留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:カナダ
留学期間:2022年9月から4年間
学校名:The University of British Columbia
専攻名:Urban forestry
留学形態:大学(学士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。

私は元々自然が好きだったので、自然に関する勉強がしたいと思っていました。色々な大学を調べていた際に、ブリティッシュコロンビア大学のウェブサイトでアーバンフォレストリー(都市森林学)という学問を見つけ、興味を惹かれました。私は東京で生まれ育ってきた中で都市の中に緑が少ないことを感じており、緑を増やすことでストレスフリーな街にしたいと思っていたのでアーバンフォレストリーは自分にぴったりだと思い、選びました。アーバンフォレストリーの学士号を取れるのは、世界中でブリティッシュコロンビア大学しかなかったため、留学を決めました。また、留学を通して自分の人生を豊かにしたいと思ったのも留学のきっかけです。


Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。

ブリティッシュコロンビア大学を選んだ理由は、アーバンフォレストリーの学士号が取れる唯一の大学であったこと以外に2つあります。1つ目は、キャンパスがあるバンクーバーが世界屈指の環境都市で、サステナビリティに関する取り組みを積極的に行っているということです。そのような都市に住みながら勉強をすることで、学校の授業だけでなく日々の生活から学べることがあると思いました。2つ目は、以前バンクーバーを訪れた際、大自然と都市が調和しているこの場所がとても気に入ったからです。


Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?

私は中学生の頃から英語が好きで海外に対する好奇心が強く、国際学科の高校に行ったり高校で1年間留学をしていたりしたので、海外の大学に進学をしたいと伝えた時は、特に驚くこともなく、留学を応援してくれました。環境の変化による健康面の心配はあったそうです。また、受験や入学手続きの面でも、両親は英語ができないので心配だったそうです。しかし、海外大学に詳しい学校の先生や、周りの海外大学に進学した人に分からないことは聞き、手続きは問題なくできたので両親も安心していました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。

2020年11月 色々な大学をリサーチ、比較、志望校決定
2020年12月~2021年3月 入学に必要な条件、併願大学、奨学金などのリサーチ
2021年7月 夏休みを利用してアイエルツの勉強
2021年8月 アイエルツ受験、受験に必要な点数取得。大学に提出するエッセイ作成開始 (12月まで時間をかけて作成)
2021年9月~10月 JASSO学部学位取得型奨学金に応募するための書類用意
2021年12月~2022年1月 JASSOの面接準備
2022年3月 大学とJASSOから合格をもらう
2022年4月~8月 ビザ手続き、入学手続き
2022年9月 出発

海外大学では高校の成績が重視されることが多いので、テスト二週間前は学校の勉強のみに集中し、普段の授業にも力を入れて取り組みました。


Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。

情報収集は、大学のウェブサイトを基本に行いました。志望校を決める際に、どのような授業があるのか、教授はどのような研究をしているのか、学費や入学に必要な条件、学校の特色はどのような感じかなどの情報を大学のウェブサイトを使って探しました。加えて、YouTubeで大学の名前を検索して学生の1日などの動画を見ることで、学生の目線から見た学校の雰囲気を知ることができました。また、奨学金を提供している団体がやっているオンライン説明会にも参加しました。わからないことがあったときは、大学に直接メールで問い合わせたり、海外大学に詳しい学校の先生や海外大学に進学した先輩に話を聞いたりしました。


Q. 語学学習はどのように行っていましたか?

私はとにかく沢山英語を使って人と話すことで英語を習得しました。高校生の時にオーストラリアに10ヶ月間留学に行ったのですが、行ってすぐの頃はなかなか現地の人の話しているスピードについていけず、聞き取れないし話せなかったのですが、そこで諦めずに、周りの人の話している英語をよく聞いて真似するようにしたり、わからなかった単語があったら自分で調べたり、休日も英語を話せるようにボランティアを始めたりして、とにかく聞く、話す時間を増やし、段々とできるようになりました。大学の入学条件で必要だったIELTS に関しては、通学中の電車の中や家で単語帳を見たり、過去問を沢山解いたりして勉強をしました。


Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?

留学サービスは利用しませんでした。利用しなかった理由は、高校で10ヶ月間留学していたこともあり、英語での手続きに問題がなかったためです。また、海外大学進学者が多い都立高校(東京都立国際高校)に通っていたため、先生方も海外大学に詳しく、わからないことは海外大学の担当の先生に聞くことができました。


Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。

日本学生支援機構(JASSO)の学部学位取得型の奨学金の試験を受けて合格し、授業料一年に250万円(上限)と、毎月奨学金を頂いています。また、ブリティッシュコロンビア大学にアプライした際に、エッセイと成績が優秀だったということで成績上位数パーセントの入学生がもらえる奨学金の受給者に選ばれ、授業料をサポートしていただいています。そのため授業料や寮のお金は奨学金で全て払わせていただいています。


Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。

大学にアプライする際は、エッセイや成績証明書、卒業証明書など必要な書類をオンラインでアップロードしました。合格のメールが届いてからは、指示に従って入学金をクレジットカードで払い、入学手続きが完了しました。ビザに関しては、大学に合格してからオンラインで必要書類をアップロードし、申請料金を払い、指紋をとりにビザ申請センターに行きました。ビザは大学から合格が届き次第すぐ申請できるようになるので、合格したらすぐに申請することをお勧めします。時間かかることもあり、入学に間に合わなくなってしまうことも有り得るためです。成績証明書などの書類も、発行に時間がかかるため余裕を持って申請することが大事です。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。

ブリティッシュコロンビア大学では9月から12月までが1学期、1月から4月までが2学期なのですが、学期中は勉強でとても忙しいです。ほとんどの授業でリーディング(授業の前に読んでいかなければいけない教科書や論文など)があったり、課題やテストが普段からあるので、授業以外に毎日4時間ほど勉強をしています。しかし、教授も学生も講義や課題に本気で向き合っているので、その中で学べるのがとても楽しいです。また、授業内では学生が活発に意見を交換するのですが、色々な考え方があって興味深いです。私は森林学部なのですが、土を使った実験や森の中で行う授業などもあり、実践的な学びができます。


Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。

私の大学はキャンパスが広く、キャンパス内に森やビーチがあるので、授業が終わった後や休日にそこを歩いたり、野生動物を見つけたりすることが楽しいです。アライグマ、フクロウ、コヨーテ、アザラシなどをキャンパス内で見つけました。他には古着屋さんに行ったり、外にご飯を食べに行ったりして遊ぶことが多いです。寮は1人部屋なので自分の時間もしっかり取れますし、友達が同じ建物に住んでいるので、すぐに会うこともできて楽しいです。キャンパス内は基本的には安全で、1人で問題なく歩くことができますが、ダウンタウンには治安が悪い地域もあり、薬物依存の人が多くいるため、昼夜問わず1人では歩かないようにしています。


Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)? 

アルバイトやインターンは現在はしていませんが、夏休みが長いので、その間にアーバンフォレストリーに関する仕事をしたいと考えています。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?

留学をしていると毎日、世界は広く世界には色々な人がいるということを感じます。ブリティッシュコロンビア大学には色々な国から来た学生がいるため、新しい文化や考え方を学べてとても面白いです。違いをリスペクトすることができるようになりました。普段の遊びで沢山ハイキングやビーチに行くので、山や海など自然の楽しみ方もわかるようになってきました。また、森林業界の最前線で活躍する教授から、最新の情報を教えてもらうことができ、日々の授業は本当に面白いです。


Q. 留学後の進路について教えてください。

将来は都市の緑地をデザインし、人と人との繋がり、人と自然との繋がりを作る仕事がしたいと思っています。卒業後どこに住むかはまだ決めていないので、大学に通っている4年の間にカナダでインターンシップやボランティアをしてみて、日本とカナダどちらで働きたいかを決めようと思っています。


Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。

留学は、お金のことや、1人で慣れない場所に行くことなど不安要素もありますが、絶対に行きたいという強い意志があれば、奨学金もあるので必ず留学をすることは可能だと思います。留学をすると、全て自分でやらなければならないため自立できますし、新しい場所でゼロから人間関係を作っていくためコミュニケーション能力も得られます。日本にいたら出会えない経験や考え方に出会い、人間として成長することができるので、留学をしたいと思っている方は、大変なこともあると思いますが、ぜひ頑張って留学を実現させてください。応援しています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。