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奨学金留学
体験レポート
留学先国・地域:カナダ・バンクーバー
留学期間:2021年9月~2025年4月
学校名:The University of British Columbia
専攻名:Human Geography
留学形態:学士課程
奨学金:JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
小学生の頃から、カナダの大学で学びたいと漠然と思っていました。中学2年の夏、2週間ドイツで現地生と共に過ごす機会があり、そこで同世代の意識の違いを思い知らされました。彼らは毎日の会話から政治や環境問題について意見を交換しており、私もそのような環境で勉強したいと思うようになりました。そこから沖縄県費留学制度を使い、カリフォルニア州立大学やベルギーの現地高校に留学しました。そこで世界中からの留学生と出会い、大学でも国際的な環境で学びたいと思い、カナダ大学へ留学を決意しました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
私は幸いにもカナダ国籍を持っているため、金銭的な面でもカナダを選ぶことにしました。また、ブリティッシュコロンビア大学は北米で最も国際的な大学の一つとして知られており、世界中から集まる生徒たちと共に学びたいと考えて、この大学を志望しました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
私はひとり親家庭で育ちましたが、母は私の留学の夢に対して賛成してくれ、全力でサポートしてくれました。奨学金制度への申請では、書類作成や面接など大変なことも多くありましたが、母はいつも支えてくれ、おかげで今ここで多くを学んでいます。
留学の準備について
Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
高校1年生と2年生の間は、学業に力を入れると同時に、課外活動にも積極的に取り組んでいました。高校3年生が始まると、TOEFL試験の対策や大学出願の準備に専念しました。
Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
大学の公式ウェブサイトに加え、大規模な大学ではYouTubeなどで学生がさまざまな情報を発信しているため、それらを参考にして情報を収集していました。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
大学4年間は大学寮に住んでおり、寮の入居については大学側に直接申し込みを行いました。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
YouTubeでTED Talkを見たり、英語新聞を読んだり、TOEFLE参考書で勉強していました。
Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか? 留学の資金調達はどのように行いましたか?
留学申請準備の際、TOEFLを複数回受験したため数万円の費用がかかりました。また、渡航時期がコロナ禍だったため、現地到着後に2週間の隔離を要され、その際にも追加の費用が発生しました。JASSOの奨学金により授業料は全額カバーされましたが、私が留学しているバンクーバーは生活費が年々高騰しています。そのため、JASSOの月々の奨学金は家賃に充て、生活費は母からの仕送りに加え、大学2年次から始めたアルバイトで補いました。
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか?日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
毎日が刺激的で忙しいこともありますが、とても楽しい日々を送っています。一年次は言語の壁を感じ、リーディングやライティングに苦労することもありました。しかし、二年次からは環境に慣れ、学ぶこと自体がどんどん楽しくなってきました。また、私は友人にも恵まれ、寮生活ならではの経験を通じて、朝から夜遅くまで世界中から集まった学生たちと学び合い、たくさんの思い出を作ることができました。ここでは、誰もが学業にも遊びにも全力で取り組んでおり、キャンパスではさまざまな行事が開催されるため、毎日が本当に充実しています。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか?
一年次は、やはり言語の壁を感じ、課題をこなすのに人一倍時間がかかりました。また、寮生活では一日中友達が周りにいる環境の中で、1人の時間を作ったり、集中して勉強する時間を確保することにも苦労しました。
しかし、二年次からはそうした環境にも慣れ、自分なりの生活リズムを確立できたと感じています。 ここでは、多くの学生がクラブ活動やインターンシップなどの課外活動にも積極的に取り組んでおり、それらを学業と両立させるのは大変でしたが、とても充実した経験になりました。
Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
私は大学在学中の四年間、Recreation Events Staffとして働きました。そこでは、家族のような温かいコミュニティが築かれ、キャンパスに活気をもたらすことに貢献しました。また、大学の日本語クラスでティーチングアシスタント(TA)を務めるとともに、大学スポーツのイベントスタッフとしてのアルバイトも三年間続けました。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか? 留学前と比べて成長した面はありますか?
親元を離れ、慣れない土地での生活を経験する中で、自立心が育まれ、困難な状況にも自分で対処できる精神的な強さを身につけることができました。また、この経験を通じて、世界がより身近に感じられるようになりました。世界中に友人ができたことで、「行きたい国には行ける」「やりたいことは何でもできる」というポジティブなマインドセットが形成され、視野が大きく広がったと感じています。
Q. 留学後の進路について教えてください。
私は今年大学を卒業しますが、まずは大好きなバンクーバーで1年間ギャップイヤーをとり、働きながら友人と多くの経験を積みたいと考えています。その後、ヨーロッパの大学院に進学し、地政学をはじめとする分野を深く学びたいと思っています。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学は、勉強や学位以上の貴重な経験を得られます。この四年間を振り返ると、授業で学んだ知識以上に、友人と笑い合った時間や、課外活動で困難を乗り越えてイベントを成功させた達成感など、教科書やお金では得られない価値ある経験が心に残っています。日本を離れ、異国の地で暮らすことは毎日が新しい刺激の連続であり、この経験はこれからの人生において大きな糧になると思います。留学には、言語面や金銭面など多くの不安が伴うかもしれませんが、ポジティブな面を大切にしながら、ぜひ挑戦してください。
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