留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

エジプト・アラブ共和国は「エジプト」という通称でよく知られるアフリカ大陸の北部に位置する共和制の国家です。地中海と紅海に隣接し、国土の多くは砂漠です。南北を流れるナイル河とそれが作るデルタ地帯を中心に、肥沃な土地が広がっています。カイロをはじめ、ここに人口が密集しています。公用語はアラビア語、首都はカイロ、人口は約1億人、国土は約100万平方キロメートルです。
建国は紀元前3100年にまでさかのぼります。長い歴史を持つ国であるだけに、古代エジプト王朝、ギリシア・ローマ文明、コプト(エジプトにおけるキリスト教信仰)、イスラム教など、多様な文化が混交しています。一方で国教はイスラム教で、9割を超える人がイスラム教徒です。留学する際にも、宗教に対する理解は重要になるでしょう。
観光地は数知れず、古代都市テーベをはじめとする遺跡や、ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯などが世界文化遺産に登録されています。

システムは学士課程4年、修士課程2~3年以上、博士課程2~5年以上を基軸としています。ただし分野によって例外があります。理工学、芸術学、応用芸術学、音楽教育学、歯学、薬学などは5年、医学が6年です。機関数は公立大学が18校、私立大学が22校、研究機関が77校です。
留学するための要件は専攻する学科ごとに細かく定まっており、個別に調べる必要があります。公立の総合大学に留学するために全体で共通していることは、エジプトが中等教育修了資格相当と認める資格を取得していること、あるいは日本等ですでに大学に入学していることです。認定には高等学校卒業に加えて、エジプトが各国ごとに定めた条件があります。日本の場合、エジプトにおける中等教育修了資格と同じ水準の英語試験に合格することが求められています。例えばIGCSE(International General Certificate of Secondary Education:国際全国統一試験制度)の試験が、一つの目安として掲げられています。
これらの認定を受けると、アラビア語とエジプトの宗教に関する追加試験を免除されます(学科が試験に合格することを求めている場合は免除されません。こうした条項は細かく決まっていますので個別にご確認ください)。
公立校の学費はエジプト政府が定めています。学士課程は、医学が6,000ドル/年、工学・コンピューター学・薬学などが5,000ドル/年、農学・看護学・獣医学が4,000ドル/年、その他が3,000ドル/年です。他に初年度に1500ドル/年がかかります。
大学院は、医学が6,000ドル/年、工学・コンピューター学・薬学などが5,500ドル/年、農学・看護学・獣医学が5,000ドル/年、その他が4,500ドル/年です。他に初年度に1500ドルがかかります。

エジプトに入国する外国人は、たとえ観光が目的であろうとも必ずビザが必要になります。しかし申請の要件がしばしば変更になります。ビザの申請、その後の滞在許可証の申請については駐日エジプト・アラブ共和国大使館にお問い合わせください。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。