クロアチア 留学ガイド
クロアチアは、南東欧のアドリア海とパンノニア平原が出会う場所に位置しています。北部はハンガリーと国境を接し、北西部はスロべニア、また北東部はセルビアと接しています。
三日月型の国土の南の国境線は、大半がボスニア・ヘルツェゴビナと接していますが、南端部はモンテネグロと接しています。さらに、アドリア海をはさんだ隣国としてイタリアがあります。
伝統的に観光立国で、歴史的遺産と美しい自然、快適な気候を基礎とし、質の高い宿泊施設と優れた食文化、そしてアクティビティやエンターテイメントが豊富に揃っており、ツーリストにとって魅力あふれる国です。最も重要な観光資源はアドリア海です。透明で美しい海と長く伸びる入り組んだ海岸線、そして温暖な気候は、観光立国の魅力として知られ、活かされています。
大陸部にも多数の観光名所があります。豊かな歴史と印象的な建物が特徴の町々、古城、国立公園、河川、スキーリゾート、ワイン醸造用ブドウ園、健康効果の高い温泉などがあります。
国内最大の都市である首都ザグレブは政治、経済、文化、学術の中心地であり、北西部のサヴァ川河畔に位置し、人口は約77万人(クロアチア政府統計局、2024年)です。
高等教育制度
クロアチアには129の高等教育機関があります。
現在の高等教育制度は、欧州連合(EU)のボローニャ・プロセスの枠組みの下で包括的に改正されました。コースは欧州単位互換制度(ECTS)に従って編成されているため、欧州とその他の国出身の外国人学生がクロアチアで学習し、帰国後に単位認定を得るのが容易です。
クロアチア高等教育のすべてのプログラムは、このボローニャ・プロセスに基づき提供されています。
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ECTS(European Credit Transfer System:ヨーロッパ単位互換制度):
EU諸国の大学では、共通の単位制度ECTSを採用しており、1ECTSは、講義、ゼミ、個人授業(tutorial)、ラボ実習、自習などおよそ28時間の学習から成り、基本的には60 ECTSが1年間フルタイムの学習を意味します。
英語で学べる学修プログラムも設置されており、その一覧をウェブサイト
「Study in Croatia」から確認できます。
高等教育機関の種類
高等教育制度は二元構造で、学生は以下の2種類の高等教育のいずれかを選択できます
- 大学
学術的プログラムからなる学習コースを実施しています。ただし、例外的に職業専門プログラムを実施する大学もあります。
ほとんどの大学は公立機関ですが、近年3つの私立大学が設立されました。
- 技術専門学校または応用科学カレッジ
職業専門プログラムからなる学習コースを実施しています。
技術専門学校のほぼすべては公立機関ですが、近年多数の応用科学カレッジが設立され、そのほとんどが私立の機関です。
高等教育サイクル
大学は3サイクル制
- 第1サイクル: 学部課程
- 第2サイクル: 修士課程
- 第3サイクル: 博士課程
技術専門学校と応用科学カレッジは2サイクル制
学費
留学生の学費は、高等教育機関やコースによって異なりますので、それぞれの高等教育機関のウェブサイト等を確認してください。
人文・社会科学のプログラムはおよそ1,100~10,400ユーロ(年間)
自然・技術科学のプログラムはおよそ1,000~6,000ユーロ(年間)
医学のプログラムはおよそ10,000~12,000ユーロ(年間)
程です。
(例)
・ザグレブ大学:経済学(学士課程)...5,000ユーロ(年間)
・スプリト大学:医学部(学士+修士課程)...12,000ユーロ(年間)
語学学習
ザグレブ大学などいくつかの高等教育機関では、クロアチア語を学ぶ学生のためのプログラムを提供しています。
オンラインのプログラムもあり、渡航前からクロアチア語を学ぶことができます。
生活情報
生活費
クロアチアでの生活費はおよそ400~700ユーロ(月)ですが、住居形態や都市によって異なります。
現地のスーパーマーケットで手に入る食材の価格の例
・卵(1ダース)...約3.3ユーロ
・鶏肉(1キロ)...約8.5ユーロ
・リンゴ(1キロ)...約1.6ユーロ
・トマト(1キロ)...約2.3ユーロ
・水(1.5リットル)...約1.1ユーロ
銀行
留学時に現地で銀行口座を開設する際は、以下の書類が必要とされています。
・パスポート、クロアチア当局が発行する身分証明書
・税務局が割り当てる個人識別番号(OIB)
銀行は通常平日は午前8時~午後7時、土曜日は午前8時~正午まで営業していますが、町によっては異なる場合があります。(日・祝は休業)
奨学金
現在、クロアチアの高等教育機関の大半は、外国人学生対象の奨学金や財政支援を提供していません。
クロアチア科学教育省が管轄する二国間協定プログラムや、大学間の双務協定、CEEPUSやエラスムス・ムンドゥスなどのプログラム、そして、クロアチアの「交流・EUプログラム」機関が運営するエラスムス・プログラムを通じたものなど、外国人学生が利用できる奨学金制度は多数ありますが、残念ながら日本人が対象となるものはほとんどありません。
リンク集
( 一部転載: Study in Europe 欧州留学ガイド 2019.5 )
( 写真転載元:CROATIAN TOURIST BOARD 写真家:Damir Fabijanic )