留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先:オランダ・アムステルダム
学校名: アムステルダム自由大学
専攻名: 国際ビジネス法 (気候変動と企業)
留学期間:2024年8月~2025年7月
留学形態:修士課程への進学
奨学金:利用なし

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
私はこれまでに2度の留学を経験しています。1回目は大学の交換留学、2回目は大学院への正規留学です。

1回目の留学を志したきっかけは、自身の成長のために新しい環境に身を置く必要があると考えたことです。当初は日本で就職する進路を想定していましたが、コロナ禍を機に英語学習に取り組む中で、異なる文化や価値観に直接触れたいという思いが強まり、留学を決意しました。

その後、学部で国際ビジネスやサステナビリティに関する学びや、WWFジャパンや環境関連プロジェクトといった環境分野の活動に参加する中で、「法律と気候変動」という分野に強い関心を持つようになりました。これを体系的に学ぶため、2回目の大学院留学を決意しました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
1回目の留学先は、イギリスのシェフィールド大学です。英語力を実践的に伸ばすため、英語を母語とする国への留学を希望していました。その中で、シェフィールドは学生都市として学習環境が整っており、自然も豊かで落ち着いた環境である点に魅力を感じ、進学を決めました。

2回目は、オランダのアムステルダム自由大学を選びました。同大学には、国際ビジネス法と気候変動・企業のサステナビリティを横断的に学べる修士プログラムがあり、自身の関心分野と一致していたためです。また、ヨーロッパはサステナビリティ政策や規制が先進的であり、実務に近い視点で学べる点も重要な決め手となりました。

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか。
全面的に協力してくれました。

Q. 留学にあたってどのような準備を行いましたか。参考にした情報媒体があれば教えてください。
ブログ、公式大学ウェブサイト

Q. 準備しておいてよかったこと、また準備すべきだったことなどはありますか。
準備してよかったことは、英語力の向上です。渡航前に一定のレベルまで英語力を高めておいたことで、授業への参加や現地でのコミュニケーションが円滑に進み、早い段階で環境に適応することができました。
一方で、事前により準備すべきだった点は、銀行口座の開設など金融関連の情報収集です。現地特有の手続きや必要書類について理解していれば、到着後の生活立ち上げをよりスムーズに進めることができたと感じています。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか。
手続きは、過去の留学生の体験談やブログを参考に進めました。基本的な流れは共通しているため、それらの情報は有用でした。

ただし、オランダでは独自に準備が必要な書類も多く、事前の情報収集の重要性を実感しました。特に学生登録やビザ関連の最終手続きは現地到着後に行われるため、大学からのメールをこまめに確認し、同時に他の留学生と情報共有を行うことが重要です。

Q. 留学中の住まいはどのように探しましたか。
主に大学の寮や、大学と提携している不動産会社が提供するアパートに居住していました。また、現地で知り合った友人とシェアハウスで生活した経験もあります。
オランダは特に、住居を探すことが難しいので大学経由で学生寮を確保することが大切です。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか。
渡航前は、英語で行われる授業の履修やオンライン英会話を通じて基礎力を強化しました。渡航後は、シャドーイングやセルフレコーディングを継続的に行い、特にスピーキング力の向上に重点を置いて学習しました。

また、授業でのディスカッションや日常会話を通じて、実践的なコミュニケーション能力を高めました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか。
利用していません。

Q. 留学にはどのくらい費用がかかりましたか。留学の資金調達はどのように行いましたか。
大学院での留学には、学費として概算で約600万円がかかりました。資金は主に親からの支援を受け、生活費については現地でのアルバイトによって賄いました。

Q. 留学中の学校生活はどうでしたか。日本の学校との違いや、海外の学校だからこそ苦労すること、学校生活での楽しみなどを教えてください。
アムステルダム自由大学での学校生活は、非常に主体性が求められる環境でした。日本の大学と比べて、授業はディスカッション中心で、単に知識をインプットするだけでなく、自分の意見を論理的に発言することが求められます。特に国際法やビジネス関連の授業では、ケーススタディをもとに学生同士で議論する機会が多かったです。また、各授業必ずグループワークがあり、文化の違いを超えて全員がチームに貢献できるように意識して取り組みました。
苦労した点は、英語で即座に自分の意見を組み立てて発言することです。特に最初は自分の意見に自信がなく、発言のタイミングを逃すこともありました。ただ、回数を重ねるうちに、自分なりの論理展開の型を作ることで徐々に対応できるようになりました。

一方で、楽しみは多国籍な学生と交流できる点です。クラスメイトはヨーロッパが中心ですが、アフリカや韓国などからも来ており、同じテーマでも国によって考え方が異なることが非常に刺激的でした。授業そのものが国際的な議論の場になっている点が魅力でした。

Q. 学校外の生活はどうでしたか。寮などでの生活や休日の過ごし方、町の治安などについても教えてください。
学校外の生活も非常に充実していました。寮では複数の国籍の学生と共同生活をしており、キッチンやリビングを共有する中で自然と交流が生まれました。文化や生活習慣の違いに戸惑うこともありましたが、その分異文化理解が深まりました。

休日は、アムステルダム市内を散策したり、美術館を訪れたりするほか、近隣諸国へ旅行することも多かったです。ヨーロッパは国境を越える移動が容易で、週末でも気軽に他国を訪れることができるのは大きな魅力でした。

治安については、基本的には問題ないですが、自転車盗難やスリなどの軽犯罪は比較的多い印象でした。そのため、荷物の管理は特に注意していました。

Q. 留学中の生活で大変だったことを教えてください。また、それをどのように克服、対応しましたか。
最も大変だったのは、学業面での要求水準の高さと自己管理です。課題の量が多く、かつ内容も批判的思考を求めるものが多いため、単なる暗記では対応できませんでした。また、オランダは10のうち、7をとることが優秀という基準があり、5.5を下回ると落第となるため、試験前は特に学業に集中していました。

これに対しては、まず早めに課題に着手することを徹底しました。また、授業前に必ずリーディングを済ませ、自分なりの意見を整理しておくことで、授業中の理解度と発言の質を高めました。さらに、分からない点は積極的に教授やクラスメイトに質問することで補いました。

生活面では、文化や価値観の違いによるストレスもありました。特にオランダでは、物事に対してストレートに表現する点では、最初は驚きましたが、少しずつ慣れることができました。違いを前提として受け入れる姿勢を持つことで、徐々に適応できるようになりました。

Q. アルバイトやインターンなどの活動はしていましたか。
日本食レストランでアルバイトをしていました。賄が出るため、食費の節約と、日本食を食べられるというメリットを同時に享受できる点でよかったです。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか。留学前と比べて成長した面はありますか。
留学を通じて最も大きく成長した点は、「異なる価値観を前提に議論し、合意形成を行う力」です。

学部・大学院でのディスカッションや、国際交渉コンペティション、環境分野の活動を通じて、同じテーマでも国や立場によって優先順位や結論が大きく異なることを実感しました。特に、気候変動や企業の責任といったテーマでは、「正解」が一つではなく、利害関係を踏まえた現実的な解決策を導くことの重要性を学びました。
その中で、単に自分の意見を主張するのではなく、相手の前提や背景を理解した上で議論を組み立てる力が身についたと感じています。

また、英語で専門的な内容を扱う環境に身を置いたことで、複雑なテーマを論理的に整理し、簡潔に伝える力も大きく向上しました。

Q. 留学後の進路について教えてください。
現在はコンサルティングファームに勤務し、企業活動に関する課題解決に携わっています。

将来的には、企業の経営層と直接対話しながら、ビジネスの持続可能性を高める取り組みに関わることを目標としています。また、キャリアの選択肢として、再びオランダで就業することも視野に入れています。

Q. これから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学は、「自分の考え方や前提を問い直す場」だと感じています。

実際に、国際的な環境では、自分の中で当たり前だと思っていた価値観が通用しない場面が多くあります。そうした中で重要なのは、正しさを主張することよりも、「なぜその考えに至るのか」を説明できることです。

そのため、留学前から自分の関心分野について考えを深めておくこと、また現地では積極的に議論に参加することが重要です。発言の質は最初から高くある必要はなく、むしろ試行錯誤を通じて磨かれていくものです。

また、授業だけでなく、インターンや課外活動などにも積極的に関わることで、学びを実務や社会課題と結びつけることができます。自分の関心を軸に行動することで、留学経験の価値は大きく変わると感じています。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。