留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

モロッコ王国は北アフリカのマグリブ地域の一角に位置する立憲君主国家です。人口は約3,597万(2020年7月、モロッコ統計局)、首都はラバト、民族は主にアラビア人とベルベル人です。公用語はアラビア語とベルベル語です。フランスはかつての宗主国であったと同時に、現在でも最大の貿易相手の一つです。モロッコでは、フランス語が通用します。ビザの書類、留学手続き等では、フランス語を用いる機会が多くありますが、英語が可能な時もあります。
最大の観光地はサハラ砂漠です。また、フェズやエッサウィラのメディナ(旧市街)、ヴォルビリスの考古遺跡、アイト・ベン・ハッドゥのクサル(砂漠の伝統的村落)など、多くの古い都市が世界遺産に登録されています。リヤド(中庭のあるモロッコ建築の邸宅)、タジン鍋、モロッコ絨毯などでも知られます。

モロッコの高等教育は2003年から、学士課程(3年)・修士課程(2年)・博士課程(3年)の3つを軸としています。それぞれが学士号・修士号・博士号を交付する他、ジャーナリスト・翻訳者・技術者などの資格があります。大学は14校です。
主な分野は、人文社会学、自然科学、法学、経済社会学です。
学部への志願者はまず、バカロレア相当資格を有していることが求められます。また医学部や、国家学校(ecole natinale)等に留学することもできますが、優秀であることや、22歳(芸術系は21歳、応用科学は20歳)以上など別途条件が課されます。
また、全ての手続きは、外国人留学生を受け入れるための機関AMCI(Agence Morocaine de Cooperation International:モロッコ国際協力庁)にて行います。多くの手続きはフランス語で行います。
教育を行う言語は大体、人文社会学がアラビア語です。一方、フランス語は特に、科学・技術・経済・商学において用いられています。
公立の学費は無料ですが、私立は高額になることがあります。学生寮を申し込むことができ、大学や専攻などによって異なりますが、月額200~300ディルハムです。

日本人学生がモロッコに滞在する場合、ビザは不要ですが、期間によって滞在許可証(la carte de sejour)が必要になります。3か月以内の場合、ビザなしで入国し、そのまま帰国します。この場合は復路の航空チケットが入国時に必要です。3か月以上の場合、ビザなしで入国し、現地の警察署で滞在許可証を発行してもらうことになります。
滞在許可証の申請に必要な書類は警察署によって異なりますので、個別に確認が必要です。しかし、戸籍謄本は共通して提出が求められる書類なので、翻訳と合わせて数部、用意してから渡航してください。ラバトやカサブランカのような大都市であれば、警察署が慣れており、手続きは円滑にすすみますが、小さな町の場合、手続きに必ずしも慣れていない可能性があり、時間を要することもあります。大学に登録する場合、留学先の大学を通じて警察署に問い合わせてもらうことも考えられます。大学の入学許可証は重要な身元を保証する書類になりますので、携帯しておいてください。
また、滞在許可証の申請とは別で、大学に登録するにあたっては、AMCIを経由する書類があります。事前に申請し、モロッコに到着後、AMCIの事務所に赴くことになります。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。