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奨学金留学
体験レポート
留学国・地域:スウェーデン・ルンド
学校名:ルンド大学
専攻名:法社会学
留学期間:24年9月~26年9月
留学形態:修士課程への進学
奨学金:JASSO給付型「海外留学支援制度(大学院学位取得型)」
留学の動機について
Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
学部の卒業論文でスウェーデンの難民制度を扱い、難民に関する課題の政治的、法的、社会的な複雑さや急激に変動する政治情勢に対してより理解を深めたい、研究を続けたいと思うようになりました。民主主義や人道主義の視点(と課題)から、実証的な移民・難民政策の研究がより多く行われているヨーロッパの国で修士課程に進学しようと思いました。
Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
学部生の時に1年間交換留学生としてルンド大学で学び、その当時からスウェーデンで修士課程を学ぶことが頭の片隅にありました。ヨーロッパの各地の大学院にも応募していましたが、最終的に法社会学の専門性を学びたいという目的からルンド大学を選びました。
Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
私の両親は、目的を持って自ら決めた進路に対して、決して否定せず、支援をしてくれました。留学準備や現地での生活など、すべて自ら責任を持って行うことが大前提です。
留学の準備について
Q. 留学にあたってどのような準備を行いましたか。留学を思い立ってから、情報収集・学校選定・出願・ビザ申請など、それぞれの準備について教えてください。
「情報収集と学校選定」
専攻したい具体的な学問分野と国・地域を絞り、ネットで検索をすることから始めました。各大学が主催するオンラインの説明会に参加したり、日本国内で行われる海外大学院の合同説明会にも参加し、志望校を選定していきました。ある程度志望校の候補が絞れたところで、各大学院の学費や各国の生活費、ビザについて包括的に調査し、Excelにまとめました。
「出願」
第一に自分のやりたい研究と学びたい学問知識を書き出し、自身の研究を軸に、修士課程のプログラムに合わせた志望理由書を作成しました。志望校の中には推薦書が必須のところもあったので、大学の教授に連絡を取り、推薦書を作成してもらいました。
「ビザ申請」
すでに情報は収集してあるので、合格発表後、留学先大学の入学許可証が発行されてすぐに申請を行いました。その他必要書類について、銀行の残高証明書など用意できるものは事前に用意しました。
Q. 参考にした情報媒体があれば教えてください。
ルンド大学やその他大学院のウェブサイト、都内の海外大学の合同説明会、スウェーデン大使館主催のイベント
Q. 準備しておいてよかったこと、また準備すべきだったことなどはありますか。
特に修士課程への進学に関しては、自身の研究の軸を明確にすることが一番大切だと感じています。留学するまでにもさまざまな本や論文を読み、自主学習していました。学修だけでなく現地での生活も留学において重要な側面なので、住居、お金、ビザ、医療システム、言語、政治情勢などを事前に調べることも大事だと思います。
Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
入学については、ルンド大学から届くメールや情報に従って手続きを進めます。スウェーデンはデジタル化が進んでいて、大学の学生証とは別に、学生の身分をデジタルIDとして登録する必要があるため、その手続きも忘れずに行います。大学からの連絡やStudy in Swedenなどのウェブサイトに情報が載っているので、欠かさず確認することをお勧めします。
ビザの手続きは申請から許可が降りるまで数ヶ月かかるため、入学許可が降りたらできる限りすぐに申請することが大事です。スウェーデンの場合、渡航後、スウェーデン国内で居住許可カードの申請や住民登録の申請などがあるため、行政手続きについても上記の情報媒体で確認しておくと現地での生活がスムーズに始められると思います。
Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
ルンド大学の学生寮の抽選に応募し、住居を確保しました。ただし、抽選には時間がかかり、また当選確率や住居の環境の保証はないので、ルンド大学が紹介する外部の住居サイトやFacebookで詐欺に注意しながら探していました。
Q. 語学学習はどのように行っていましたか。
修士課程の言語は英語なので、留学前から英語の本や論文を読んでいました。在学中にスウェーデン語の学習も始めました。
Q. 留学(あっせん)サービスなどは利用しましたか。
利用していません。
Q.留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
奨学金の情報収集についてはすべてネットで調べ、申請条件に当てはまる団体に絞って申請準備を行いました。JASSOの海外留学支援制度(大学院学位取得型)は、学費と生活費が支給されるため、留学にかかった経費のほとんどは奨学金でまかなうことができましたが、留学中に円の価値が相対的に下がったことや、一般的に物価が高いことから、自身の貯金と親からの支援金も留学資金に含まれています。
ルンド大学の2年間の学費は約350~400万円で2年間の生活費の合計は約400万円です。
奨学金の受給総額は、22ヶ月分で合計約660万円です
留学中の様子について
Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
研究と生活の両方の側面で充実していたと思います。日本の大学との違いについては、授業のシステムが全く異なっていて、私のプログラムは週に1~3日授業もしくはセミナーがあり、それ以外は自主学習が基本です。授業も基本的には学生主体で議論や発表をします。その分課題文献が多いので、常に忙しくしていました。良い友人に恵まれ、一緒に勉強をすることでお互いにわからない箇所を質問しあっていました。スウェーデンは教授との関係性がフラットで、研究について何度も相談に乗ってもらいました。
Q. 学校外の生活はどうでしたか。寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
私は一人部屋のアパートに入居することができたので、静かな環境で生活することができました。基本的に自炊をしていました。ほとんどの休日は課題文献に追われていましたが、時間があるときは友人とカフェに行ったり、遠出したりしていました。
スウェーデンは他のヨーロッパ諸国と比べ、安全な国だと思います。普通に生活する分には事件に巻き込まれる可能性はないに等しいです。夜道も基本的に安全に歩くことができます。ただしどこの国においても危機管理能力は必要だと思います。
Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
冬の日照時間の短さが留学期間中に一番心身に影響を与えました。自然現象であり、どうしても身体的に倦怠感が続き、精神的に落ち込むことは避けられないので、外が暗くても規則的な生活を心がけ、積極的に友達と会うことで、皆お互い支え合っていました。
Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか。
2年目の一学期目に留学やインターンシップの機会が含まれており、ルンド大学の法社会学学部(修士課程を行なった学部)でリサーチインターンとして、民主主義と市民社会の抵抗に関するプロジェクトに携わりました。その他、ルンドにある移民を支援するNGOで、ボランティアをしていました。
留学後について
Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
修士課程での研究を終え、研究者として学術知識と研究スキルを身につけられたと感じています。また、スウェーデンで修士課程を修了したことは、学業成果だけでなく、文化的な側面も含めて、世の中を見る視点が豊かになったと感じています。
Q. 留学後の進路について教えてください。
博士課程への進学を検討しています。
Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
交換留学をする方に向けては、留学先での勉強はもちろん、その国や地域の歴史や文化を学び、人々との交流を最大限に楽しんで視野を広げてきてください。海外大学に正規入学で留学される方に向けては、自身の研究に対するパッションを信じて、あらゆる機会を生かしてください。
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