留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

スウェーデン 街並み

地域によって異なり、ストックホルムをはじめ、人口の多い都市部では物価が高い傾向があります。スウェーデン政府の留学情報サイト「STUDY IN SWEDEN」は、学生の毎月の生活費は家賃を含め10,314クローナ程度としています。毎月の交通費は、550クローナほどが見込まれます。水道光熱費ですが、スウェーデンの大学の場合、留学生は学生寮に入寮することが多く、寮費に含まれていることがあります。

学生寮については、大学の担当部署、または学生組合に相談してみましょう。担当スタッフが住居も含めて留学生活に必要な情報や知識を教えてくれます。ストックホルム大学のアルバノ地区にある学生寮の場合、学期ごとに家賃を支払います。

小型ワンルーム(約18m2)の場合は39,500~42,500クローナ/学期
大型ワンルーム(約31m2)の場合は53,000~54,500クローナ/学期

暖房、冷水、温水、電気、インターネット(Wi-Fiなし)が含まれます。電気を使いすぎた場合は、追加料金がかかります。
家賃は居住申し込みを確定させてすぐに20%+デポジットを支払い、残りの80%は学期の半ばに支払うこととされています。次の学期も借りる場合は、新学期が始まる前に20%を、残りの80%を新学期の半ばに支払うことになります。

留学生向けに、学生寮選びをサポートするサービスも提供している大学もあります。学内と比べて家賃等のコストが割高であるケースが多いものの、学外での生活を選択する学生もいます。
 

ストックホルム学生住居協会(SSSB: Stiftelsen Stockholms Studentbostader)は学生が運営する財団で、ストックホルム市内全域の物件情報を管理しています。空室待ちの登録をしておけば、空室情報が入手できます。ただし、空席待ちに登録しても、ストックホルム、ヨーテボリ、マルメ、ウプサラ、ルンドなどの都市では、何年も待たなければならないこともあります。

スウェーデンで住まいを見つけることは簡単ではないので、日本にいる間から色々な情報を集めて、早めに準備を始めてください。
特に、首都のストックホルムや大学都市のウプサラ、ルンド、大都会のヨーテボリ、マルメなどは、より早くに住居探しを始める必要があります。なかなか良い物件が見つからない場合は、学校の近辺にこだわらず、範囲を広げてみるのも一考です。地下鉄やバスで10分ほど学校から離れただけで、状況が変わることもあります。

食費は、1か月につき2,700クローナほどが見込まれます。ビッグマックの価格で国々の物価を比較するビッグマック指数では、2024年1月現在、スウェーデンは5.87米ドル。日本の3.04米ドルと比較すると、約1.9倍になります。

EU加盟国が増えたことで、スウェーデンでも新鮮で多様な食材が安く手に入るようになり、食生活が豊かになりました。全国に、COOP(コープ)、ICA(イーカ)、Hemkop(ヘムショップ)、LIDL(リドル)などの大手スーパーチェーンがあり、自炊する学生には便利です。
ストックホルム市内には、日本の食材を扱う店もあります。

保険適用なしの医療費は非常に高額になるため、スウェーデン政府は留学生に対し、渡航前の医療保険等への加入を強く勧めています。

【滞在が1年以上の留学生】
1年以上の居住許可を取得している留学生は、スウェーデンに到着後できる限り早く、居住地を管轄する税務署(Skatteverket)で住民登録をしましょう。登録をすると個人識別番号(Personnummer)が与えられ、スウェーデン医療保険制度へ加入することができ、スウェーデン国内において、スウェーデン人同様の医療サービスが受けられます。
ただし、この医療保険はスウェーデンへの渡航中、またはスウェーデン国外での傷害や病気はカバーしていませんので、注意しましょう。

【滞在が1年未満の留学生】
1年未満の居住許可を取得している場合には、居住地を管轄する税務署(Skatteverket)より調整番号(Samordningsnummer)が与えられますが、これは、個人識別番号(Personnummer)とは異なるもので、スウェーデン人と同じ費用で医療機関を利用することはできません。そのため、海外での事故、病気をカバーする保険に、渡航前に加入しておくことをお勧めします。日本の外務省が提供する「世界の医療事情」は、スウェーデンの医療について次のように紹介しています。

「医療施設や医療技術の水準は高いものの、外来の場合、医療機関で長時間待たされることがあります。10月中旬から2月ごろにかけて、くもりの日が続くことで、日照時間の不足による精神的な健康障害が報告されています」

治安:平和や経済を専門とするオーストラリアのシンクタンクVISION OF HUMANITYの独自調査によれば、スウェーデンは2023年の世界平和度指数で世界28位(日本は9位)でした。
外務省の「安全対策基礎データ」によれば、スウェーデンは一般に「治安が良い」と認識されていますが、決して油断せず、十分に警戒することが必要です。
 

在留制度上、留学生であっても就労は可能で、週ごとの上限時間なども設定されていません。しかし、スウェーデンで学生がパートタイムの仕事を見つけるのは、簡単ではないようです。

地域の「熱・電力供給会社」から温水が住宅やビルに集中して配管される暖房方式なので、1年中どこでも快適です。
真冬でも家のなかでは、Tシャツ1枚で過ごすスウェーデン人が少なくありません。外に出るときは、その上に防寒用のコートを着て、室内でまたすぐTシャツになれるよう工夫しています。夏でも夜は寒くなることが多いので、日本から防寒用コート、セーター、帽子は持って行くようにしましょう。
役所でも会社でもネクタイに背広というスタイルは少ないです。大学では、教授もラフな格好をしています。よほど特別なパーティなどを除き、日常ではさほど衣服に神経を使う必要はないでしょう。
一方、冬場の靴には十分注意を払ってください。街中の歩道が凍結することも多く、現地の人でもよく転びます。転んで怪我をしないように、自分にあった、転ばないような靴底のものを用意して行ってください。冬場に向けて登山靴を履く習慣をつけるのも良いでしょう。また、現地にてスパイク付きのスノーブーツを購入することもできます。

非英語圏における各国の英語力を指数化した英語力指数(English Proficiency Index)で、スウェーデンは6位になるなど、全体的に英語力が高いと評価されています。このため、ほとんどの地域で、英語で日常生活を送ることができるでしょう。

EU圏外からの学生が銀行口座を開設するには、以下の書類が求められます。
・入学許可証(12か月以上の在留期間が記載されているもの)
・パスポート
・在留許可証
・スウェーデンにおける住所

必要書類については、銀行や支店によって異なります。また、大学と提携している銀行もあるため、口座の開設に関しては事前に学生組合に相談してください。

スウェーデンは、世界でもキャッシュレス化が進んでいます。スウェーデンで生活する上で、クレジットカードは欠かかせず、少額の支払いにもクレジットカードを使う人が多い特徴があります。Swishと呼ばれる非接触型決済システムが広く普及しており、スウェーデンの銀行口座と個人番号を保有している人であれば、留学生であっても、アカウントを開設できます。
スウェーデンの銀行に口座を開設した人は、日本の銀行からの送金を受け取ることができます。また、銀行送金よりも手数料が割高になりますが、TravelexやWestern Unionなどの海外送金業者のサービスも利用できます。

各大学ではコンピュータルームが充実し、キャンパス内で無線LANが使用できます。学生寮でも学生用の民間アパートでも無線/有線LANが備わり、特別の手続きをしなくても利用できることがあります。月々の電話やインターネットのコストは平均で400クローナほどと言われています。学生寮の家賃には、インターネットへのアクセスが含まれていることが多いようです。

ストックホルムでは、地下鉄、バス、日本の市電に似たトラムが利用できます。ストックホルムでは地下鉄が発達しており、3路線7系統がストックホルム駅を中心に走っています。全部で100駅あり、そのうち47駅が地下にあります。その他、各都市に公共バスなどの交通機関があります。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。