留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 奨学金留学

留学先国・地域:カナダ・エドモントン
留学期間:2018年9月~2025年1月現在
学校名:アルバータ大学
専攻名:古生物学・生痕学・堆積学
留学形態:学士~博士課程への進学(学位取得)
奨学金:JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)、留学した学校の奨学金
 

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
以前から海外大学に対する漠然とした憧れはありましたが、高校生の頃に何度か国内外での理系のワークショップに参加した経験から、海外の大学の雰囲気や、豊富な地学の試料に魅了され、留学を決意しました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
かねてより古生物学を学びたく思っており、フィールド・サンプルや過去の研究データ・研究室が揃っているアルバータ州・アルバータ大学を選びました。
 

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
留学を決意したのは高校3年の夏頃で、そこから直ちに出願に向けた準備(学校の出願要件の情報収集、TOEFL対策など)を始めました。
出願は4年の秋ごろに行い、アルバータ大学には12月時点で合格通知をいただきました。そこからは8月末までアルバイトをしながら、ビザの申請や寮・航空機の手配を行いました。ビザの申請には1−2ヶ月ほど時間を要したと記憶しています。

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
主に大学のウェブサイトと大学に実際に留学されている先輩のブログ記事を参考にしました。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか?
学部の1−3年は大学の寮に住んでいました(1年目は合格通知とともに寮への案内が送られてきました)。4年目以降は別の日本人とオンラインで物件を探し、シェアハウスのアパートに住んでいます。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
私は幸いにも幼少期から英語の勉強をしていたため、語学の基礎はありました。留学に向けてはTOEFL対策と、主にエッセイを書く練習を高校の先生の指導のもと行っていました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
いいえ。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
学部時代は学費が年間で約250万円、寮費・生活費が月約15万円でした。経費の大半は日本学生支援機構(学部学位取得型の海外留学支援制度)で賄っていましたが、毎年大学からも奨学金をいただいていました。大学院では学費が年間約100万円になり、生活費を含めた総経費は大学からのRAとTAの給料と奨学金で賄っています。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
時間に余裕を持ち、指示をよく読んで準備をすれば特に困ることはないかと思います。仮にミス等があっても、すぐに手続きを拒否されることは滅多にないので、落ち着いて先方の要求通りに対応すれば問題はありません。

Q. 留学中の学校生活はどうでしたか?日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
授業で一番楽しいのは、やはりロッキーで行うフィールドの授業でした。日本では見られないような堆積層を実際に歩きながら記録していくのは、とても面白い経験になりました。また日本では、まだあまり研究がされていない生痕学との出会いは、まさしく私の人生を大きく変えました。

Q. 学校外の生活はいかがでしたか?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
カナダには日本ほど娯楽施設もなく、冬は気温が-30℃まで下がることもあるので、家・レストラン・バーで友達とお酒を楽しんで過ごすことが多いです。車を持つようになってからは買い物やバードウォッチングによく行きます。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか? 
最も大変だったのは、やはり気候に慣れることだったと思います。しかしながら現地の人たちは様々な対応策を知っておられるので、どういう時にどういう格好をすれば良いかや、どこを通れば外になるべく出ずに済むかを見て学ぶことで、今は特に苦なく生活しています。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 
学部中は特にアルバイトは行っていません。大学院ではRAやTAとして大学でアルバイトをしています。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか? 留学前と比べて成長した面はありますか?
研究の道に進んでいることもあり、やはり英語での論文の執筆や発表をするスキルが大幅に伸びたと感じています。そしてフィールドでの経験を通して、堆積層や生痕化石を見る目が育っていると実感しています。

Q. 留学後の進路について教えてください。
学部卒業後はそのまま同大学の大学院に進学しました(現在)。大学院卒業後はアルバータ大学とは異なる場所(国等は未定)でポスドクを経て研究職に就きたいと考えています。またいずれは日本でも研究を行いたいと考えています。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学をするには準備や勇気が必要かと思いますが、その分たくさんの出会いや学びがあると思いますので、乗り越えて頑張ってください!

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。