留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

大学・大学院・短期大学・専門学校 私費留学

Sさん(20代男性)
都市名:アムステルダム
学校名:サンドベルグ・インスティテュート
専攻名:Studio for Immediate Spaces
留学期間:2012年9月~2014年6月
取得資格・学位: インテリア建築修士
留学形態:私費留学
留学の動機
なぜオランダに留学しようと思いましたか?他国との比較、決め手になったことなどお答えください。
行きたい学校がオランダにあり、また学費や生活費が比較的他国よりも安かったため。
留学前の準備期間、言語の勉強方法
留学を思い立ってから実際に現地へ出発するまで何か月くらいの準備期間が必要でしたか?
一年半。
 
準備期間中にいちばん大変だったこと、時間は十分だったかをお答えください。
英語の習得。
 
留学前にオランダ語または英語をどのように勉強しましたか?語学試験は受験しましたか?
一年間、東京の会社で働きながら、週に一回のペースで私立大学が外部に開く英語クラスに通った。試験の点数の提示は求められていなかったが、TOEFLを数回受験した。
 
語学学習において、どんな勉強方法が一番効果的だと思いますか?
一定期間日本人のいない環境に滞在する。
情報収集方法
どのようにしてオランダ留学について情報収集しましたか?
現地大学のウェブサイトや、オランダに留学している日本人に直接連絡した。
現地学校への問い合わせ
学校へはどのような手段で連絡を取りましたか?また、具体的な質問内容を差支えない範囲で教えてください。
丁寧に対応してくれたので、特に問題はなかった。

連絡の際に困ったことはありましたか?
なし。
出願
出願時に提出した書類と、提出方法を具体的に教えてください。
ポートフォリオ、CV、他書類をオンラインにて提出した。

出願から正式な入学許可書を受け取るまでに苦労したことはありましたか?それをどのように解決しましたか?
特になし。
入学試験
入学試験を受けましたか?またその教科や内容を教えてください。
書類選考後、面接への招待があり、オランダ・日本間ということでスカイプでの面接をすすめられたが、一度学校の環境などを見ておきたかったので、現地にて面接を受けた。面接は教授、コーディネーター、生徒を含む5~6人とアットホームな雰囲気のなか進行し、自分の作品や、考えについて話した。 
ビザ・居住の許可の取得
滞在許可を取得しましたか?取得にはどのような書類や手続きが必要でしたか?気をつけた点や申請から取得までにかかった時間も教えてください。
滞在許可は移民局(IND)へ直接赴き取得した。明確には覚えていないが、一週間ほどで取得できたと思う。申請書の他、在学証明書やパスポートコピー、銀行の残高証明、顔写真、スポンサーの証明書を提出した。
学費、生活費、お金の送金・管理方法
留学中にかかった学費(+諸経費)の総額はおよそいくらでしたか?どのような支払方法が便利でしたか?
2年間で9,000ユーロ。銀行振込で毎年支払いをした。
 
学費以外の生活費の、1か月平均額または留学期間全体の金額、及び内訳を教えてください。
1ヶ月の出費は800ユーロ前後。
光熱費など含めた住居費が400ユーロ、食費が200ユーロ、その他の諸経費が200ユーロという内訳。

学費、生活費をどのように捻出しましたか?
両親から借りたほか、現地でアルバイトをして稼いだ。
 
お金をどのように管理していましたか?現地で銀行口座を作った場合、どのような手続きをしましたか?
現地の銀行で口座を作った。在学証明やパスポートなどがあれば簡単に開設できる。
 
日本からの送金が必要な際、どのように送金してもらいましたか?
日本の銀行から、現地の銀行へ送金した。 
健康管理
どのような保険に入っていましたか?留学先校など現地で保険の指定はありましたか?
とくに指定の保険はないので、日本の保険で海外でのアクシデントもカバーするものに加入した。

日本またはオランダで予防接種・健康診断を受けた場合、その内容を教えてください。
受けていない。 
学校生活
日本の授業に比べて異なる点、オランダらしいと思う特徴、受講した感想を教えてください。
いわゆる座学はなく、ディスカッションや、ワークショップが基本で、積極的に参加できた。

予習・復習での工夫や苦労した点があれば教えてください。
テキストベースの授業は、英語の哲学書などを熟読しなくてはいけなく苦労した。

試験やエッセイ・レポート対策について、工夫や苦労した点があれば教えてください。
日本であまりエッセイを書く訓練をしてこなかったので、論理立てて文章を書くのに苦労した。

英語による授業または英語研修に参加した方に伺います。オランダ語は、授業・リサーチ・日常生活において必要でしたか?
学校生活は100%英語、日常もほとんどのオランダ人が流暢に英語を話すので必要ではないが、オランダ語が話せたほうが活動の幅は広がる。

授業やレポートにおいて、語学上・学習上のサポートはありましたか?
基本的に授業で困らない程度の語学力があることが前提なので、学校からサポートがあることはない。論文などのテクニックに関しては担当の先生から教えてもらった。

学校の施設(図書館・Computer Lab・カフェなど)は充実していましたか?
小さな学校なので充分ではないが、とくに不満もなかった。

学校全体やクラスで、現地の学生・外国人留学生・日本人留学生の割合、学生の年齢層はどのようでしたか?
6割が外国人、4割がオランダ人。日本人は大学院全体では自分を含めて2人、アジア人も数人程度。
年齢は20代前半から、仕事を止めて勉強しに戻ってきた30代中盤までさまざま。

現地の学生・外国人留学生と交流できましたか?その方法や、得られたこと、大変だったことがあれば教えてください。
所属していたスタジオは20名程度と少人数で、仲も良かったのでストレスなく交流できた。人間関係で苦労するケースもあるが、それは日本でもあること。

日本人留学生との交流はできましたか?得られたこと、大変だったことはありましたか?
学部には毎年5-8名程度日本人がいて、学外でも交流しお互い良い刺激になっていたし、息を抜く場として必要だった。

指導教官とのやり取りでよかったこと、大変だったことはありましたか?
教官が自身の考えを押し付けるようなことがあまりないおかげで、自分のやりたいことをシャープに突き詰めることができたのは良かった。
食事
普段はどのように食事をされましたか?現地の食事・飲料水・食材で苦労したこと、気をつけたことはありましたか?
食事は専ら自炊。スーパーマッケットの他、路上マーケットで食材を調達した。飲料水は水道水で問題はなかった。

日本の食材を手に入れることはできましたか?日本から持参すると良い食材があれば教えてください。
市内や日本企業のあるエリアにはアジアンスーパーがあり、もちろん割高ではあるがだいたいのものは手に入る。
住居
留学中、どんな住居に住んでいましたか?その特徴とともにお教えください。
学校が斡旋するアパートに、他の学生とシェアルームをして生活をしていた。キッチンとバスルームは共同で12平方メートルほどの個室があるつくり。
 
住居を決めた際の基準や、探した方法を教えてください。
住居は学校や中心街への交通の便を考慮し、渡欧する前に学校へ連絡し紹介してもらった。

住居でトラブルはありましたか?あった場合、どのように対処しましたか?
古い建物だったので、細かな不具合はあったが大きな問題はなかった。
現地の治安状況・注意したこと
現地の治安状況についてどのように情報収集しましたか?
あまり行かないほうが良いエリアなどは友人づてに聞いていた。

居住地域の治安状況を教えて下さい。治安状況を踏まえて気をつけた点について教えてください。
治安はおしなべて良いので神経質になることはないが、バーでのスリなどに対しては注意するようにした。

犯罪に巻き込まれたことはありましたか?
一度もない。
通信
通信機器は、日本から持参されましたか?学校や居住施設での利用はいかがでしたか?
ノートパソコンを持参した。オランダはWi-Fiが普及しているので、便利だった。

現地で上記の通信機器やインターネットを利用した際、機器・プロバイダの選択や手続きはどのように行いましたか?
インターネットがあらかじめ設置されている住居に住んでいたので直接手続きはしていない。携帯電話は現地にてプリペイド式のものを購入した。
気候
日本との気候の違いに対して心がけた点を教えてください。
一日のなかで、天候がめまぐるしく変わることが多く、同じシーズンでも気温の変動が多いので鞄に余分にカーディガンやウィンドブレーカーなどを入れていくようにしていた。 
現地生活状況・各種相談先
現地購入できて役に立ったもの、日常品で重要なものがあればお教えください。
自転車。
 
学校内・学校外で問題があったとき、誰に相談しましたか?
問題の種類に応じて、適当な人に相談した。

住居などについて支援を受けられるような学生互助会(自治会)などはありましたか?その支援を受けましたか?
特に知らない。

現地の人との文化的摩擦、トラブルの経験や、異文化の中で気をつかった点はありましたか?
特にないが、お互いの文化を尊重するなどの最低限度のことは心がけていた。 
帰国後の進路/留学と進路との関係
現在の所属について、差し支えない範囲で教えてください。
現地の建築事務所でインターンシップとして働いている。

留学前・留学中・留学後のいつ、就職活動をされましたか?
卒業後。
 
オランダで就職活動をされましたか?その場合、その内容や特徴、現地大学・語学学校からの支援の有無について、差し支えない範囲で教えてください。
いわゆる日本のような就職活動はしていない。自分の興味のあう事務所を探すのに大学の教授に選択肢を教えてもらうなどのことはしていた。
 
日本で就職活動をされましたか?
していない。

留学経験は進路決定に影響しましたか?また、留学経験は現在の仕事・学業にどのようにいかされていますか?
批評力、自主性が身に付いたおかげで、仕事の生産性や質があがった。
後輩へのアドバイス
日本にいる間にしておけば良かったことや、留学先にオランダを選んで良かったと思うこと、期待とは違ったことなどを踏まえて、これから留学を考えている後輩へのアドバイスをお願いいたします。
オランダは人や、生活水準、治安など含めてとても勉強しやすい環境です。自主性を重んじるので、渡航目的が明確なモチベーションが高い人にはおすすめです。 
留学中の1週間の授業時間割
木曜日:10時00分-14時00分   group meeting
金曜日:12時00分- individual talk with tutor

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。