生活情報
このページは2025年に調査した内容を掲載しています。
物価と生活費
1か月の生活費(家賃、食費、交通費、通信費、教科書代など)は7,000~9,000デンマーク・クローネ(約140,000~190,000円)です。
住居
留学生が居住できる住居には、学生寮、ルームシェア、コレクティブハウス、賃貸アパートなどがあります。一般的に大きな街はアパートの家賃も高く、多くの学生がアパートをシェアして暮らしています。
家賃は居住形態により大きく異なりますが、相場は3,000~5,000デンマーク・クローネ(光熱費込)です。
入居時に保証金(デポジット)の支払いと、家賃の前払いを求められます。保証金は、通常は家賃の3か月分に相当します。
住居の探し方
食事
外食の相場(コペンハーゲン)
- 食事、安いレストラン:150デンマーク・クローネ(約3,500円)
- 2人分の食事、中級レストラン、3品コース:800デンマーク・クローネ(約17,000円)
- マクドナルドのセット(または同等のファストフード店セット):100デンマーク・クローネ(約2,100円)
- 国産ビール(500ml生):60デンマーク・クローネ(約1,300円)
- 輸入ビール(330ml瓶):59.67デンマーク・クローネ(約1,300円)
- カプチーノ(レギュラー):43.03デンマーク・クローネ(約900円)
- コーラ/ペプシ(330mlボトル):26.32デンマーク・クローネ(約550円)
- 水(330mlボトル):21.64デンマーク・クローネ(約470円)
日本食材の入手方法
コペンハーゲンやオーフスなど、大きな街にはアジア食材店があり、日本食材の入手が可能です。
また、インターネットでもアジア食材を専門に取り扱うネットショップがあります。
コペンハーゲンの例:
オーフスの例:
ネットショップの例:
医療保険、医療上の注意事項
CPRナンバーと医療保険
デンマークに3か月以上滞在する場合、CPRナンバー(社会保障番号)を取得しなくてはなりません。取得すると、デンマーク(グリーンランド、フェロー諸島を含む)での医療を無料で受けることができます。これには歯科治療や理学療法などにかかる医療費は含まれません(全額自己負担)。
CPRナンバーの取得については、各大学が留学生向けにウェブサイトでその手順を詳しく説明しています。
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コペンハーゲン大学 [英語]
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オーフス大学 CPR [英語]
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オーフス大学 Insurance[英語]
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南デンマーク大学 [英語]
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オールボー大学 [英語]
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コペンハーゲンビジネススクール [英語]
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デンマーク工科大学 [英語]
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コペンハーゲンIT大学 (Living in Denmarkの項参照)[英語]
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ロスキレ大学(PDFファイル8ページ参照)[英語]
そのほかの保険
そのほか個人での加入が推奨される保険として、第三者賠償責任保険(ansvarsforsikring)、傷害保険(ulykkesforsikring)、住宅保険(indboforsikring)が挙げられます。
急病等有事の緊急連絡先
救急、緊急事態の連絡先:112(救急、消防、警察)
かかりつけ医の診療時間外に、緊急に医師の診療を受けたい場合は、医療ヘルプラインに連絡します。
以下のウェブサイト「Lægevagten.dk」より、居住する地域の医療ヘルプラインの電話番号が調べられます。
Lægevagten.dk [英語・デンマーク語]
緊急でない場合の犯罪の通報先:114(警察)。
在デンマーク日本国大使館:(+45)3311-3344 ※閉館時の緊急連絡先は(+45)7872-4295
留学中の保険
治安上の特色・防犯対策
ヨーロッパ各国の中でも、デンマークは比較的安全だというイメージがありますが、強盗、窃盗、詐欺などの犯罪や、スリ・置き引きの被害も多く発生しています。多人数で取り囲んで、被害者を動けないようにしたり、日本語で話しかけながら自然に近づいてきたりなど、手口にも巧妙なものも多くみられます。スリや置き引きの多くは、空港やコペンハーゲン中央駅、ホテル、ストロイエ、アメリエンボー宮殿など、観光客が多く行き来する場所で発生しています。
空き巣も多発しているため、休暇時など長期間にわたって家を空ける場合は、照明・テレビがつくようにタイマーをセットするなどして、空き巣被害対策に努めることが大切です。
以下のリンクから在デンマーク日本国大使館発行の「安全の手引き」が閲覧できます。
アルバイト
留学生のアルバイトの可否
高等教育機関への留学ビザで滞在する場合、9月から5月は月90時間、6月から8月はフルタイムで働くことが許可されています。
多くの学生は週に10~20時間ほどアルバイトをしていますが、デンマーク語が話せないと、探せる仕事にも限りがあります。ほとんどの留学生は、バーやレストランでの仕事、新聞配達、または特定の外国語スキルが求められる仕事をしています。
フォルケホイスコーレに留学する場合は、就労は許可されていません。ただし、社会貢献の目的で組織や団体の無給ボランティアに参加することは許可されています。
※留学の形態などによって、滞在許可、就労許可の内容が異なる可能性があります。アルバイトを検討する際はビザの内容を確認し、不明な点があれば、留学先の教育機関やデンマーク移民局などに問い合わせてください。
時給の目安
時給は職域・職種によってさまざまです。大学生の場合、修業中の学位課程と関連のある職種かどうかによっても時給が変わり、各職種の労働組合が基準となる最低時給を設けています。
ウェイターや店員などのアルバイトの場合、時給は118~132デンマーク・クローネ(約2,400~2,700円)、学位に関わる専門知識を必要とするアルバイトの時給は140~180デンマーク・クローネ(約2,900~3,700円)となっています。
知っておくべき現地の文化・風習
店の営業時間は日本よりも短いところが多く、以下が一般的な営業時間となっています。
月曜日から木曜日10時~18時
金曜日 10時~19時
土曜日10時~16時
日曜日12時~16時(※休業の店も多いです)
スーパーなどの営業時間は上記よりも長いことが一般的です。
また祝日は、休業の店が多いです。元日とクリスマス以外は変動します。
デンマーク祝日一覧(2025年)
1月1日(元日)
4月17日(聖木曜日)
4月18日(聖金曜日)
4月20日(イースター)
4月21日(イースター・マンデー)
5月29日(昇天祭)
6月8日(ペンテコステ)
6月9日(ウィットマンデー)
12月25日(クリスマス)
12月26日(ボクシングデー)
※12月24日(クリスマスイブ)、12月31日は祝日ではありませんが、休業の店がほとんどです。
言語的な特色、現地語の必要度合い
デンマークは小さな国ですが、さまざまな方言があり、その数は32種類にも及ぶと言われています。
多くの人が英語を話しますが、標識や看板のほとんどはデンマーク語表記です。
また卒業後にデンマークでの就職を目指す場合は、デンマーク語のスキルが求められます。【卒業後の就職】の項にもあるように、デンマークでの就職活動では人脈が重要です。イベントなどで他の人と話す機会にデンマーク語が役に立つと考えられます。
お金の管理
銀行口座の開設には、写真付き身分証、CPRナンバー、滞在許可証などの提示が求められます。
また開設した銀行口座は、公的機関から給与、税金還付、生活費などの支払いを受け取るための口座(Nemkonto)として登録します。
「Nemkonto」のウェブサイト [英語]
デンマークでは、支払いに現金を使用する人が減少しており、カード払いが主流となっています。また、モバイル決済( Apple PayやGoogle Pay、MobilePay )を活用する人も増えています。MobilePayは、個人間でも携帯電話で金銭の支払い・受け取りが可能です。
お金の管理
通信事情
携帯電話、SIMカード
デンマークで携帯電話会社と契約する場合、6か月の最低契約期間が設定されていることが多いので注意が必要です。携帯電話の契約にはCPRナンバーが必要です。プリペイドのSIMカードはスーパーなどで簡単に購入できます。
公衆Wi-Fi
デンマークでは、ほとんどすべての街に図書館(デンマーク語では「Bibliotek」)があります。図書館では設置のコンピューターからインターネットにアクセスしたり、手持ちのPCから無料Wi-Fiに接続したりできます。さらに、ほぼすべてのレストラン、ホテル、Airbnbには、ゲスト用の無料Wi-Fiがあります。
列車でもインターネットを無料で利用でき、無料でインターネットに接続できる場所は数多くあります。
インターネット費用の相場
インターネットについては、家賃にインターネット料金が含まれていることがあります。
料金は、速度やプロバイダーによってさまざまで、100~400デンマーク・クローネ(約2,100~8,400円)です。
その他、大学のウェブサイトで留学生向けに情報をまとめている場合があるので確認してみましょう。
オールボー大学の例 [英語]
通信アイテム
交通
各市内の公共交通機関にはバスと路面電車(Letbane)があり、コペンハーゲンには地下鉄もあります。
デンマーク国内の移動手段には、デンマーク全土を結ぶ鉄道会社DSBのほか、ローカル鉄道会社GoCollectiveなどがあります。
コペンハーゲンの場合、運賃の支払いはゾーン制となっており、移動するゾーン数によって運賃が異なります。最低運賃である2ゾーン分移動の運賃は、24デンマーク・クローネ(約500円)です。
公共交通機関を使った移動にはDSBのアプリや、交通ICカードRejsekortが便利で、運賃も安くなります。Rejsekortにはアプリ版もあります。