留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

日本学生支援機構が実施した「中国留学経験者のアンケート調査」において、中国留学経験者から「これから留学する人へのアドバイス」を多数いただきました。それらの貴重なコメントを内容別に分類し、ご紹介します。


 

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.16「日本での語学学習方法は何でしたか」においては、「日本の大学等の語学クラス」と「独学(テレビ・ラジオ講座含む)」という回答が多く寄せられました。

「現地での語学勉強法」「留学前に語学力を高める必要性」「自分のペースで」「中国で中国語を学ぶということ」に関して、留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

現地での勉強法

  • 発音は真似が一番。中国人教員の発音に集中し真似をすることで現地の発音に近づく。
  • 留学の醍醐味は「今日覚えたことを今日街で使える」こと。どんどん使って身につけていくとよい。
  • 中国語の特性上、初級文法は押さえつつ、音声面を徹底的に強化するといいと思います。
  • なるべく現地の友人や他国の友人と多く接触するほうが語学の上達が早いと思います。
  • 耳が中国語に慣れていないため、ラジオをBGMとして流していた。

事前の語学力の必要性

  • 留学前にできるだけ中国語の基礎をしっかり固めて行った方がいい。
  • 文法はなるべく日本で勉強していって現地では会話能力の向上に力を入れた方がいいです。
  • 語学の基礎力不足を痛感した。語学の基礎は日本でも習得できるし、それが出来ていないのは、自身の努力不足だと痛感した。後は、一にも二にも発音と聴力の重要性を痛感した。
  • 日本で単語をできるだけたくさん勉強してくればよかったと思います。
  • 事前に語学を勉強して行く方が、現地の友人も多くできますし面白い授業も先に取れると思います。
  • 事前の準備の有無で、留学生活(特に学習面で)の充実度が全然違ってくると思う。

自分のペースで

  • 何もしゃべれなくても、聞いてわからなくても、半年も経てばゆっくりわかるようになってきます。あせらず、流されず、マイペースで勉強していけば自ずと結果はついてきます!がんばってください!!
  • 現地の人はとても優しくてゆっくり話してくれたり気を使ってくれるので耳から慣れることができました。

中国で中国語を学ぶということ

  • 来たばかりのときは全く中国語が聞き取れなかったのですが、1か月でもだんだん耳が慣れて聞き取れるようになってきているので、話せなくても現地で生きた中国語を学ぶことは非常に意味のあることだと思います。
  • 現地に行けば好きな中国語がもっと好きになって帰ってこれる。

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.19「留学前に困ったこと・大変だったことがあればお答えください」においては、「留学計画・進路の決定」や「学校情報収集」という回答が多く寄せられました。

「留学計画の決定」に関して、留学時間は限られているので、帰国後の自分に備えるためにも、目的意識を持たないとなんとなく勉強しているような気になる…といった、留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

留学時間は限られている

  • 目的の無い、安易な留学は避けるべきです。得られる成果は準備に比例します。日本での基礎学習が大切です。
  • 時間が限られていることを自覚して、現地を満喫してください。
  • 時間はあっという間に過ぎていくので、一瞬一瞬を大切にし、何事にもチャレンジしてみることが大切だと思います。
  • 現地では留学の目的を常に意識して行動することが大切だと思う。中国は日本と違い時間がゆっくり流れている感じなので、のんびりゆったり過ごしがちになり、気づいたら留学期間終了となってしまう。
  • 半年や一年の人が大半だと思いますが、留学は思っているよりもすぐに終わってしまいます。後悔の無いように、一日一日を楽しんでください。
  • 生活や学校の授業に慣れたら、きちんと目標を立ててそれに向かって細かく計画を練り、それに従って毎日を過ごすようにしてください。そうでなければ、半年も1年もあっと言う間に過ぎてしまい後悔することになってしまいます。
  • 日記をつけ、1日1日を大切に過ごすこと。

帰国後の自分に備える

  • 就活の時期に、中国語の強さを知ることになると思うので、それを念頭に、しっかりと自分の強みとしての語学を身につけられる留学にした方が良いと思います。僕の住んでいる県は地方都市ですが、それでも十分に中国語は強みとしてアピールでき、念願の就職希望先に入ることができました。
  • 目的意識・目標を持って生活すること、帰国後の進路をよく考えること。
  • 語学の他に、何か一つ専門分野の勉強をする予定を立てること。

目的意識を持つこと

  • 目標を持って留学したほうがいいと思います。(他多数)
  • 留学前に留学の目的を明確にさせておくと良いと思います。(他多数)
  • 留学の目的をはっきりとさせること。授業以外の時間がとても多く、その使い方が有意義であれば留学をもっと充実させられる。あと何事も積極性が大事。
  • 留学する前に自分の中で明確な目標を立てることが必要だと思います。私は目標を立てることで毎日目的意識を持って有意義な時間を過ごすことができました。また、日本とは環境が違うので、体調管理は自分でしっかりすることが大事だと感じました。

 

自分の夢をあきらめないこと。
目的意識を強くもって、好奇心をもって大学の外に出て行って、多くの人と関わる中で、広い視野、寛容性を育んで欲しい。
しっかりとした目的意識をもって、叩かれる事責められる事を恐れず、色々な階層の人達と話し、経験を積んできてほしいです。そして中国を好きになって帰ってきてほしいです。
やる気を持って行くべき。中国語は興味がないと習得できないと思います。
行く前に大目標を具体的に設定する。そして、それを達成するための小目標を複数設定し、一つずつクリアしていく。状況に応じて各目標を修正しながら、常にこれを繰り返すことが大切だと思います。
海外生活に慣れるまでに一定の忍耐力と根気があれば、きっと自分を磨けます。

なんとなく勉強しているような気になる

  • 現地へ行くと、そこで生活上のコミュニケーションがあり、またネイティブの友人と交流している事により、なんとなく、そこで過ごしているだけで勉強しているような錯覚に陥っていたように思います。語学力を目的として留学する場合、具体的な目標レベルを設定することをおすすめします。
  • 語学留学の場合は留学先の学校にもよるかもしれませんが、基本的には現地の先生は日本の学校のように生徒をいちいち気遣ってくれませんし、語学力の進捗も漢字をみて分かった気になってしまいがちですが、半年・一年の語学研修生レベルではそこそこ日常会話が交わせる程度で、ビジネスでは使えないと思います。留学生活だけで仕事で使うまでのレベルに持っていくには、相当な自身のモチベーション維持と経済力とのせめぎ合いになると思いました。
  • どのような留学スタイルが正解かは人によって異なるのでわかりません。しかし間違いなく言えるのは「留学してみないとわからない」ということです。不安もあると思いますが思い切って行くことが最も重要です。しかし留学して実感したのは「留学しただけでは語学は上達しない」ということです。楽観的な意識では失敗すると思います。行ってどのように勉強するか、モチベーションをどのように維持するかしっかり考えるべきだと思います。

だらけてしまうパターン

  • 観光気分で来ている学生も中にはいるので、つられて遊びすぎてしまわないよう気を付けてください。
  • はっきりした目的を持って留学すること、そして留学期間が終了した後のこともイメージをできるだけ明確にしておくことを勧めます。留学期間を終えて、日本へ戻ってはきたものの・・・と言う人を多く見かけますので。
  • 留学は楽しいです。楽しいので、ついつい学業よりも遊びに一生懸命になってしまうことがあります。遊ぶことも大事です。海外に長期滞在する、それだけでも貴重な体験をする事ができます。でも遊んだだけにならないよう、留学前に目標をしっかり決めて臨むことが大切だと思います。
  • 現地に行くとついダラダラしてしまいがちなので、具体的な目標や計画を立てて行っていただきたいです。
  • 学校内だけにとどまらず、現地の様々な活動や観光などに参加すること。予習・復習はしっかりやること。楽をすればいくらでも楽できてしまうし、そのような学生が周りには多いが、流されないこと。
  • ひたすら中国語を学ぶだけの授業が続くので、飽きてきたり、だれてきてしまったりもします。それに負けない忍耐力、気持が必要だと思います。
  • 勉強と友達どっちをとるか!!!外国人は結構酒好きな人が多いから、平日でも徹夜でクラブに出かける・・・。誘われた時に、何回も断ると呼ばれなくなる・・・。その時どうするか????
  • 中国は日本より物価が安い分、遊びがちになる人もいましたので、周りに流されず、やはり自分の目的をしっかりと持ち、自分を高め続けることが、帰国後の自分につながると思います。

マイペースに

  • 行く前に自分がたてた計画がうまくいかなくても、知らないうちに色々なことを学べているので、あせらず勉強するのがいいかな、と思います。と、自分に言い聞かせています。
  • 自分を客観的に判断できる力が大切だと思います。本科や研究生ではなく、ただの語学留学生であれば、半年だと少し短かく感じると思います。1年程度がベストで、それを越えるとモチベーションが緩んでくると思います。力み過ぎず、緩め過ぎず、生活管理もしながら勉強もすることになります。ハードルは低めに、着実に過ごしたいものです。
  • 留学は自分の固定観念を覆し視野を広げる絶好の機会です。もちろんはっきりとした目標をもって留学するのが一番いいですが、たとえ将来に対してあやふやな状態であっても、興味があれば勇気を持って挑戦したほうがいいと思います。留学の経験は一生の財産になります。
  • 1年前後の留学であれば、事前の情報収集・語学力の強化、留学の目的や計画を明確に決めておくことで、充実度がかなり変わると思う。ただ、あまり型にはまらず、心に余裕を持つのも大事。机上の勉強に限らず、現地の友人を沢山作り、なるべく多くの地域を回ってみると、中国についての理解がより一層深まる。中国は広いし、色々な文化や考え方の人がいる。大学内の一部の学生と接しているだけでは、本質は見えてこない。積極的に知見を広げ、知識や語学力だけでなく、人間的な成長を目指して欲しい。

 
留学生活中は、いかに息抜きをするかが肝心だと思います。日本と中国とでは何もかもが違います。食事、気候、習慣の違いに慣れるまで、肉体的にも精神的にも辛いものがあります。私の場合は、友人たちと朝方まで飲み明かすことで、ストレスを発散させています。特にナイトクラブは、外国人に限らず、中国の若者にも大変人気があり、週末は人で溢れ返っています。平日は人一倍勉学に励み、週末は一切教科書に手をつけないといった感じで、生活にメリハリをつけてやることが重要だと思います。
 

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.21「留学する学校に関する情報収集のために取った方法のうち、役に立ったものをお答えください」においては、「留学希望校のウェブサイト」や「現地知人等からの情報」という回答が多く寄せられました。 

「留学の目的を明確にして情報収集を行うこと」「事前の情報収集の重要性」「一次情報源(オリジナルの情報源)から情報を得ること」「奨学金情報の収集」に関して留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

留学の目的を明確にして情報収集を行うこと

  • 何をしに留学に行くか、どのように資金調達をするか、どの大学に行くか、帰ってきたら何をするか等、留学前から留学後までの一連の予定を具体的に立てることが重要です。そのためには、早めに情報収集を行い、早めの準備が必要です。

事前の情報収集の重要性

  • あらかじめきちんと情報収集をして渡航することが大切だと思います。
  • 希望校があるならその学校の在学生または卒業生に聞く。最終的に留学先で頼れるのは自分しかいないということを心得ておく。
  • 現地の現状等は実際に留学してみないと分かりませんが、私はあらかじめ留学経験のある先輩に体験談を聞き、その事が留学後に役に立ったので、留学前の情報収集はできるだけ行った方がいいかと思います。
  • 現地に留学中の知り合いがいるなら、事前に聞いておいた方が良いことがたくさんあります。SNSなどを使ってアドバイスをもらうのは自分にとってプラスになると思いました。

一次情報源(オリジナルの情報源)から情報を得ること

  • 日本で得られる中国の大学に関する情報など(寮や授業の様子)は、よく変更がある。
  • もし、コミュニケーションするだけの語学力があるのならば、実際に電話やインターネットを利用して直接尋ねるのが一番確実です。
  • 日本国内での情報収集と、海外での情報収集は方法・考え方などいろいろなところでギャップがあります。便利になっていても、インターネットだけを過信しないようにしましょう。

奨学金情報の収集

  • 情報収集と奨学金への応募をすることが重要だと思います。留学体験ブログなども参考になります。
  • 私は日本学生支援機構に短期または長期留学用の奨学金があると知ったのが遅かったので、申し込めませんでした。留学するつもりならば早めに、出来れば一年以上前からお金のことについても調べておくと良いと思います。

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.22「現地での生活に関する情報収集のために取った方法のうち、役に立ったものをお答えください」においては、「現地の知り合い」という回答が多く寄せられました。 

「情報収集を人任せにしないこと」「日本人同士での情報交換」に関して留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

情報収集を人任せにしない

人任せにせず自分で情報を集めること。日本と違うことがあっても拒否したりせず、なぜ違うのかを考えながら柔軟に対応することに気を付けていれば、困ることが少なくなると思います。どうしても受け入れられない事は、理由を説明して伝えることも大事だと思います。現地では積極的に中国語を話したり、行動範囲を広げることで早くなじむことができました。

日本人同士での情報交換

  • 中国では現地に行ってみないとわからないことがたくさんあるので、現地の学校で日本人の人と情報交換をしたり、助けてもらうとよいと思います。
  • 留学先にいる日本人とは仲良くなっておいた方が、現地のこととか大学の制度など詳しく教えてくれたりするから便利です。
  • 現地ではなるべく日本人以外と仲良くなり、一緒にいるほうがいい!でも相談できるいい日本人の友人は1人は必要!
  • 日本人であっても外国人であっても、友達になっていれば、問題が起きたときお互い助け合うことができていいと思います。

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.31「相談相手はいましたか。いた場合、それは誰ですか」においては、「現地の日本人」という回答が多く寄せられました。

 「現地の日本人との交流」に関して、日本人同士であまり固まらないようにというアドバイスがあると同時に、日本人留学生同士の交流の大切さを指摘する声などがありました。留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

現地の日本人との交流

現地ではなるべく日本人以外と仲良くなり、一緒にいるほうがいい!でも相談できるいい日本人の友人は1人は必要!
日本人以外の人(各国からの留学生、現地の人)と多く交流をもてば語学力向上につながります。日本人との交流は最小限に抑えてください。しかし、いざとなったときに日本人の手助けが必要なときがあります。ですので、コネクションだけは持っていてください。
できるだけ日本人とはつきあわない方がいい。現地の人間と会話をしなければ、語学は身につかない。
留学先にいる日本人とは仲良くなっておいた方が、現地のこととか大学の制度など詳しく教えてくれたりするから便利です。
留学中に寂しくなって日本人と一緒にいるのはいいですけと、出来るだけ現地の人と友達になった方がいいです。でなければいつまでも中国語が伸びません。留学がんばってください。
これから留学される方、特に中国語にあまり自信のない方はまず現地で長く留学されてる日本人を探すと生活面で安心だと思います。生活面が安定してから中国人の友人を探し、語学能力を高めていくのがいい方法だと思います。
周りにたくさんの日本人がいますが、日本人とばかり固まらず、海外でしかできない経験をして欲しいです。せっかくいろんな国の人とたくさん出会えるチャンスなので、この機会に世界に視野をひろげてください。
日本人同士で固まらないように気を付けてください。
日本人とも別け隔てなく付き合いましょう。

「中国留学経験者のアンケート調査」設問Q.43「留学に際して、留学あっせん業者等に手続きを依頼しましたか」においては、「利用していない」という回答が多く寄せられました。 

「自分で手続きをすること」「留学あっせん業者の利用」「人任せにせず自分で情報を集めること」について、留学経験者の皆様からいただいた代表的な声をご紹介します。

自分で手続きをすること

  • 中国留学はビザや資金面から考えても難しくないので、あっせん業者を利用しなくても、十分手配が可能です。かえってそれくらいできないと、現地に行ってからが困ると思います。何事も日本のように丁寧に対応してはくれません。準備段階から文化の違いになれておくほうがよいと思います。
  • 手続きは旅行会社・留学あっせん業者などに依頼せず、自分で出来る限り行うこと。

留学あっせん業者の利用について

  • 私自身、留学前の情報収集が面倒くさかったので、手続き等すべてあっせん会社にお願いしました。今思えば、費用も非常に高く、渡航時の問題発生への対処も非常に不満でしたので、後悔しています。各会社によってサービス内容も違うので、自分でできることは自分でやり、現地の大学との連絡等はあっせん会社に頼むくらいがいいと思います。

人任せにせず自分で情報を集めよう

  • 人任せにせず自分で情報を集めること。
  • 中国の大学は、寮や大学の制度、費用等も急に変更があるため事前の情報収集だけでは対応できないことがあります。金銭的にも精神的にも少し余裕をもって行ってください。
  • 手続き上のトラブルがよくあります。申し込んだ時と話が違うという事はしょっちゅうです。冷静に対処できるよう、十分に情報収集をしておくべきだと思います。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
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ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。