このページは2016年度の調査をもとに2020年7月時点で更新した情報です。
※このページでは、スペイン語の特殊文字や記号は、英語のアルファベットに置き換えています。
コスタリカ共和国は、面積51,100平方キロメートルを有する中米の国で、同じく中米のニカラグアとパナマと国境を接しています。人口は505万人(2019年、世界銀行)、首都はサンホセです。公用語はスペイン語、通貨はコスタリカ・コロン(CRC)です。
首都のサンホセ市を中心とする中央盆地の平均気温は25度前後で年間を通して大きな変化はありませんが、カリブ海側や太平洋側の低地部は年平均気温30度になります。季節は大きく乾季(夏)と雨季(冬)に分かれています。乾季(12月~4月)にはほとんど雨は降らず、日中の日差しが強い上に強い風が吹き、かなり埃っぽい一方、雨季(5月~11月)には午後ほぼ毎日雨が降り、湿度も高くなるので蒸し暑さを感じることもあります。
基本的にコスタリカは治安の良い国であり、外務省発表の海外安全情報でも、他中南米諸国と比較し、危険度の高いところは少ないといえます。ただし、首都サンホセ市を含む周辺地域では、麻薬組織が絡む凶悪犯罪が増加、また強盗や盗難が多発しているので、滞在中は十分注意する必要があります。貴金属類をはずす、昼夜を問わず単独の行動はなるべく避けるようにするなどの注意が必要です。 また、宿泊場所は多少料金が高くても安全なところを選ぶようにしましょう。
サンホセとニカラグア国境のペニャス・ブランカス、およびパナマ国境のパソ・カノアスを結ぶパン・アメリカン・ハイウェイを中心に、道路は地方都市までよく発達しています。ただし、中央台地周辺の道路は起伏と曲折、穴が多く、距離の割に移動に時間をかかります。自家用車以外の交通機関としては、バスおよびタクシーが一般的です。
<バス>
サンホセ市内および近郊へは早朝から深夜まで運行している。長距離バスはサンホセを起点に主要都市を1日数回往復している。
コスタリカには多数のバス会社があり、運賃は会社や走行距離によって変動する。公共サービス調整機関(ARESEP)のサイトで運賃を検索できる。
公共交通機関の運賃検索[スペイン語]
<タクシー>
流しのタクシーを容易に拾うことができるが、白タクの利用は控えたほうが良い。黄色い三角マークのついた赤色のタクシーが正規タクシー。料金は初乗り670コロンで、1キロごとに630コロン(市内)、650コロン(郊外)加算される。メーター走行が義務づけられているが、作動させない運転手もいるので注意すること。
<列車>
サンホセ郊外を繋ぐ列車(パバス-クリダバット間)が平日朝夕の通勤・通学時間に運行している。また、サンホセとエレディアやカルタゴ、ベレンを繋ぐ路線サービスも開始され、市民の交通手段として定着している。発着時刻は遅れることが多い。
コスタリカの人々の食生活は米、豆、パン、肉類(特に鶏肉)が主体です。食料は一年中豊富で、特に野菜、果物類は種類が多く廉価で入手することができます。どの町にもたいてい市場があり、平日に買い物をすることができます。また、スーパーマーケットは、アウト・メルカード(Auto Mercado)、マクシパリ(MaxiPali)、ペリメルカード(Perimercado)、メガスーペル(MegaSuper)など多数あり、衛生的に管理された食料品の購入が可能です。
贅沢をしなければ、食費は1週間で30米ドル程度です。
<主食>
米は1キロ2米ドル程度。長粒米のため粘り気はないが、もち米と混合して使うと日本人向きの味になる。パンは、食パンからバゲットまで各種ある。
<麺類>
カップ麺、インスタントラーメンは一般のスーパーマーケットで、うどん、そば、そうめんは東洋系食材店で購入可能。
<肉類>
鶏肉、豚肉、牛肉はスーパーマーケットや肉専門店で手軽に購入可能。肉専門店では好みの部位を必要量カットしてもらえる。そのほか、腸詰め類も豊富。
<野菜・果物>
農業国だけに種類が多く、大根、長ネギ、白菜、もやしなども入手可能。果物類もパパイヤ、マンゴー等に代表される熱帯のフルーツが豊富。
<魚介類>
市場に出回っている魚介類の種類は少ない。冷凍品を含め一般的に購入可能なものとして、エビ、ロブスター、イカ、タコ、アサリ、タイ、マグロ、サワラ、コルビーナ(タラ類)、ニジマスがあるが、鮮度を考慮して生食は避けたほうがよい。
<乳製品>
牛乳、バター、チーズ、生クリームなどが、スーパーマーケットや小売店で買える。
<調味料>
香辛料、ケチャップ、マヨネーズなど、一般的なものは揃っている。醤油、みりん、だしの素等も入手可能。食用油についても、コーン油、オリーブ油、ヒマワリ油、ヤシ油、ごま油などが購入可能。
<酒類>
国産ビール(Imperial, Pilsen等)のほか、ビール、ワイン、ウイスキー、ブランデーなどの各国からの輸入品が販売されており種類も豊富。
<飲料水>
一般に都心部では水道水が飲用可能であるが、濾過できれば更に良い。ただし、雨季の初めは煮沸したほうがよい。地方では、水道水は避けミネラルウオーターを購入するのが無難。
アパートにひとりで住んだ場合、家賃は350~500米ドル/月です。数人でシェアをすれば、さらに安くすみます。
携帯電話の通話料金は0.07米ドル/分。ケーブルインターネットの料金は、50米ドル/月です。
官庁や銀行、店舗の営業時間・休業日はそれぞれ若干異なりますが、一般的には官庁は午前7時~午後3時または午前8時~午後4時、銀行は午前10時~午後6時、商店は午前9時~午後7時くらいです。
チップの習慣は原則ありません。レストランでは、すでにサービス料が請求に含まれているので、チップを渡す必要はありませんが、ホテルや空港のポーターや駐車場の駐車係には渡します。