留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

マルタは、主としてマルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3島からなる国です。シチリア島のわずか93キロメートル南方の地中海に位置し、総面積は316平方キロメートル、人口は44万です。3島のうち最も大きいのが国名の由来にもなっているマルタ島です。首都ヴァレッタは、国の文化・行政・商業の中心地となっています。公用語はマルタ語と英語ですが、憲法ではマルタ語を国語と定めています。

初等教育から大学院レベルまで、あらゆるレベルをカバーする充実した教育システムが整っています。高等教育機関はフルタイムおよびパートタイムの両方のコースを提供しています。特定の語学コースを除き、高等教育に関しては英語のみで提供され、この分野では、すでにかなりの割合の外国人学生を受け入れています。
マルタの全ての教育機関が提供する資格は、欧州資格枠組み(MQF:European Qualifications Framework)に沿って、全国高等教育委員会(NCFHE:National Council for Further and Higer Education)によって設定されたマルタ認定枠組み(MQF:Malta Qualifications Framework)に準じています。これらの機関を通して得られた資格はすべて国際的に認められています。
授業内容は、欧州のガイドラインにのっとり、欧州単位互換制度(ECTS:European Credit Transfer System)で測定されます。

学士号、修士号、博士号(PhD)の学位を取得することができます。
  • 大学レベル・第1サイクル(学士課程)
    修了証書(サーティフィケート)、ディプロマ、学士号が取得できる1年から3年のコースが人文学、科学、工学、医学、歯学、健康管理、持続可能エネルギー・開発、外交研究、経営学、経済学、行政学、法学、コミュニケーション学、ヨーロッパ研究、司書学、神学、デジタルアート、歴史学、国際関係論、社会科学などの分野で提供されています。学士号または優等学士号を取得するには、分野により3年または4年のフルタイムの学習が必要です。
  • 大学レベル・第2サイクル(修士課程)
    第2サイクルでは、1年または2年の課程を履修すると修士号が授与されるコースが提供されています。入学するためには、適切な分野で第2種優等(Second Class Honours)またはカテゴリー2以上の学士号もしくは相当の資格を持っていることが条件となります。特別な状況においては、優等(Honours)学位をもたない入学希望者が、1年間の予備コース履修後に修士課程への入学を認められることがあります。修士課程の学生には、講義の履修に加え、修士論文の提出も求められます。中には、調査研究のみで取得できる修士号もあります。
  • 大学レベル・第3サイクル(博士後期課程)
    博士号(PhD)を取得するには、修士号取得後、3年以上のフルタイムの研究が必要です。博士候補生は、承認されたテーマについて一定期間調査研究を行った後、博士論文を提出しなければなりません。PhD以外の博士号(音楽博士号、神学博士号)の取得を目指すコースもあります。

マルタで学ぶ学生は、マルタ政府奨学金や欧州連合(EU)が提供する支援など、さまざまな助成金の機械、奨学金を利用することができます。マルタ政府が提供する奨学金は、教育雇用省(Ministry for Education and Employment)を通じて提供されます。利用可能な奨学金の一覧は、同省のウェブサイトに掲載されています。

(一部転載: Study in Europe 欧州留学ガイド 2016.4, 2019.5)

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。