stúdentagarðar」を通して学生寮を申し込むことができます。レイキャビクは物価が高く、一人の家賃は前述の目安よりも高額となっており、通常、月120,000アイスランドクローナ以上必要となります。

アイスランド大学は、「Stúdentagarðar」のほかにも、以下の賃貸サイトを学生向けに紹介しています。

アイスランド大学の学生向け:
Stúdentagarðar[英語、アイスランド語]

賃貸サイト:
HousingAnywhere[英語など]
Byggingafélag námsmanna[英語、アイスランド語]
101 House[英語、アイスランド語]
 

アイスランドは物価が高く、「Numbeo」がまとめた生活費情報の外食の相場では、安いレストランでの食事が3,000アイスランドクローナ、中級レストランの2人分のコースメニューが17,500アイスランドクローナかかるとしています。学食を利用したり、自炊をしたりするとよいでしょう。
 
数は少ないですが、アジア製品を扱っているスーパーマーケットで、一部の日本食材やアジア系の調味料が手に入ります。

非EU圏からの留学生は、自国の健康保険など、アイスランド到着前に健康保険に加入している必要があります。薬局は「Apótek」と呼ばれ、夜間営業している薬局はごくわずかです。
 
アイスランドのすべての主要都市と町には医療センターまたは病院があり、緊急電話番号(24時間)は112(※救急車)です。
 
通常、医療を受けるには、アイスランド語で「Heilsugæslustöð」と呼ばれる健康管理センターに営業時間内に行く必要があります。アイスランドは、ホームドクター制度を採用しており、同国に6か月以上居住する方は、各地域の医療センターに所属する医師の中からホームドクターを選びます。滞在先の地域によって、掛かりつけの健康管理センターがあらかじめ振り分けられていますが、どの地域のセンターでも診察を受けることができます。緊急でない場合は、ホームドクターの診察を受け、専門的な治療が必要な場合は、担当ホームドクターから専門医の紹介を受けます。その他の医療情報や緊急医療機関や病院、健康管理センターのリストは以下の外務省のサイトをご確認ください。

外務省 世界の医療事情[日本語、英語]

治安は一般的に良いとされているものの、旅行者が強盗や暴行被害に遭った例もあるため、外務省は注意を呼び掛けています。詳しくは、外務省の安全対策基礎データや、在アイスランド日本国大使館が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」をご確認ください。

学生として滞在許可を取得している留学生がアルバイトをする場合、入国管理局に労働許可を申請する必要があります。許可された場合、基本的に週22.5時間の就労が許可されますが、仕事や学業の一環である場合や、学校の夏季・冬季休暇期間中に行われる場合は、さらに多く働くことができます。労働許可証でカバーされている雇用主のもとでのみ働くことができ、同許可証が発行されるまでは就労を開始することはできません。
 
なお、アイスランドには政府が定める公式の最低賃金は存在せず、雇用主と労働組合の団体交渉協定を通じて決定されます。

国全体に多くの火山があるアイスランドは、地熱エネルギーが豊富で、電力供給だけではなく、温泉や温水プールなどに活用され、数多くの施設があります。中でも人気の温泉施設の「ブルーラグーン」は、世界的に有名な観光名所になっています。
 
しかし、その一方で、2021年のファグラダルスフィヤル火山の噴火をはじめ、2023年、2024年にはレイキャネス半島で噴火が発生しました。当局は一部地域で警戒を呼びかけており、訪問する際には最新の情報を確認することが重要です。

アイスランドでは英語が第二言語として教えられており、多くのアイスランド人が英語を流暢に話します。アイスランド国籍取得希望者のために、アイスランド検定試験(Citizenship - Icelandic language exams by Mímir)が春と秋の年二回実施されています。

アイスランド大学によると、アイスランドではクレジットカードやデビットカードが広く使用されているため、これらのカードを持っておくことをおすすめします。地方などでは少額の現金が必要になることもありますが、同国では、空港や銀行、両替所、一部のホテルで両替ができ、ほとんどの町や都市にATMが設置されています。
 
また、「Study in Iceland」によると、アイスランドにはÍslandsbanki、Landsbanki、Arion Bankiの 3 つの銀行があり、学生向けにさまざまなサービスを提供しています。銀行口座を開設するには、Kennitalaというアイスランドの住民登録番号や有効な身分証明書 (パスポート)、学生証などの提示が必要です。住民登録番号は滞在許可を得た際に、入国管理局が登録を担うResisters Icelandに申請を行い割り当てられています。

アイスランドには主要携帯電話会社が3社あり、現地の空港、携帯キャリア、コンビニエンスストアなどでSIMカードを購入可能です。基本的に、契約には住民登録番号「Kennitala」が必要となる点に注意が必要ですが、プリペイドサービスにはKennitalaは不要です。大学や寮ではWi-Fiが利用できます。
 
Nova [英語、アイスランド語]
Síminn [英語、アイスランド語]
vodafone [英語、アイスランド語]

アイスランドは車社会です。現在鉄道は存在せず、公共交通機関としてはバスが主な移動手段となっています。バス会社
のStrætóは専用アプリを提供しており、スマートフォンでのチケット購入、バスの時刻表や運行状況の確認などが可能です。670アイスランドクローナの片道切符のほか、1か月5,600アイスランドクローナ、1年56,000アイスランドクローナの学生向け定期券も購入ができます。

Strætó [英語、アイスランド語]
 

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。