留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

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留学先国・地域:ロシア・モスクワ
留学期間:6年間
学校名:ロシアグネーシン音楽アカデミー
専攻名:ピアノ専攻
留学形態:大学への進学(学士号取得)

Q. 留学をしようと思った動機を教えてください。
とあるコンクールで憧れのピアニストに出会い、彼のようにダイナミックさと繊細さを兼ね備える演奏家になりたいという思いから、彼がロシアで師事していた先生の元で学ぶ決意をしました。

Q. 留学先の国・地域、留学先校を選んだ理由を教えてください。
同上

Q. 留学に対する家族の反応はどうでしたか?
最初両親は日本の大学への進学を勧めていましたが、最終的には家族みんなが私の夢を応援してくれました。

Q. 留学の準備にはどのくらいの期間を要しましたか?留学を思い立ってから、実際に出発するまで、それぞれの準備段階にわけて教えてください。
2011年春: 恩師との出会い、ロシア留学を視野に入れ始める
2011年夏: ロシア初訪問
2011年冬: ロシア語のレッスンを受け始める
2012年秋: ロシア留学

Q. 留学情報の収集はどのように行っていましたか?使用したウェブサイト、雑誌、イベント、SNS(YouTube、Twitter等)などがあれば、あわせて教えてください。
ロシアに留学/駐在していた日本人の方と連絡を取り、ロシアでどのように生活するかイメージを膨らませていました。

Q. 語学学習はどのように行っていましたか?
高校を卒業後、日本で半年間ロシア語を教わっていました。
ロシアに留学後週3回学校でロシア語の授業がありました。授業は全てロシア語だったので、最初は何を言っているのか全然わかりませんでしたが、復習や予習を繰り返すうちに徐々に慣れていきました。
授業以外の時間も、ロシア人とコミュニケーションを取るように心掛けていました。

Q. 留学(斡旋)サービスなどは利用しましたか?
ロシアに住んでいた知人と連絡を取っていたため、留学サービスは利用しませんでした。

Q. 留学の資金調達はどのように行いましたか?利用した奨学金などがあれば、あわせて教えてください。
ヒロシマ平和創造基金中村音楽奨学生(計4年間)、ロシア政府全額給費生(4年間)、文化庁新進芸術家海外研修員(1年間)の3つの奨学金に申請しました。

Q. 入学や学生登録の手続き、ビザの手続きなどはどのように行いましたか?特に苦労したことや気を付けた方がいいことなどがあれば教えてください。
ビザ申請や更新は時間がかかることが多いので、計画的に早めに行動された方がいいと思います。

Q. 留学中の学校生活はどうですか(どうでしたか)?海外の学校だからこそ苦労することや、逆に学校生活での楽しみなどを教えてください。
同じ志を持つ様々な国籍と友達と切磋琢磨しながら学んだ6年間は、私にとってかけがえのない日々でした。ロシア語で授業を受けるのは大変でしたが、失敗を恐れずに発言したり、コミュニケーションをとることで、より充実した留学生活を送れるのではないかと思います。

Q. 学校外の生活はいかがですか(いかがでしたか)?寮などでの生活や休日の過ごし方に加えて、街の治安などについても教えてください。
寮に住んでいる友達と料理をしたりお出かけをしたり、楽しく過ごしていました。ロシアでは自分でお誕生日会を企画して友人をおもてなしするのですが、私も留学2年目の自分のお誕生日に料理を作って、友達を呼んでパーティーをしました。

Q. アルバイトやインターンはしていますか(していましたか)?
ロシアでは、駐在員の方々のお子様のレッスンをしていました。

Q. 留学を経験してみて感じたこと、学んだことはありますか?
私がロシア留学を経て学んだことは、自分がこれだと思ったことに対して失敗を恐れずに挑戦するということです。
自分が出演した演奏会で指揮者が聴いてくれていてオーケストラとの共演をオファーしてくださったこともありましたし、ひとつひとつの機会を大切に取り組むことが大切だと思います。

Q. 留学後の進路について教えてください。
現在、ピアニストとして演奏活動、後進の指導、各地でのコンクールの審査に携わっています。

Q. 最後にこれから留学をする方へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
留学を検討されている方にまずおすすめしたいのは奨学金の申請です。私も出身地の広島、留学先のロシア、そして文化庁に支援していただいたのですが、出身地や居住地の奨学金があるか、留学先の国費留学ができるか確認されると経済面で援助が受けられる可能性が高くなると思います。
今はコロナで動きにくい時期ではありますが、例えば興味を持った国に行ってみる、学校に連絡してみるなど、少しでも可能性があるならとりあえずやってみる、行動を起こすことが大切なのではないかと思います。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。